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テーマ:最近観た映画。(38850)
カテゴリ:DVD
奥浩哉によるコミックの実写版。 出演はジャニーズタレントの二宮和也、松山ケンイチ(後に大河ドラマ「平清盛」で清盛役に抜擢)、夏菜、田口トモロヲ(NHKの某番組でナレーターを務めた事で有名)。 前後編に分けて製作された。 粗筋 就職が決まらない大学生の玄野(二宮和也)と、彼の幼なじみで正義感の強い性格の加藤(松山ケンイチ)は、電車に轢かれて命を落としてしまう。 しかし、黒い謎の球体“GANTZ”が彼らを呼び出し、“星人”と呼ばれる異形の敵との戦いを強いる。加藤は争いを避けるが、玄野はサバイバルに身を投じる事を決意する。 感想 日本人が面白いと信じて疑わないゲーム映画。 主人公が、他人が決めたルールに沿って戦ってポイントを稼ぐ。 この手の映画にやけに登場する藤原竜也を何故起用しなかったのかが分からない(起用したところで劇的に改善するとは思えないが)。 何もかも謎、という設定で、「とにかく人が戦う様を見て下さい」という状況に納得出来れば楽しんで観ていられるが……。 ハリウッド映画でもバトルアクションはあるが、日本になると何故かゲームになってしまう。 ゲームにしてしまっている事で、説得力がゼロになっている。 ハリウッド映画だと登場人物が他人が決めた理不尽なゲームの設定に反発して、ゲームの「主催者」を暴いて倒す展開になる。が、ゲーム好きの日本では、登場人物はゲームの設定を受け入れ、ルールに馬鹿正直に従って戦う。結局登場人物は「主催者」の駒に過ぎず、展開に躍動感が無い。 何故日本人は赤の他人が決めたルールに従って行動する、もしくは他人がそういう状況に陥るのを見るのが好きなのかね。 リセット出来ないゲームを見ていても楽しくない。 登場人物も共感出来ない連中ばかり。 玄野は他人が設定したゲームにちょっろと成功したくらいで気が大きくなり、勝手な行動に出て、仲間を死なせ、やっと自身の間違いに気付く間抜け。反省はするが、それでもゲームに身を投じ続ける事には変わりない。 肝心のアクションも、女子にしか人気の無いジャニタレと「演技派俳優(アクション俳優ではない)」が主人公とあっては、高が知れている。 SFXでどうにか対処しようとしているが、所詮邦画なので、特撮物を若干上回る程度でしかない。 原作は人気コミックらしいが、だからといって実写化に耐えられるものになっているとは限らない。 実写化により、コミックでは目立たなかった粗が際立ってしまい、原作の評価を下げるきっかけにもなる。 何でもかんでも実写化すればいいもんではない。
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http://blju.net/
(2012.04.25 23:34:09)
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(2012.04.25 23:41:09)
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