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非常に適当な本と映画のページ

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2018.09.08
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カテゴリ:洋画

 スター・ウォーズ・シリーズのスピンオフ第2弾。
 若き頃のハン・ソロを描いている。
 時系列では、『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の10年前となっている。
 原題は「Solo: A Star Wars Story」。邦題では、何故かフルネームになっている。
 原題は、本作の主人公の名前であるのと同時に、「独り者が独りで生きていく」という意味合いにもなっていると思われるのだが、邦題だと単に主人公の名を述べているだけになってしまう。


粗筋

 はるか昔の遠い銀河での出来事。
 惑星コレリアからの脱出を企むハン(オールデン・エアエンライク)とキーラ(エミリア・クラーク)の恋人同士は、宇宙港の警備員に渡せる賄賂と成り得るコアクシアム燃料を手に入れる事に成功し、宇宙港へ向かう。その二人を、コアクシアム燃料を奪われた組織の者が追跡する。
 宇宙港に到着した二人は、警備員に賄賂を渡し、ゲートを通されるが、ハンが通った時点でキーラは追手に捕まってしまう。
 ハンは、キーラを取り返す為に、出来るだけ早くコレリアに戻って来る、と誓う。
 ただ、当面は、コレリアから離れなければならない。といって、どこかに行ける当ても無かったので、ハンは銀河帝国軍の募集機関に直行し、そのまま入隊した。その際、募集機関の者が、苗字の無いハンに対し、「独り者(ソロ)だから」として、ハン・ソロとして登録する。
 3年後。
 ハンは、銀河帝国軍の兵として、戦場の第一線で戦っていた。
 次々と死んでいく他の兵を目の当たりに、このままでは自分も同じ運命を辿り、キーラの奪還どころではなくなる、と判断。
 帝国軍から脱走しよう、と決める。
 ただ、脱走しようにも、戦場から逃げる手立ては無い。
 そんな所、帝国軍の制服こそ身に着けているものの、明らかに帝国軍でない一行を見掛ける。トビアス・ベケット(ウディ・ハレルソン)率いる泥棒集団だった。
 ハンは、トビアスに対し、自分にはパイロットの知識があるので、役に立てると説得を試みる。が、トビアスは彼を受け入れず、脱走兵として逮捕させる。
 ハンは、ピットに放り込まれる。そこで、ウーキーのチュウバッカと出会う。二人は協力して、ピットから脱出。トビアスの下へ走る。
 トビアスは、ここまでしつこい奴なら寧ろ使えるかも、と考えを改め、仲間に加える事に。
 ハンとチュウバッカは、トビアス率いる泥棒集団と共に、前線である惑星から脱出した。
 トビアス一行は、別の惑星で、コアクシアム燃料を盗む計画を実行。その最中に、エンフィス・ネスト率いるクラウド・ライダーという海賊が現れ、コアクシアム燃料を彼らから奪い取ろうとする。これにより、トビアス率いる泥棒集団は、トビアス、ハン、そしてチュウバッカを除いて全滅。コアクシアム燃料も奪えなかった。
 ハンは、計画は失敗に終わったが、命があるだけでもマシだとトビアスに言う。
 が、トビアスは、命が助かっても無意味だ、と反論。何故なら、コアクシアム燃料の強奪は自分らの為ではなく、依頼によるものだったからだ。
 その依頼主とは、犯罪組織クリムゾン・ドーンの幹部ドライデン・ヴォスだった。
 逃げた所でドライデンから一生追われる羽目になるだけだと知らされたハンは、だったら会いに行って、交渉すればいい、と提案。
 ハンらは、ドライデンの宇宙船へと向かう。
 そこで、ハンはキーラと再会。キーラは、ドライデンの右腕として活躍していた。
 再会を喜ぶのも束の間、ハンは、トビアスと共にドライデン(ポール・ベタニー)と対面。
 どう落とし前を付けてくれるのだと迫るドライデンに対し、ハンは別の場所からコアクシアム燃料を盗めば良い、と提案。惑星ケッセルで、コアクシアム燃料を採掘しているので、そこから奪える、と。
 ドライデンは、その計画を了承する。ただし、条件を付けた。キーラを監視役として同行させろ、と。
 キーラと一緒にいたかったハンにとって、それは願っても無い条件だった。
 ケッセルまで行くには、宇宙船を新たに調達する必要があった。キーラは、ランド・カルリシアン(ドナルド・グローヴァー)なら提供出来る、と言う。ハンは、ギャンブルでランドの宇宙船を奪おうとするが、負けてしまう。が、コアクシアム燃料の強奪計画に興味を持ったランドは、儲けの一部を受け取る事を条件に、参加を決める。
 ランドの宇宙船ミレニアム・ファルコンでケッセルに到着したハン一行は、未精製のコアクシアム燃料を奪う事に成功。帝国艦隊の追跡を振り切り、コアクシアム燃料の精製設備がある惑星サバリーンに到着する。
 そこでは、エンフィス・ネスト率いるクラウド・ライダーが待ち構えていた。
 ランドは、ここで戦ったら負けるだけ、と読んで、たった一人でミレニアム・ファルコンでその場から逃走してしまう。
 ハン一行は、エンフィス・ネストと直接対決せざるを得なくなる。
 が、その時点でエンフィス・ネストは仮面を脱ぎ、素顔を見せる。ハンやキーラと年齢がそう変わらない女性(エリン・ケリーマン)だった。クラウド・ライダーは海賊ではなく、帝国やクリムゾン・ドーンに抵抗する反乱軍だったのだ。ハンは、エンフィスに同情。コアクシアム燃料をドライデンに渡すべきでない、と考える様に。
 ハンは、ドライデンを騙す策を講じるが、トビアスが裏切って、ドライデンにその策を伝えてしまっていた。 ドライデンは、エンフィスらを殺し、コアクシアム燃料を奪う工作を実行する。
 が、ハンは、トビアスの裏切りを予測していて、対策を講じていた。それにより、エンフィスらは、ドライデンが送り込んだ武装集団を倒してしまう。
 形勢が逆転されたと知ったトビアスは、ドライデンを見切り、その場から逃走。
 ハンは、キーラと共に、ドライデンを倒す。
 キーラは、ハンに、トビアスの後を追う様、促す。
 ハンが去った後、キーラはドライデンの主であるダース・モールと連絡を取る。彼女は、自分がドライデンの後を引き継ぐ、と宣言。ドライデンを殺したのはトビアスだと嘘を吐き、ハンについては何も述べなかった。ダース・モールは、キーラに対し、自分の下へ来いと命じる。キーラは、それに応じるしかなかった。
 一方、ハンは、トビアスと対決。撃ち合いで、トビアスに致命傷を与えた。トビアスは、息を引き取る直前、ハンの行動は正解だったと告げる。
 ハンは、コアクシアム燃料をエンフィスらに引き渡す。
 エンフィスは、反乱軍に加わらないかとオファーするが、ハンは固辞。その場を去る。
 ハンは、ランドを探し出し、再びミレニアム・ファルコンを賭けてギャンブルする。
 前回ハンが負けたのは、ランドがいかさまをしていたからだった。ハンは、ランドがいかさまが出来ない様工作し、ギャンブルに勝利。ミレニアム・ファルコンを獲得した。
 ハンは、チュウバッカと共に、ミレニアム・ファルコンで惑星タトゥーインへと向かう。大物ギャング(ジャバ・ザ・ハット)が、大仕事を計画している、という情報があったからだ。



感想

 スター・ウォーズ・シリーズでも人気キャラのハン・ソロの過去を描いた意欲作。
 成功しているようで、成功していないような、相反する感想が浮かび上がる。
 SF冒険物としては何ら問題は無いが、スター・ウォーズ・シリーズの1作として観ると、物足りない、という事らしい。

 多くの伏線も未解決のままというか、意味不明な部分が多い。

 本作のハンは、旧3部作のハンと比べて、やけに理想主義的。
 善人で、お人好しなのである。
 ハンは、コレリアから脱出した後、キーラを救い出す事だけを目標に3年間軍隊生活を続けた、という事になっている。
 軍隊生活で無数の死を目撃し、自身も死にそうな目に何度もあっていたと思われるのに、お人好しの性格を維持出来たのは、ある意味凄い。
 若く、人生経験が少ないから維持出来た、と言えなくもないが、違和感がある。
 本作での出来事をきっかけに、抜け目の無い、ひねくれた性格になっていく、と考えるべきか。
 3年間の軍隊生活でも払拭出来なかったお人好しを、今回の出来事だけで払拭してしまう、というのも凄いが。
 ハンを演じたオールデン・エアエンライクは、そう見える様、演技指導された事もあったのだろうが、旧3部作でハンを演じたハリソン・フォードをきちんと彷彿させる演技をしていた。世間の評判はそう良くはないらしいが、ハリソン・フォードが偉大過ぎというか、シリーズそのものが偉大になり過ぎたので、仕方ない面がある。ハリソン・フォードの演技も、冷静に観れば突出したものではない。本シリーズの成功が無かったら、単なる一俳優で終わっていただろう。

 エピソード5で初登場するランドも、登場。
 ひたすらズルくて、口がでかいだけの、自己中心的なキャラとしてしか描かれていない。何故こんなのをハンはエピソード5で頼ったのか、と思ってしまう。案の定裏切られ、捕まってしまうし。
 ランドは、本作では旧3部作への橋渡しをする為だけに顔を出した、という程度で、ストーリーには特に貢献していない。
 仮に登場していなくても、映画そのものは成立していただろう。

 新キャラとして登場するのが、ハンの幼馴染で、恋人でもあるキーラ。
 重要な役割を果たす、という扱いのキャラではあるものの、描き方が微妙。
 ハンが、彼女を救出する事を夢見て3年間もの間軍隊生活を耐えている間、彼女は自分なりにコレリアから脱出していた事が判明。
 ハンの人生の最大の目標が、無駄に終わってしまっている。
 また、広い宇宙で、無数の惑星がある中、二人が偶々再開する、というのも不自然。それとも、スター・ウォーズシリーズが展開している舞台は、銀河の中のほんの一部に過ぎないのか。
 ハンから引き離されてからたった3年で、彼女が犯罪組織の幹部の右腕を担ぐまでになった、というのも不可解。
 ハンが軍隊生活を経験しながらもお人好しのままでいる一方で、彼女はすっかり成長してしまっていて、現実主義に。3年間でハンの性格は殆ど変っていないのに、何故キーラがここまで変わったのか。
 観終わった後は、ハンの幼馴染のキーラと、犯罪組織に属するキーラは、別々のキャラでも良かったのでは、と思ってしまう。
 別のキャラにしておけば、本作の苦難を乗り越えたハンは、漸くコレリアに戻り、キーラを救出する手立てが出来た、という展開にも出来ただろうに(続編も制作出来る)。
 本作のストーリー運びでは、10年後の出来事とされる旧3部作でハンが幼馴染であるキーラの事を完全に忘れ、偶然出会ったレイアに乗り換えてしまう心境が理解出来ない。

 悪役として、ドライデン・ヴォスが登場。
 犯罪組織の幹部として、物凄い権力を持っている、という設定になっていて、登場人物の誰もが恐れる存在として描かれている(悪党であるトビアスですら恐れている)。
 が、言動を見る限りでは、トビアス並の小悪党に過ぎず、恐れられる存在、という程でもない。脅迫めいた発言に、周りが必要以上に恐れているだけの様。
 悪役としては、力不足。
 演じたのは、アベンジャーズ・シリーズでヴィジョンを演じるポール・ベタニー。アベンジャーズでは観られない悪党としての演技は、新鮮といえる(アベンジャーズで演じるキャラのヴィジョンより強そうだし)。

 よく分からないのが、ドライデン・ヴォスの主として、ダース・モールが登場する事。
 ダース・モールは、新三部作のエピソード1で登場し、そこで死んでいる。時系列からすると、本作の20年前の出来事。
 20年も前に死んだキャラが、何故当たり前の様に登場しているのか。エピソード1で死んだ様に見えたが、実際には死んでいなかった、という事か。
 死なせたキャラを、「人気だから」という制作者側の都合で安易に復活させてしまうと、収拾がつかなくなるだろうに。
 ダース・モールが犯罪組織に属している、という設定も不明。銀河帝国の皇帝とは手を切った、という事か。何故そんな事をしたのか、その裏事情の説明は一切なされていない。犯罪組織と銀河帝国は、裏で繋がっている、とも考えられるが、そうだとすると、銀河帝国の管理下にあるコアクシアム燃料を執拗に盗み出そうとする犯罪組織の目的が無意味になってしまう。
 ダース・モールの登場は、制作者側としてはファンの為のサプライズのつもりだったらしいが、風呂敷を無駄に広げているだけの感じ。ファンからすれば、広げてしまった風呂敷をどう畳むのか、そもそも畳めるのか、が心配になってしまう。

 本作では、主人公のハンより、ハンの師匠的な存在であるトビアスの存在が際立っていた。
 餓鬼っぽいハンより、渋いトビアスの方が、興味深いキャラになっている。
 ただ、本シリーズの例に漏れず(興味深いキャラはさっさと退場し、魅力の薄いキャラが生き残る)、あっさりと殺されてしまい、次回作で登場する可能性は全く無くなってしまった(死んだにも拘わらず再登場するダース・モールは例外中の例外)。
 何故本シリーズは勿体無い事ばかりするのかね。

 他に様々なキャラが登場するが、殆どが登場してはさっさと退場していく。
 初めに退場するのは、トビアス率いる泥棒集団。
 ハンが加入する前は、百戦錬磨の無敵集団、といった雰囲気だったのに、ハンが加入した直後の仕事で、トビアス以外は全滅。
 長年活動してきた様な口振りが信じられない。

 本作は、続三部作のエピソード8よりは単純明快で、旧三部作を彷彿させる面白い映画に仕上がっているのは確か。
 が、40年の間に旧・新・続でメインが8作(2018年の時点で)、そしてスピンオフが2本も制作されている一大叙事詩の位置付けとしては微妙で、今後制作されるであろうシリーズの整合性に混乱をもたらすものになっている気がする。
 制作元のルーカスフィルムがディズニーによって買収されてから、本シリーズは「いかにしてディズニーに短期的に利益をもたらすか」だけで制作が続けられ、本シリーズをいかにして構築していき、長期的な利益をもたらすか、の視点が抜けている気がする。








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Last updated  2018.09.14 12:19:25
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