鳥と港
鳥と港佐原ひかり・著。「文通屋」という仕事で起業する新卒で1年にも満たず、会社を辞めてしまった現無職の25歳元OLと、不登校の高校2年生男子の挑戦物語。新しい仕事をつくる楽しみと苦悩の話。現代の若者の潜在的な悩み、願望、不安などが表現されていて、とても面白かったです。書くことが好きな2人が、それを文通と言うツールで仕事にしてみると言う発想。そして実践がとてもリスキーだなぁとは思いながらもどうなるか楽しみでした。もちろん世の中そんなに甘くないので簡単に事は進まないのですが、そして楽しかった書くことが辛くなってしまう問題も起きてくる。その中の2人で活動していくその複雑な心境と苦悩はとてもリアリティーがあると思いました