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非常に適当な本と映画のページ

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2015.05.06
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カテゴリ:邦書

 湯本香樹実による絵本。
 絵を担当したのは酒井駒子。


粗筋

 くまは、最愛の友達であることりを亡くしてしまった。
 その死を受け入れられないくまは、ことりの亡骸を箱に収め、どこにでも持ち歩く。
 周囲の動物らは、「時間が過ぎれば、悲しみも忘れられる」といった慰めの言葉をかける。
 そうした言葉を受け入れられないくまは、他を拒絶し、家に引き篭もるようになる。
 そんなところ、やまねこと出会う。
 やまねこは、くまに同情し、ことりの為に、バイオリンで曲を弾く。
 くまは、曲を聴いている内に悲しみが薄れていくのを感じた。
 やまねこは、共に旅をしないかと持ち掛ける。
 くまは、自分は楽器が弾けないというと、やまねこはタンバリンを渡す。
 そのタンバリンは新品ではなく、誰かが長い間使っていた痕跡があった。
 やまねこも自分と同じ様に大切な友達を亡くし、その形見をずっと持ち歩いていたらしいのをくまは悟る。
 くまとやまねこは、音楽隊として各地を巡るようになった。


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解説

 子供用の絵本の様だが、テーマは死。
 身近な者の死をどう受け入れるか、どう乗り越えるか。
 子供には重過ぎるテーマ。全く理解してくれない、というのも困るが、あまりにも深刻に受け止めてもらっても困る。したがって、親からすれば、この本を子に与えるべきかどうか、迷うだろう。
 どちらかというと、大人向けの絵本と言える。
 絵も、黒と白を貴重とした独特のタッチで、絵によっては目を凝らさないと何が描かれているのか分かり辛い。パッと見て可愛い、と思える絵ではないので、その意味でも子供向けとは言い難い絵本である。
 どん底にあって、誰が何を言おうと落ち込んでいたくまが、やまねこと会ってからはあっと言う間に立ち直る展開には、少々驚く。
 大人向けと言いつつも、仮に近親者を亡くしたばかりの者に本作を読ませた場合、どう思うのかね。ラストの様に立ち直るか、冒頭の様に全てを拒絶して落ち込み続けるか。


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Last updated  2015.05.06 10:14:49
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