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テーマ:最近観た映画。(39999)
カテゴリ:映画
銀座テアトルシネマにて鑑賞しました♪
映画館でチラシを見るまで知りませんでしたが、どエライ賞をいくつもかっさらった映画だったんですね!地味そうな映画~くらいにしか考えていませんでしたが、同じマイク・リー作品である、『ネイキッド』や『秘密と嘘』のファンとしては、行くしかないでしょ!と思って行ってみただけなのに。ハイ大当たり~っ!てなモンです。 <内容> 1950年、イギリス。夫と息子と娘に囲まれてつつましやかに、そして笑顔を絶やさず暮らすヴェラ・ドレイク。彼女は家政婦の仕事を持つも、近所の病気の人々の世話を焼き、家族と過ごす時間を何よりも貴重に思っている。 寝たきりの母親の面倒を甲斐甲斐しく看たり、夫の弟を実の母がするように愛してもいた。戦争で家族を失った青年を自分の温かい家へ招き、もてなしたりもしている。 彼女は人々を愛し、彼女も周囲に慕われていた。子は快活に青春を楽しみ、娘は招かれた青年と喜ばしい恋を実らせる。そして夫は老いた妻を深く信頼し、愛している。けれど、ヴェラ自身は、誰にも言えない秘密事を何十年も隠し続けて生きてきた。 それは、望まない妊娠をした女性の堕胎を「助ける」こと。 あるきっかけが原因で、その行為は白日の下に晒される。 ヴェラはクリスマスの夜、家族の見ている前で逮捕された。連行され、裁判が行われ、判決が下った・・・。 幸せな家族の絆に亀裂ができてしまったが、懸命にそれを取り戻そうとする夫と、衝撃を受け、落胆した子供たち、そしてヴェラ・ドレイクは、どのようにして初めての、最も厳しい試練を乗り越えるのか。 ・・・というストーリーです。 とっても素晴しい映画でしたよ~。さすが、マイク・リーだ!と言いたくなります。主演のイメルダ・スタウトンさんという女優が特に素敵!イギリスでは有名な方なんですね。もっと彼女の作品をチェックしなくちゃ。 なんというか、彼女は「女優が演じている」とは全然感じさせないところに、大女優の貫禄を感じさせる人です。うわべだけ上手に演じていても、その俳優が観客に、「あざとい」とか、「この俳優うまいな~」と鑑賞中に気づかれるようでは、駄目なんでしょう。そう思わせた時点で、観ている人はその映画の世界に入っていないんですから。微妙に抜け出しているというか。 私は、ヴェラ・ドレイクその人が目の前で息をして、動いているんだと思い、誰かが演じているのだとは(頭のどこかではわかっていても)、思えなかったんですよ。 脇を固める俳優さんも良かったし。 私は俳優とかには全然詳しくないのですが、知った顔もいらっしゃいました。 まず、レスリー・シャープさん。『ネイキッド』('93)で主人公(デヴィッド・シューリスさん!『キングダム・オブ・ヘブン』のホスピタラー♪)の元カノを演じていた女優。ちょい役ですが、堕胎処置を施されて病気になってしまった若い女性の母親役でした。 あと、エディー・マーサンという方。この映画を観ながら、どこかで見た顔だな~と思って調べたら、やっぱりホスピタラーが準主役をはった『ギャングスター・ナンバーワン』に臆病なユダヤ人ギャングとして、出演していた人でした。そして、ついでにではないけど、またしてもホスピタラーと共演するみたいです『ザ・ニュー・ワールド』で♪(マニアック?な小ネタですが^^;)役はヴェラの娘と恋仲になる青年役でした。やっぱりちょっと、びくびくした役柄で、しかも似合ってた・・・^^ あと、いかにもアガサ・クリスティーの小説に出てきそうなイギリス紳士然とした警部役で、ピーター・ワイトさんという方がいい味を出していましたが、この人は前述の『ネイキッド』でシューリスと出会う印象的な保安員を演じてた方でした。パンフ見るまで全く!気づきませんでしたけどね^^; 他にも『秘密と嘘』でちょこっと出ている俳優がいたらしいのですが、やっぱり気づけず・・・。マイク・リー監督という人は同じ俳優を何度も使うタイプなんですね。ならばシューリスももう一度使って欲しいんですが・・・^^ なんだかみんなして、キャラがたってたというか・・・。誰もが個性的でした。どこにでもいそうな人々しか出ていないハズだし、こーゆータイプの女よくいるいる~!と言いたくなるキャラもいたのに、誰もが際立っていました。ナゼだろう。 マイク・リー監督って、自分が演じる役柄以外のことは事前に知らせず、しかも脚本を前もって作らず、リサーチ&ディスカッション&リハーサルで即興劇を行いながら、内容を完成させるという、変った映画作りをしているんですよね? 個々の俳優はストーリーを詳しく知らず、自分の役作りに専念することになるから、あんなにも深く、個性的なキャラが出来上がるのかもしれません。 それにしても、夫役や息子役、娘役の人たちすら、ヴェラの秘密を長いこと知らずに演技していたなんて、かなりビックリなんですが。 面白いんですけど。 また観に行きたいかもかも! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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