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松本清張・著 新潮文庫
昨日、お店は定休日 定休日のお決まり(最近は、腰の調子がいいことと、 仕事が忙しいことにかこつけて、2週間に1度の通院になっている) で、「高津内科医院」へ 行きの電車のホームでベンチに座りながら 反対側のホームの人たちを観察 (最近、師匠である浄徳さんに 『佐伯さん、ヒントやチャンスは日常の出来事の中にいっぱいあるんですよ』 と教えていただき、時々思い出して実行している) 先に、各駅停車が来た。1車両に10人ぐらいずつ乗り込んでいる しかし電車が走り去ったホームにはまだ人がたくさんいた この駅は、各駅停車の後に準特急が来るからだ そして その準特急が来て走り去った後のホームには誰もいなかった ・・・・・!! そのとき、無人のホームを見つめながら閃いた もしかして松本清張も「点と線」を書くヒントは こうして私のようにホームにたたずんでいた時なのかなぁ~ と ぼ~~~っとしないで、せっせと観察していたのかなぁ と この「点と線」を読んだのは確か中学2年のときでした 30年前に読んだ推理小説のトリックをいまだに“鮮明” に覚えています 私が大病して寝込んでいる時に、親戚のおじさんが お見舞い代わりに買ってきてくれた本でした。 ただ、その当時の私は野球少年だった 推理小説は全く埒外の世界でした (本なんてほとんど読んでいなかった時代、野球漬けの日々) でも、暇だったので読んでみた 一晩で一気に読んでしまった ほんとに面白かった (ただ、この後、すぐに読書好きになったわけではないのですが) そんなことを、駅のホームで考えていたら いつの間にか、中学時代の自分にタイムスリップしていた 大病で休んでいた時が、丁度秋の体育祭の前でして 体育祭の練習の音が家の中まで聞こえてきていたのです (中学は家のすぐ側でしたので) (あ~~~俺も出たいなぁ~) こんなん思ってました 中でも、フォークダンスの音楽がかかると いても立ってもいられなかったのを覚えています 何故か? 野暮なことを言わせないで下さい 「好きな女の子が誰かとダンスしている」 この妄想が頭の中を駆け巡っていたのです (それこそ、推理小説が10本くらい書けるぐらいの 想像力で、ストーリーをつくりあげては嘆いていたのです) (あ~~~アホな男だったなぁ~) な~~~ってことを思い出し、駅のホームでムフフフッとひとり ニヤついていたのでした ・・・・・・・ ここで 自分の乗るべき電車が来て、我に変える 乗り込むとすでに現実の自分に戻っていた 久しぶりに、昔を思い出してしまった瞬間でした 点と線改版 本の越後屋新着リスト お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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