非常に適当な本と映画のページ

2008/06/30(月)21:17

野獣の城 女囚1316

邦画(85)

 大ブレーク前のほしのあきが主演したVシネ。  他に北川絵美、涼樹れん、丸純子、飯沢ももなどの大人物女優が数多く登場する。 「野獣」と書いて「クーガ」と読ませている。 粗筋  海のど真ん中に浮かぶ孤島。  そこへ、警官を殺害し無期懲役の刑で服役中だったミサキ(ほしのあき)が移送されてきた。  孤島は、テロリストや犯罪組織や国外からの脅威に対処する特殊工作員の秘密養成所だったのだ。  その日からミサキは「1316」という番号で呼ばれ、過酷な訓練を課せられることに。看守や同室の女たちと争いを繰り返しながら、訓練に耐えていた。  ある日、ミサキは同室の「1515」から脱走の計画を打ち明けられる……。 感想  Vシネであり、北川絵美、涼樹れん、丸純子、飯沢ももなどの大人物女優が多数登場するので、当然ながらそれなりのお色気が観られる。  ただ、主演のほしのあきは、結局何も見せないまま。大ブレーク前ではあるが、それなりの「知名度」はあったらしく、後のことを考えて過剰な露出はしなかったらしい。それだったらなぜこの手の作品に出演させたのか、と疑ってしまうが……。  ストーリー的にはこれといった展開はない。  ただ女性らが一堂に集められて、しょぼい「訓練」をさせられている場面を延々と見せられるだけ。  特殊工作員の養成所から「卒業」し、特殊任務を与えられるところまでいくのかな、と思ったらそうでなく、最終的にはミサキが島から泳いで脱出を試みるところで終わってしまう。  最初から最後まで「孤島」に留まるのだ。  ストーリーは、細かく分析すると、穴だらけ。  テロ対策の特殊工作員を育成するなら、犯罪歴のある女性を訓練して無理矢理工作員に仕立て上げるより、自衛隊や警察から女性自衛官や女性警官を募った方がはるかに優秀な人材を集められるだろう。  ハニートラップとして育成したかったので、それだと自衛官や警官は無理だった、とする。その割には「訓練」がひたすら運動系で、ハニートラップにはそぐわない内容。  そもそも、戦闘員なら女性より男性の方が適している。女性を戦闘員にしたところで、男性によって構成された通常の特殊部隊には歯が立たないだろう。  養成所が今後どうなるか、というのも分からない。 「卒業」できなかった者は「用済み」となって殺される、という含みになっているが、今回の女らも始末されてしまうのか。  始末された後、何事もなかったかのようにまた女らが集められ、しょぼい訓練を強制させられるのか。  演出にも疑問点が多い。  本作では女性がやたらと脱ぎまくるのだが、登場人物がどれもツッパリというかヤンキー系なので、色気を感じない。  色気を感じないので、脱ぎまくっても、男性の裸を見せられているようで、萎える。  いっそ脱がせない方がよかったかも。  DVDのケースには、ほしのあきが銃器を構える写真が使われて、ハードなアクションが繰り広げられることを示唆しているようだが……。  本作ではこれといったアクションシーンはない。  ラストでほしのあきが別の女性とナイフバトルを繰り広げるが、所詮グラビアアイドルなので、動きが鈍く、緊迫感はない。  本作は、アクション映画としてはアクションが貧弱で物足りないし、お色気映画としてはお色気が貧弱で物足りない。  結局は「現在お茶の間で活躍しているほしのあきは過去にこうしたものにも出ていた」という話題性で観るだけのもの。  自分が観たDVDは、本作品に出演していた多数の女優の中でほしのあきが偶々ブレークしたので、ほしのあきが主役になるよう再編集され、新作としてリリースされたらしい。そうでもないと、他の出演者がガンガン脱ぎまくっているのに、ほしのあきだけが何も見せずに済む、なんてのは有り得ない。 人気blogランキングへ 関連商品:

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る