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非常に適当な本と映画のページ

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2006.11.24
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カテゴリ:邦画

 東宝による二本立ての一本。PG-12指定。しかしもう片方の「狗神」がR-15だったので、多くの映画館は本作品もR-15扱いし、中学生の入場が制限されたようである。
 本作品の制作スタッフにとってはえらい迷惑だっただろう。というか、致命的だったのではないか。


粗筋

 奈美(奥菜恵)は両親と思っていた夫婦が実は叔父と叔母だったのを知る。実父は別にいて、彼女に屋敷を遺産として残していた。
 奈美は元恋人の男性を伴ってその屋敷を訪れる。ボロボロの洋館だった。中に入って調度品を見ている内に、実父が有名な画家であったのを知る。日本より海外での評価が高く、人嫌いの変人だったという。
 奈美は、洋館を歩き回っている内に実父や自分の恐ろしい過去について知る……。


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感想

 そこに転がっているホラーもどきの作品。ネットを最大限に取り入れて新鮮味を出そうとしているが、部分的にしか成功していない。
 日本の小説や、アニメや、マンガや、映画から思うことは、日本人はストーリーの設定造りや、ストーリーの盛り上げ方に関しては超一流だが、いざ完結部分に至るとまるで駄目。
「あ、いけね。終わらせなきゃならないんだったけ。仕方ねえなあ、えい、これでええや」とでもいうようなとってつけたエンディングが多い。
 アニメでの典型的な例が「エヴァンゲリオン」で(結局使徒は何だったんだ?)、テレビの例が「仮面ライダー・クウガ」である(未確認生命体は結局何者で、何のためにあんなに殺しまくってたんだ?)。いずれも途中までは面白かったのに(少なくとも惰性で見ていられた)、終盤に近付いたらガタガタと崩れ、時間をわざわざ割いて見ていた自分が惨めになった。
 本作品は結局「目を覚ましたら全て夢でした」という、「今更何でこんな手を?」と叫びたくなる反則パターン。最後はちょっと捻っているが、尻すぼみであるのは変わりない。
 また、奥菜恵に一人二役を演じさせたのは間違いだった。
 いや、一人二役を演じさせること自体に問題はないが、妹と思われていたのが実は弟だった(だから「弟切草」か)、というのは駄目である。マンガや宝塚ならともかく、女優が男役をやれる訳ない。
 いくら男言葉で喋ろうと、いくら声を低くして喋ろうと、男に見えないのだ。
 本作品はアニメだったらそれなりに効果的だっただろうが、実写にしたため説得力が半減してしまった。残念である。
 撮影方法も奇妙だった。普通のカラーでなかったのである。コンピュータで画像処理して着色したらしい。同じ手法は「アヴァロン」でも取られたが、そちらは退廃した「近未来」の雰囲気を演出する為だったので効果的だった。今回のは設定が「現在」だった為、単に見難くなり、現実性に欠け、その意味でも説得力を減らす結果だけとなった。「全て夢でした」エンディングなので、現実性は元々追求していなかったのかもしれないが、それは制作者側の自分勝手だろうが。
 本作品も「狗神」同様、小説が基となっているそうだが(原作者は長坂秀佳となっている)、背景が分かり難い。テレビゲームがどうのこうのと言われているからだ。ゲームの作者がゲームをベースにオリジナル小説を書き、それが映画化されたのか。テレビゲームをここ十年以上遊んでいない自分にとって、ややこしい。
 あともう一つ。ウィンドウズが市場をほぼ独占しているのに、本作品ではマックを使っていた。嬉しいことである。しかし、自分が使用しているパワーブック1400の電池は映画で描かれているほど長持ちしない。こちらの機種が古いからか、映画の登場人物はスペアのバッテリーを何本も持ち歩いていたからか、それとも映画がいい加減なのか。


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Last updated  2006.11.24 09:44:41
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