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2015.05.23
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カテゴリ:邦書

 SF作家神林長平によるSF長編。


粗筋

 遠い未来。
 地球は月面に基地を築くまでに至っていた。
 地球連邦軍の月面基地に所属する迎撃小隊――通称「脳天気小隊」――が、未確認飛行物体に遭遇。それは、見る者によって全く異なる物に見えるという、奇妙な物体だった。脳天気小隊が迎撃した所、物体は月面に墜落。脳天気小隊は破片を回収し、月面基地に戻る。
 すると、脳天気小隊らは衝撃の事実を知らされる。全員に生命反応が無い。したがって、死んでいる、と。
 一連の事態は敵対する水星軍の陰謀だ、と月面基地の責任者は判断。地球が存亡の危機を迎えているにも拘わらず、基地を民間に売却するという政策を推し進めようとする地球連邦軍に対し反旗を翻し、クーデターを宣言。
 脳天気小隊は、クーデター首謀者により始末の対象となる。脳天気小隊らは、自分らが生きている事を証明するのと同時に、生き続ける為に、基地からの脱出を試みる。
 月面に墜落した未確認飛行物体は、水星軍が開発した平行宇宙移動探索機マーキュリーと思考装置・迷惑一番だった。その影響により、脳天気小隊は平行宇宙へと飛ばされてしまう。
 その世界では脳天気小隊は難無く水星軍に受け入れられ、事を無きを得る。
 元の世界では、クーデターは脳天気小隊の働きによって失敗に終わった事を知らされる。


楽天ブックス(large)

解説

 宇宙が舞台となっていて、主人公は軍に所属しているので、ハードなSFかと思いきや、タイトルから想像出来るように、ハチャメチャなSFとなっている。
 軽く、密度の低い文体なので、ずんずん読み進められる。
 ただ、一人称で書かれているので、主人公の視点を描いた無駄な描写が多く、展開が遅い。
 ページ数こそ進んでいるのに、ストーリーは全然進まない(まさにSF的な感覚)。
 脳天気小隊が未確認飛行物体と接触し、破片を回収して戻るのに100ページを割いていて、自分らが死んでいるのを知らされるまで50ページを割き、基地側が反応するのにまた50ページ、脳天気小隊が基地から脱出するまでまた50ページ。基地から脱出してどうなるのかと思っていたら、別の平行世界に飛ばされていて、物語は終わってしまう。
 文庫本のカバーの裏に記された簡単な説明文で、物語全てが語られてしまっているのである。

 舞台設定の大まかな説明と、主人公の独り言ばかりでいつまでも核心に迫らないと思っていたら、物語が終わってしまうのだから、呆れるしか無い。
 著者が面白がって色々描写するのは結構だが、独りよがりの産物に付き合わされる読者からすれば堪ったものでは無い。

 SFとあって、凝ったメカニックの描写があるが、興味が持てる内容にはなっていない感じ。
 というか、軽い文体(にも拘わらず読み辛い)と同様、延々と続くだけで、飽きてしまう。

 登場人物も、何となく区別出来る程度で、どれも印象に残らない。
 何となく親近感が湧いてきたなと思ったら、物語は終わっていた。

 本作は文庫本で270pで、大長編、という訳ではないのだが、展開が遅いので、やけに長く感じた。
 無駄と思われる部分を省いて、150-200p程度に抑えていれば、テンポの速いものに仕上がっていたのに、と思う。

 宇宙を舞台にしたストーリーには、読み始めは興味を持てるのだが、著者の文体や作風、そしてストーリー展開(の無さ)で興味が萎んでしまい、最終的にはどうでもいい良くなってしまっている気分。
 調理の仕方によっては面白いものになっていただろうから、勿体無い。

 日本では、SFは他のジャンルと比較して軽く見られがちだが、本作を読み終えた限りでは、それも仕方ない、と諦めるしかない。








Last updated  2015.06.03 10:24:39
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