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2006.07.24
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カテゴリ:おすすめの小説
横山秀夫/著  講談社文庫



元甲子園で優勝した経験のあるピッチャー並木
彼は大学野球で期待されながらも、肘を故障して、ほぼ再起不能になる
しかし、彼は「魔球」の開発に一縷の望みに夢を託し、黙々と練習に励む
そんな並木を見守る、家族や仲間や恋人美奈子。
そんな時期に、日米開戦の火蓋が切って落とされた
学徒出陣により、やむなく並木も海軍へ仕官
そこで彼は自ら望んで任務に付いたのが「人間魚雷」
といわれる、秘密兵器「回天」への搭乗であった。
なぜ彼は自らその道を選んだのか?




太平洋戦争の末期に、最後の秘密兵器として使われた「回天」
その存在は、空の神風特攻隊よりはるかに知られていない
(と私は思っています)



先日、読書普及協会のイベント「寺田屋かいぎ」に参加してきました
このときに、江田島の海上自衛隊の資料館を見学しました
そこでこの、「回天」の資料をはじめてまともに知ることができました

そこには、「回天」で海に散っていった人たちの、
遺書や軍服姿や遺影が飾られてありました
この時、回天艦内のイラストも並んでいました
それによると全長14メートルちょっとで、胴幅が約1メートル
人間がひとり座れるだけのスペースがあり、
前方には爆薬を詰め込むスペースがありました
まさに「人間魚雷」の名にふさわしい構造になっていました


この狭いスペースに入った時、
彼らは何を思い何を考えていたんだろう、
と想像し鳥肌を立ててしまったことを覚えています



そんな体験をしたばかりの私でした
そして
23日に今度は読書普及協会の「総会・お祭り」に参加してきました
この行きの電車の中で読む本を持っていったのですが、
なぜか駅に向かっている途中で急に
小説が読みたくなり(もっていった本はコミュニケーションスキルの本)
駅前の小さい本屋さんに飛び込みました


そこで目にとまったのがこの本でした


本の帯のコピーの「回天」という文字に即反応して
衝動買いをしてしまいました



一気読みでした



横山秀夫さんのグイグイとひっぱっていく筆力に圧倒されました


特に、主人公並木が出撃し、「回天」に乗り込んでからの
描写には、髪の毛が逆立つような感じがしました


そしてこの言葉
「勝とうが負けようが、いずれ戦争は終わる。平和な時がきっと来る。
その時になって回天を知ったら、みんなどう思うだろう。
なんと非人間的な兵器だといきり立つか。
祖国のために魚雷に乗り込んだ俺たちの心情を憐れむか。
馬鹿馬鹿しいと笑うか。
それはわからないが、俺は人間魚雷という兵器がこの世に存在したことを伝えたい。
俺たちの死は、人間が兵器の一部になったことの動かしがたい事実として残る。
それでいい。俺はそのために死ぬ。」


死への恐怖
「回天」で突撃することの意味
戦争の意味
親兄弟への愛
などなど
考えさせられるところが多々ありました


もうすぐ、8月15日です
この時期に読むとピッタリかも



9月16日から全国ロードショーになるようです
映画も見てみたい物語でございます


出口のない海
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最終更新日  2006.07.25 13:48:03
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