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非常に適当な本と映画のページ

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2017.09.09
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カテゴリ:洋画

 1932年に公開された映画『ミイラ再生』をリブートしたホラー映画。
 ユニバーサルが1920年代から1950年代に掛けて製作したユニバーサル・モンスターズをリブートする「ダーク・ユニバース」の第1作目だという。
 主演はトム・クルーズ。女ミイラ・アマネットをソフィア・ブテラが演じる。


粗筋

 古代エジプト。
 アマネット王女(ソフィア・ブテラ)は王位継承順位第1位にあったが、王に男児が生まれ、順位が下がってしまう。王の座を諦められないアマネットは邪神セトに魂を売る。アマネットは、自分以外の王族を抹殺した後、自らが神になる為に恋人の肉体にセトを憑依させる儀式を行う。が、儀式完了直前に神官らによって阻止され、生き埋めの刑に処された。彼女の肉体は棺に納められ、墓に封印された。
 2000年後。
 イラクでは、欧米諸国の支援を受ける政府軍と、反乱軍との戦闘が続いていた。
 空爆された反乱軍の拠点に居合わせたニック・モートン(トム・クルーズ)は、偶然にもアマネットの墓を発見した。考古学者のジェニー・ハルジー(アナベル・ウォーリス)が調査すると、そこは死者を弔う場というより、死者を永遠に封じる監獄だと判明。墓からは、完全な状態で残る棺が回収される。ニックもジェニーも、この行為により封印が解かれ、アマネットの復活を許してしまった事等、知る由も無かった。
 イギリス軍部は、アマネットの棺を本国へ持ち帰る決断を下した。ニックとジェニーは、棺と共に輸送機に搭乗。イギリスに戻る直前、輸送機はカラスの群れに襲撃され、墜落してしまう。ジェニーは、ニックから渡されたパラシュートで脱出して無事だったものの、他は輸送機に乗ったまま命を落とした。
 棺から解放されたアマネットは、墜落現場に急行した救急隊員の生気を吸い取り、自らの肉体を復活させると、2000年前に中断された儀式を完了させる為に動き始める。
 ジェニーは、ニックの遺体を確認する為、霊安室へと案内される。
 霊安室では、死んだ筈のニックが蘇生したばかりだった。
 ニックは、アマネットが復活したとジェニーに告げ、直ちに墜落現場へ向かうべきだと説得。
 ニックは、状況が呑み込めていないジェニーを連れ、墜落現場へと急ぐ。
 墜落現場では、アマネットが待ち構えていた。ニックとジェニーは殺されそうになるが、突如駆け付けてきた秘密組織プロディジウムに救出される。アマネットも同時に捕らわれた。
 プロディジウムとは、何千年にもわたって世に存在する悪を研究し、必要ならば破壊してきた組織だった。組織の責任者ジキル博士(ラッセル・クロウ)は、ニックがアマネットの恋人の生まれ変わりであると告げる。輸送機が墜落したのも、ニックが墜落した輸送機で死ななかったのも、アマネットの力によるもので、彼女はニックを利用して中断された儀式を完遂するつもりだ、と。
 ジェニーもプロディジウムに属しており、アマネットの棺をイギリスに持ち帰るべきと主張したのも、ジキル博士の意向によるものだった。
 今度はニックが状況を呑み込めなくなった。
 アマネットはプロディジウムの研究施設で拘束されていたものの、脱走し、ロンドンの地下にある十字軍墓地へと逃げ込む。死んだ騎士らを復活させ、ジェニーを攫う。
 ニックは、ジェニーを追って十字軍墓地に侵入。ジェニーの溺死体を発見する。
 悲しむニックに対し、アマネットは儀式を完了し、セトをニックの肉体に憑依させる。
 ニックは、セトに完全に支配されそうになった所で、ジェニーの遺体を見て自我を取り戻す。セトの力を利用してアマネットから生気を奪い、ミイラに戻してしまう。
 ニックは、セトの力によりジェニーを生き返らせた後、「自分は最早人間ではない」と告げ、彼女の前から姿を消す。
 アマネットのミイラを回収したジキル博士は、彼女を再び地中に封印する。
 ニックは、セトの力こそ持つものの、精神はニックという人間のまま、冒険の旅に出た。



感想

 どのジャンルに属すのか、分かり辛い映画。
 原作からすればホラーなのかも知れないが、その要素は薄い。
 アクションアドベンチャーにしてはファンタジーの要素が多過ぎるし、ヒーローのニックがあまりにも弱々しい(トム・クルーズがこういう役を演じるとは意外)。
 ファンタジーといえばファンタジーなのかも知れない。

 元となる映画(原題The Mummy)は、1999年にもリブートされている。
 日本では「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」と勝手に名付けられ、「ハムナプトラ・シリーズ」になってしまったが(第2作からハムナプトラの地とは全く無関係の作品になっているにも拘わらず)。
 本作は、このシリーズ作と比べてしまうと、パワーダウンしている様に映る。

 トム・クルーズ出演作らしく、代役抜きのスタントが多く盛り込まれている。そういうアクションアドベンチャーとして観られるなら、問題は無いかも知れない。が、ストーリーに少しでも合理性を求めるようになると、突っ込みどころがいくらでも見付かってしまう。

 本作の問題は、説明されない部分が多過ぎる事か。

 秘密組織プロディジウムの存在を、特に説明も無く受け入れなければならない。
 プロディジウムを指揮するのが、ジキル博士。定期的に注射を打たないと別の凶暴な人格であるハイド氏に豹変してしまう、訳の分からない人物(本当に人間なのか、結局説明されない)である事も、受け入れなくてはならない。
 何故全く別の作品である「ジギルとハイド氏」を、本作に盛り込んだのか、理解出来ない。
 お蔭で、プロディジウムも善良ではなく、裏の思惑がある胡散臭い組織に見えてしまう。

 ニックというキャラがどういう位置付けなのかも分からない。
 軍人ではないし、考古学者でもない。
 何の為にイラクという戦闘地にいたのか、何故イギリス軍部と関係を持てたのか、特に説明されない。

 古代エジプトで、女性が王位継承順位第1位、というのは不自然。クレオパトラがいたではないかという意見もあるだろうが、彼女はあくまでも例外で、歴代の王はあくまでも男性だった筈。
 エジプトの女王の墓がイラクで発見された理由も、強引過ぎて、中東の歴史を完全に無視している感が否めない。
 アメリカにとって、イラクの古代文明も、エジプトの古代文明も、そして現在の王室も、全て同じにしか見えないのだろう。

 本作で登場するのはエジプト神話の神。
 とっくに衰退した神話の神が、キリスト教が一般的な世界で当たり前の様に復活出来るのも不自然。
 キリスト教(一神教)が信じる神との関係はどうなるのか。

 アマネットを演じたソフィア・ブテラは、キングスマン、スタートレック:ビヨンド等、自分が観る映画でよく起用される女優に。
 少し前は、ハリウッド映画というと白人の俳優以外はあまり観られなかったが、最近は逆に白人俳優をもっと起用してくれと思ってしまうくらい様々な人種の俳優が観られるようになった。

 本作は「ダーク・ユニバース」の第1作として公開されたが、興行的には芳しく無かった様で、シリーズ作として製作されていくのかは不明。
 シリーズ化を前提としていながら、出だしから躓くというのは、非常に恥ずかしい。
 マーケット・リサーチの失敗と言える。








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Last updated  2017.09.14 22:53:55
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