こころ
夏目漱石/著 新潮文庫今日も、「夏休み読書感想文おすすめ本」シリーズです懐かしいただただ懐かしい夏目漱石=こころ=夏=読書感想文という方程式が成り立つくらい私の中では、読書感想文の決定版ですおそらく、その理由の一つはこの物語の出だしの部分にある『私はその人を常に先生と呼んでいた。だから此処でもただ先生と書くだけで本名は打ち明けない。これは世間を憚る遠慮というよりも、その方が私にとって自然だからである。私はその人の記憶を呼び起すごとに、すぐ「先生」と云いたくなる。筆をとっても心持は同じ事である。余所余所しい頭文字などはとても使う気にならない。 私が先生と知り合になったのは鎌倉である。その時私はまだ若々しい書生であった。暑中休暇を利用して海水浴に行った友達から是非来いという端書を受取ったので、私は多少の金を工面して、出掛ける事にした。・・・・・・・」このあと、その海水浴場で、「私」が「先生」と出会うことになるのですこの出会いのシーンが夏イコール「こころ」に結び付けているようです普通、まったくの他人同士が、ごっちゃごっちゃに混んでいる海で知り合う機会なんてそうあるもんじゃない(ナンパは別として)では、なぜここで知り合ったか?それは、「先生」が西洋人といっしょだったからです「私」がその西洋人に気を引かれ、いっしょにいた「先生」になんとなく好奇心を持ち始めるというところから、物語は進んでいくいまから約100年前に書かれたものなのに夏の海水浴場の情景が、生き生きとイメージできたたぶん、暑さが体感できたんだと思うで、暑い夏が来るたびに思い出してしまうということなんでしょう理由の二つ目は「新潮文庫夏の100冊」での記憶だと思いますこれは条件反射で記憶が蘇る毎年夏になると、書店に新潮文庫が並ぶその中で、この本の表紙がやけに目立つ色取り鮮やかな他の本に比べて、地味すぎるくらい地味だからだろう本屋でこのコーナーに立ち寄り「こころ」が並んでいると、いつも妙に安心したものだ高校生の時に、現代国語の授業で知り、感銘を受け全部読んで見たくなり、わざわざ文庫本を買って読んだ私は、この本で文学に目覚めた正直にいって課題は重たい読んで元気にはならないでも、たまにはこういった本もいいんじゃないでしょうか100年もの間、たくさんの人に読み継がれた名作ですおそらくは、人間が生きていく上での普遍的なテーマが入っているんだと思います現代の軟質な文章になれてしまっている人にはちょっと読みにくいかもしれない硬質で簡潔な文章の中に人間の心の奥底にある“業”をかいま見せてくれますクーラーがよく効いたお部屋で大好きな飲み物を片手にお読み頂くとちょっとハイクラスな文学的空間にひたれます読書感想文としてこれほど書きやすいものはめったにないでしょうあっ、「こころ」でもし暗くなってしまった方は同じく漱石が書いた「坊ちゃん」を読んでバランスを取ってくださいねこころ改版坊っちゃん改版人気blogランキングに参加してます。おもしろいと思ったときはポチッと↓↓↓よろしくお願いします クリック↓ ↓ ↓★本の越後屋 最新情報 ★ツイてる古本・元気の出る古本★いっぱいあります!! クリック↓ ↓ ↓