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非常に適当な本と映画のページ

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2006.11.21
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カテゴリ:邦画

 竹野内豊とケリー・チャン出演の恋愛映画。


粗筋

恋人同士の順正とあおいは、ある日誓った。十年後、フィレンツェで会おうと。
 しかしその後、二人は別れてしまう。お互い別々の人生を歩む。数年後、二人は偶然にもフィレンツェで再会するが……。


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感想

 総評すると……。
 たるい。
 登場するキャラクター、特に主人公の二人がたるい。ストーリーの展開もたるい。セリフもたるい。演技もたるい。
 何もかもたるかった。
 本作品はゴールデンタイムの退屈なメロドラマを多少金をかけて作り直したような低予算ドラマ。安さをフィレンツェの海外ロケで誤魔化している。
 まず、メインのキャラが駄目。双方とも優柔不断で、見ていてイライラする。馬鹿男と馬鹿女にしか見えない。しかもあおいは嫌味なキャラだった。再会した後、順正を自宅に招待するのだが、何をするのかというと自分の現在の恋人マーブを見せびらかすのである。順正が「来なければよかった」と口走ると、あおいは「自分がきちんと生きていることを知ってもらいたかった」と言う。それは口で言えば済むだけで、自宅にまで意味ありげに招待してそれはないだろうと思った。
 順正とあおいより、二人の恋人マーブとめみが気の毒でしょうがなかった。双方とも順正とあおいに散々振り回された後捨てられるのだから。ま、こんな優柔不断な連中と別れられてむしろ良かったのでは、と開き直れば悪くないのかも知れないが。
 順正とあおいが今後上手くやっていけるとは到底思えず、最終場面でも感動はイマイチ。
 演じている竹野内豊とケリー・チャン(松たかこに信じられないほど似ていると思った。双子の姉妹として競演してみたらどうか)は、演技がコチコチで、双方とも役者を何年もやってきたようには思えなかった。竹野内豊は数年前の「不夜城」から俳優として全く成長しておらず、ケリー・チャンにいたっては「見た目がよければ大根でももてはやされる」のは何も日本だけじゃないんだな……が率直な意見。
 ケリー・チャンに関しては日本人が指揮する撮影現場に最後まで馴染めなかった……と弁護できるかも知れないが。そもそも、なぜ外国人をキャストしたのか不明。日本人女優でも充分事足りる役柄だったと思うが。
 サブのキャラもうざいのが多かった。一番うざいのが勿論ユースケ・サンタマリア。こいつ、役者じゃないだろうが。演技を要求するのが無理なのである。篠原涼子(めみ役)が一番まともな演技を見せていた。ずば抜けて凄い演技、という訳でもないが。
 ストーリーは10年間にもわたる。フラッシュバックや、時の移り変わりがばんばん起こるので、自分がいつ、そしてどの部分を観ているのかが分かり辛かった。役者の顔立ちは当然変わっていないので(髭の有無やヘアスタイルの変化のみ)、10年が経過した、5年が経過した、あるいは1年が経過した、と言われてもピンと来なく、最大の見せ場であるフィレンツェの聖堂のドームの再会も感動できなかった。
 本作品は海外を舞台にしているので、イタリア語や英語が飛び交う。イタリア語の方は分からないが、英語のセリフには首を傾げてしまうのが多かった。まるで日本語のセリフをそっくりそのまま英語に直したかのように。文法的には間違いではないのだが、英語の日常会話とはかけ離れていて、不自然なのである。
 プロットの展開もこの手のジャンルにはお決まりのご都合主義が満載。別れたカップルが同じイタリアにいたり、10年前大学で順正とあおいの前で下手な演奏をしていたチェリストが、10年後には名チェリストとしてイタリアにいて、二人の前で再び演奏する……など。
 あと分からなかったのは、修復師の先生だったオバサン。なぜ一番弟子(順正)が修復し終えた絵画を切り裂いたのか。弟子の才能に嫉妬したというが、それならさっさと辞めさせるなど、まともな(?)手段を使えば良かった。絵画を破損したことに対する罪悪感で自殺するくらいなら、最初から切り裂かなければ良かったのである。
 びっくりしたのがフィレンツェの大聖堂。
 落書きだらけ。
 文化遺産だろうが。落書き防止策はないのか。外国は文化遺産を手厚く保護するのに、日本は保護に全く金をかけない、と批判されているが、外国も結局大したことなさそうだ。外国人観光客のモラルに至っては日本人観光客以下なのでは?
 本作品で心底から良かったなと思ったのは、エンヤのサウンドトラックくらい。それも少なかった。
 ベストセラー小説が原作(江國香織と辻仁成)だが、本作品も「どんなベストセラーも映画化すりゃ化けの皮が剥がれる」という偏見を拭い去ってくれることはなかった。


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Last updated  2006.11.21 18:07:59
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