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カテゴリ:邦書
解説/感想: 三毛猫ホームズシリーズの第一作。 順番に読んでおらず、本作を読んだのは他の三毛猫ホームズシリーズ作をかなり読んでからだった。 本シリーズは回を重ねるごとに軽さが増している感じだが、第一作はこんなに暗いものだったのかとびっくり。 思えば本シリーズに限らず、赤川作品はユーモア抜きで書かれていれば暗いものが多い。 赤川次郎は一般的に思われているようなユーモア作家ではないらしい。 ちなみに、プレハブ建築殺人でのトリックは物理的に無理があり過ぎ。 このトリックはプレハブの片方をクレーンで吊り上げ、密室の中にいる者を「転落死」させるというトリック。 あるミステリ解説本では、これをやるとプレハブが折れ曲がってしまう、と指摘していた。 仮にプレハブが折れ曲がらないほどの強度を持っていたとする。それなら大丈夫か? 残念ながら、そうはいかない。片方を持ち上げたら、地面に付いたままの部分の角が重量に耐えられず、潰れてしまう。土台の上に建てられていたとしたら、プレハブ全体の重量がその土台に集中し、破損してしまう。 建築について何も知らない素人が思い付いたトリック、と言える。 本書は、「意外と暗い」というのが最終的な結論。 関連商品: 三毛猫ホームズの推理 【VIDEO邦画】三毛猫ホームズの推理 ディレクターズ・カット 三毛猫ホームズの黄昏ホテル デラックス版 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.07.13 14:52:43
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