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非常に適当な本と映画のページ

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2006.11.24
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カテゴリ:邦画

 織田裕二出演作。


粗筋

 日本一の貯水量を誇る奥遠和ダム。吹雪の中、テロ組織「赤い月」に乗っ取られてしまった。犯人は50億円を要求。要求に応じなければダムを放水し、下流にある20万世帯を洪水の危機にさらす、と脅す。警察は降りしきる雪に阻まれ、ダムに接近さえ出来ない。ダムは要塞と化した。テロリストらに立ち向かえるのは唯一難を逃れたダムの運転員ただ一人……。

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感想

 まさに日本版ダイハード。真保裕一による同名の小説を映画化した作品。日本映画にしてはかなり意欲的な作品に仕上がっている。嬉しいことだ。
 残念なのは小説を映画化した点。原作は「このミステリーはすごい!」でナンバー1に選ばれ、80万部を誇るベストセラーだが、だからといって映画化に向いているとは限らない。媒体が全く異なるからだ。小説では物凄く効果的なのに、映像化するとまるで駄目という事態に陥る場合が多い。
 本作品は、数ヶ月前封切られた超駄作「千里眼」ほどではないが、小説ではどうにか通せるが映画では納得し難いご都合主義的な展開や、取って付けのオナミダチョーダイ的なシーンが目に付く(ラストの警察署長と松嶋奈々子の会話シーンは観ている方が気恥ずかしくなる)。また映画化特有の割愛・簡略化のお陰でテロ組織「赤い月」が薄っぺらで説得力がなく、とてもじゃないがダムを占領できる輩には見えなかった。やはり原作者が脚本に携わるのは間違いだな、と本作品でも感じられた。それでも「千里眼」の作者松岡圭祐と比べればかなりマシだが。真保裕一が本作品で味をしめて次回作で製作に加わらせろなどと出しゃばらないよう、祈る。
 主役は織田裕二。ヒロイン役は松嶋奈々子。ネームバリュー的にはこれ以上のペアはないが、役にあっているか、演技力があるか……は別問題だろう。
 織田裕二は原作を読み、主役をやりたいと長い間願っていたからか、熱のこもった演技が観られた。が、松嶋奈々子はどうも呼び寄せ人形としてしか使われておらず、本人もそれを認識しているかのような程々の演技。いや、松嶋奈々子もプロの女優だから彼女なりに精一杯の演技をしているのかも知れないが、織田裕二の気の入れようと比べるとどうも見劣りしてしまう。
 演出も手間はかけてあるようだが(吹雪の中の撮影が楽な筈がない)、金がかかっているようには見られない。無論、ハリウッド作品のように金をかけさえすれば良い訳ではないが、いざという時に資金を出し渋っていては良い作品は作れない。
 最近、007シリーズが商品を陳列するコマーシャルへと化している、との批判があるが、日本映画も負けていない。これは製作費を下げる手段としてやむを得ないし、マーケティング戦略としては妥当である。ただ、アップの際に出演者が使う腕時計や携帯のブランド名(IWC、ロンジン、auのcdmaOneなど)が鮮明に映ってしまうのはしょうがないとして、出演者がスノーモービルに腰を下ろす際など、カメラを下げて「YAMAHA」の文字をわざとらしく映すのはやめて欲しい。
 本作品は日本映画としてはかなりのレベルだが、世界的なレベルに達しているかと訊かれると返事に悩む。MI2よりはマシか(誉め言葉になってないね)。


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Last updated  2006.11.24 15:32:51
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