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非常に適当な本と映画のページ

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2013.02.27
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カテゴリ:洋画

 ブルース・ウィリスの出世作「ダイハード」の第5弾。
 ブルース・ウィリスは引き続きジョン・マクレーン刑事を演じる。他に、前作で娘ルーシーを演じたメアリー・エリザベス・ウィンステッドも再登場(登場場面は最初と最後だけだが)。
 それ以外のキャストやキャラは、これまでの作品との繋がりは無い(マクレーンの息子が登場するが(第1作にも一応登場している)、実質的にはオリジナルキャラに近い扱い)。
 原題は「A GOOD DAY TO DIE HARD」。
 最近のハリウッド映画にしては珍しく、上映時間1時間半ちょっとでしかない。


粗筋

 音信普通だった息子ジャック(ジェイ・コートニー)がロシアでトラブルを起こした上に、ある裁判の証人となったと知らされたジョン・マクレーン刑事(ブルース・ウィリス)。
 マクレーンは、娘ルーシーに見送られながらロシアへと渡り、モスクワの裁判所へと向かう。
 ジャックが出廷する筈だった裁判所は、突如爆破される。大混乱の中でマクレーン親子は再会を果たすが、ジャックはマクレーンを突き離してその場から車で去る。同じく裁判所で裁判を迎えていたあるロシア人と共に。謎の武装集団が、2人を追跡し始める。
 マクレーンも、状況を把握出来ないままジャックらを追跡。カーチェイスの末に、マクレーンは武装集団の車を大破させ、ジャックと合流する。
 マクレーン、ジャック、そしてロシア人は、ジャックが隠れ家と称する建物に到着。そこで、マクレーンは息子がCIA工作員である事を知る。
 ジャックが逮捕されたのは、裁判にかけられる筈だったロシア人――コマロフ――を救出する為の作戦の一環だった。が、脱出に手間取り、武装集団に追われた為、予備作戦として隠れ家に逃げ込まざるを得なかった。
 コマロフは、近々ロシア防衛大臣に就任する予定のチャガーリンの弱みをまとめたファイルを持っていた。チェルノブイリの事故を起こした張本人とされるチャガーリンがロシアの実権を握っては困る、と判断したCIAは、そのファイルを得る為に今回の作戦を実行したのだった。チャガーリンがそれを許す訳が無く、アリク率いるお抱えの武装集団に追跡させたのだ。
 安全だと思われていた隠れ家だったが、武装集団に発見され、襲撃される。マクレーン、ジャック、コマロフは、脱出する羽目になった。
 コマロフは、ファイルはあるホテルに隠した、と言うので、3人でそこへ向かう。
 ホテルで、3人は事前に連絡を入れていたコマロフの娘イリーナと合流。
 が、イリーナはアリクらに内通していた。アリクは、ファイルをアクセスするのに必要な鍵を得た上で、マクレーンとジャックを殺そうとするが、2人はどうにかその場から逃れられた。
 アリクとイリーナは、コマロフを連れ、ファイルが保管されたシェルノブイリ元原子力発電所へ向かう。
 マクレーンとジャックも、シェルノブイリへと向かう。
 アリクは、コマロフに鍵を使わせ、ファイルがあるとされる巨大金庫を開けさせる。しかし、金庫の中は頑丈な箱に収められた物体があるだけで、ファイルらしきものはない。何故だとアリクが不思議に思っていたところ、コマロフがアリクを射殺。
 アリクの武装集団はいつの間にかイリーナの指揮下に入っていた。
 実は、チャガーリンの弱みをまとめたファイル等は存在せず、コマロフはシェルノブイリにチャガーリンと共謀して隠した濃縮ウランの強奪を狙っていたのだ。
 ただ、チャガーリンが前に立ち塞がった為、コマロフは捕まった振りをしてチャガーリンを油断させ、娘イリーナにチャガーリンお抱えの武装集団を寝返らせる、という行動に打って出たのだった。
 コマロフとイリーナが総額数十億ドル相当の濃縮ウランを奪うところで、マクレーンとジャックが現れる。
 マクレーンとジャックはコマロフの本性を知り、攻撃。
 コマロフとイリーナは2人を殺そうとするが、双方ともマクレーン親子に始末される。
 親子の絆を取り戻したマクレーン親子は、アメリカに戻った。


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感想

 ダイハードシリーズらしく(というか、最近のアクション物らしく)、ストーリーらしいストーリーはなく、「ど派手なアクションシーンを連続してご覧になって下さい」といった感じ。
 アクションの間のシーンは、あくまでも次のアクションシーンへの繋ぎに過ぎない。マクレーン親子の反発、協力、仲直りという展開も、作品のスパイスに留まっている(その程度が良いのだ、日本映画だったらどうしようもないお涙頂戴シーンになる、という考えも出来るが)
 現実性に乏しいが金がかかっている為リアルに見えてしまうのがハリウッド・マジックと言える。

 登場人物は、主人公のマクレーンを含め、人形の様で、どれに対しても感情移入は出来ない。
 顔を問題なく判別出来る、という程度。
 日本映画だと「芸能人失業対策」と言わんばかりに大量のキャラが登場するが、本作はマクレーン、ジャック、コマロフ、イリーナ、アリク、チャガーリンだけで成立している。
 登場人物が必要最低限しかないので、アクションシーンの間の繋ぎもさっさと終わり、次のアクションシーンに突入する。その意味ではテンポが良い。

 ダイハードではお馴染みのどんでん返し(味方と思っていた人物が実はそうでなかった)も、本作では健在。
 コモロフは何となく胡散臭いキャラだったので、「実はこいつこそ最大の悪でした」と知らされても驚きは少なかったが。

 アクションシーンの間に散りばめられたストーリーは、当然ながら穴だらけ。
 コモロフが何故こんな回りくどい方法で濃縮ウランを奪おうとしたのか分からないし、チャガーリンが何故存在もしないファイルを手に入れるのに躍起になったのかも分からない(何故ファイルなんて存在しない、と気付かなかったのか。また、何故子飼いの組織が寝返った事に気付かなかったのか)。
 CIAは3年前からコマロフ救出を計画していたという。3年も関わっていたなら、コマロフが善人ではないのは充分分かっていた筈。何故ファイル等実在せず、濃縮ウランを狙っていただけ、という本性を予測すら出来なかったのか。
 マクレーンらは、モスクワ市内で物凄いドンパチを繰り広げるが、ロシア当局が絡んでくる様子は全く無い。最初から最後まで、巨悪に立ち向かうのはマクレーン親子2人だけなのである。有力者のチャガーリンが握り潰していた、という考えも出来るが、いくら何でも市内で武装ヘリを飛ばして機関砲を撃ちまくったら握り潰し切れなくなる筈。
 放射能を未だに放っている筈のチェルノブイリに、当たり前の様に出向くのもおかしい。ガスをちょっと吹きかけただけで「放射能は中和した。防護服の必要はない」となるくらい除染が簡単なら、福島での原発の除染問題なんてとっくに解決しているだろうに。

 マクレーンはニューヨークの刑事で、海外に行くのは今回が初めてっぽいが、言葉が通じない筈のロシアで、数年間ロシアで過ごしていた筈のジャック以上に自由に行動出来るのは奇妙(ファイルを隠したホテルに到着した場面で、ジャックは「侵入には相当てこずりそうだ」と対策を練っている間に、マクレーンは従業員を買収してフリーパスを得てしまう。ロシア語で出来ない筈なのに、どうやって買収したのか)。マクレーンの適応能力には驚く。
 その一方で、マクレーンはジャックがCIA工作員になった事を全く知っていなかった等、間の抜けた部分も。だからこそいつまで経っても冴えない平刑事なのか。

 旧ソ連時代は恐怖の的(特にアフガニスタンで)だった武装ヘリMil-24「ハインド」が映画で当たり前の様に登場する時代になるとは、思わなかった(撮影に使われたハインドは、ベラルーシ軍が貸し出したらしい)。

 冒頭に、音声はあるもののスクリーンは真っ黒、という場面が十数秒間にわたって続く。
 鑑賞者の中に「何も映ってないぞ!」と早とちりしてクレームを入れる者がいたらしく、劇場ではこの「演出」について断りをあえて入れていた。
 何故この様な紛らわしい「演出」をしたのか、よく分からない。
 特に効果的な演出でもなかったし。

 映画ファンの間でよく行われるのが、連続性の間違いを発見するという、粗探し。
 自分は注意力が高くないので、まず見付ける事はないが……。
 ジャックが運転する車が、武装集団の装甲車に追跡される課程で、ヘッドライトが両方とも破壊されるシーンがあった。
 暫く後のシーンでは、、同じ車にも拘わらず、片方のヘッドライトしか破壊されていなかった。
 自分でも気付いたくらいだから、映画の編集者が気付かない訳がないと思うのだが……。
 何故見過ごされたのか。

 自分が利用した劇場では、歴代のダイハード・シリーズのポスターが掲げられていた。
 最初はそれなりにあったウィリスの髪(おでこが拡がり気味ではあったが)、シリーズを追う毎に減っていき、本作では丸坊主。
 全く別のキャラの様。
 そもそもウィリス(元はコメディアン)がダイハード第一作に抜擢されたのは、アクションとは程遠い風貌のオッサンが銃を撃ちまくって大活躍する、という設定を活かす為だったが、5作目にもなるとそうした設定は忘れ去られてしまうらしい。


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Last updated  2013.05.12 10:31:15
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