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2020.06.26
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カテゴリ:洋画

 フランス出身の映画監督リュック・ベッソンによるバイオレンスアクション。
 特に日本でベッソンの名を一躍有名にした。
 本作を足掛かりに、ベッソンはハリウッドとは一線を画したエンターテインメント大作を手掛ける様になる(実際には、本作はフランス・アメリカ合作となっていて、半分ハリウッド映画だが)。
 アクション映画は何もハリウッドの専売特許ではない、という事を示し、フランスを初め、様々な国の映画作りに影響を及ぼしている。


粗筋

 ニューヨーク。
 イタリア系移民のレオン(ジャン・レノ)は、プロの殺し屋。表向きはイタリア料理店のオーナーだが実はイタリア系マフィアのボスであるトニー(ダニー・アイエロ)からの依頼を遂行する日々を送っていた。
 ある日、レオンは、アパートの隣室に住む少女マチルダ(ナタリー・ポートマン)と知り合う。マチルダは寄宿学校に通っていたが、馴染めず、自宅に逃げ戻っていた。しかし、自宅では実父と異母姉から虐待を受け、継母からは無視されていた。唯一心を開けるのは幼い異母弟のマイケルだけだった。
 マチルダの父親の元を、麻薬密売組織のスタンスフィールド(ゲイリー・オールドマン)が訪ねる。預けた麻薬をくすねているだろう、と。
 マチルダの父親は否定するが、スタンスフィールドは「だったらくすねた奴を明日の正午までに差し出せ」と言い残し、その場を一旦去る。
 マチルダの父親は、麻薬をくすねたのは不味かったと後悔しつつも、何の手も打たず、翌日の正午を迎える。
 スタンスフィールドは、仲間を引き連れ、戻って来た。
 マチルダの家族は、4歳のマイケルを含め、問答無用で射殺される。
 レオンの使いに出ていたマチルダは、運良く殺害現場に居合わせずに済んだ。買い物袋を抱えて戻った彼女は、自分の家族が何らかの理由で標的にされた事を察する。自分のアパートの前を素通りし、レオンのアパートに向かい、そこが自分の住いであるかの様に装って、彼に助けを求める。
 レオンは、仕方なく彼女をアパートに入れ、保護する。
 マチルダは、レオンが殺し屋だと直ぐ知る。だったら、異母弟を殺した奴らを殺してくれと頼むが、彼は拒否。相手がでか過ぎる、と。
 マチルダは、それなら自分に殺しの技術を伝授してくれ、と頼む。レオンはこれも拒否し、命はとりあえず助かっているんだから、出て行ってくれ、と突き放す。が、マチルダはレオンが読み書きが殆ど出来ないと知ると、勉強を教えてやるから一緒に住ませて、と言い出し、勝手に同居する。
 レオンは、勉強を教えてもらう代わりに、殺しの技術をマチルダに教えるようになる。
 ある日、マチルダはスタンスフィールドを街中で見掛ける。憎き相手が何者なのか探る為、後を付けると、麻薬取締局に辿り着いた。
 スタンスフィールドは、麻薬取締官の身でありながら、麻薬密売を指揮していた。彼だけでなく、麻薬取締局全体が密売に絡んでいた。
 マチルダは、その後麻薬取締局に侵入するが、スタンスフィールドに察知され、捕まってしまう。
 マチルダの置き手紙を読んでいたレオンは、麻薬取締局へ乗り込み、スタンスフィールドと共に麻薬を密売をしていた取締官数名を射殺し、拘束されていたマチルダを救出した。
 スタンスフィールドは、トニーの元を訪れる。トニーを介してレオンに殺しを依頼していたのは、実は彼だったのだ。彼は、トニーに訊く。イタリア系の殺し屋が麻薬取締局で取締官を殺した、何か情報を掴んでいないか、と。
 トニーは、それはレオンだと認めざる得なかった。
 スタンスフィールドは、市警の特殊部隊を総動員し、レオンのアパートに突入させる。
 多勢に無勢のレオンは、とりあえずマチルダをアパートから脱出させる。トニーの店で会おう、と。
 レオン自身は銃撃戦の末、負傷した特殊部隊員を装って脱出を試みる。アパートの出口から見えてきたところで、スタンスフィールドに見破られ、背後から撃たれてしまう。
 スタンスフィールドは、レオンに止めを刺そうと近付く。
 瀕死のレオンは、「マチルダからの贈り物だ」と呟き、スタンスフィールドに何かを手渡す。
 スタンスフィールドはそれを確認する。手榴弾の安全ピンだった。その時点で、レオンが無数の手榴弾を抱えている事に気付く。
 レオンは、スタンスフィールドを道連れに、爆死する。
 一人残されたマチルダは、トニーに殺し屋の修行をさせてくれと頼むが、にべもなく断られる。
 レオンの遺産は、彼の遺志により、トニーが管理して少しずつマチルダに渡される事になった。
 マチルダは寄宿学校に戻り、レオンの形見となった観葉植物を校庭に植える。



感想

 それまではあくまでもフランス映画の監督だったリュック・ベッソンを、世界的な映画監督に押し上げた作品。
 フランス人俳優のジャン・レノが日本で知れ渡るきっかけとなった作品であり、ナタリー・ポートマンを一躍有名にした作品でもある。
 アメリカのニューヨークを舞台としているが、監督がフランス人とあって、アメリカ人からすれば「ニューヨークも流石にここまで酷くはない」という描写になっている。
 麻薬取締局の一取締官が、麻薬の密売を取り仕切り、地元マフィアと結託し、好き勝手に殺し捲る、という設定も荒唐無稽。
 ベッソンは、「ニューヨーク=犯罪者が跋扈する無法地帯」という妄想を抱いていたらしい。
 アメリカの実情を知らなかったフランス人だからこその設定といえる。

 2時間ちょっとの映画なので、ストーリーを展開させるのが精一杯で、登場人物それぞれの背景は不明のままになっている。

 主人公のレオンはイタリア出身。ある女性と恋仲になったが、それをよく思わなかった女性の父親が、実の娘を射殺。その父親は地元の名士だった為、殺人は事故として処理され、たった数日で釈放されてしまう。レオンは、恋人の父親を遠距離から狙撃して殺し、その日の内に船に乗ってアメリカへ渡る。19歳の時。アメリカに着いた彼は、トニーに拾われ、殺しの腕を磨き、殺し屋として生計を立てる事になった、という過去が明らかにされている。
 ただ、レオンがどうやって殺しの技術を身に着けたのかは、特に説明されない。様々な銃器を扱え、重武装した複数の敵をたった一人で難無く倒せるので、軍歴があるのかと思ってしまうが、そうだとすると読み書きがまともに出来ないのは有り得ない。
 また、冒頭の戦闘では神出鬼没で無敵に思えるのに、ラストの戦闘では結構手こずり、負傷するので、殺し屋としての腕がどこまで凄かったのかも結局不明。
 並みの殺し屋だったら冒頭で一人で何人も相手にする無謀な事はしないし、無敵の殺し屋ならラストで善戦して何とか切り抜けてほしかった。
 マチルダに翻弄される為だけに創造されたキャラといえる。

 敵役のスタンスフィールドは、麻薬取締官でありながら麻薬密売組織を仕切っているという人物。
 マフィアとも繋がりがあり、殺し屋に敵対勢力の始末も依頼していた。
 麻薬密売は当然ながら違法なので、そちらの行動は目立たない様、慎重に動く必要があると思われるのに、白昼堂々自ら銃を乱射して人を殺し捲る等、無鉄砲そのもの。
 ただの麻薬密売組織の幹部なら、無鉄砲な言動も有り得るが、一応麻薬取締局の捜査官という表の顔があるのだから、ここまで勝手に動けないと思うのだが。
 作中では、内部監査こそ受けるが、形だけで、特に追及されない。監査官を前にしても本能に任せて喚き散らすので、普通だったら「こいつはどう考えても怪しい」と見なされてもおかしくないのに。
 一麻薬取締官が何故ここまで大胆に行動出来たのか、一切説明されない。
 言動からして、人望がある様にも思えないので、一体どうやってのし上がったのか、と思う。
 スタンスフィールドを演じたゲイリー・オールドマンは、本作の怪演振りで、優男っぽい容姿にも拘わらず、様々な作品で悪役を演じる様に。
 年を取ってから、善役を演じているのが観られる様になった。通常の俳優とは逆パターン。

 もう一人の主人公は、マチルダ。
 見た目も悪くなく、機転が利くので、もっとマシな人生を歩めそうなのだが、自暴自棄な性格が災いしてか、やって来る幸せを自ら遠ざけている。
 実父や継母や異母姉が嫌っているのだから、寄宿学校にいれば顔を合わせなくて済むのに(嫌いな親が寄宿学校の費用を負担して、顔を合わせないで済む様にくれていた)、そこにも馴染めず、実家に戻り、嫌いな実父らに虐待されて「自分は不幸」と嘆く。
 12歳の少女だから仕方ないのかも知れないが、あまりにも自己中心的。映画の登場人物として興味深いキャラではあるが、同情や共感は出来ない。
 レオンをそそのかしてスタンスフィールドらを始末させ、彼を死に追いやりながら、自身は何事も無かったかの様に寄宿学校へ戻り、学生としての生活を再開する、という結末は、「レオンは結局最初から最後までマチルダという小悪魔に振り回されただけ」といった感想しか思い浮かばない。
 スタンスフィールドの暴走振りからして、いずれレオンは破滅の道を歩んでいただろうが、マチルダがそれを加速させた。
 レオンも、マチルダと出会っていなかったら、もう少し上手く立ち回っていただろうに、と思ってしまう。
 ラストで、マチルダはレオンが大切にしていた鉢植えの観葉植物を、寄宿学校の校庭に植え替えている。
 マチルダからすれば、レオンに対するせめての償いのつもりなのだったのだろうが……。
 芝生のど真ん中に、囲いの無い状態で植えたら、芝刈りの際に刈られてしまうだろうに、と思ってしまった。機転が利くマチルダにしては、間の抜けた行動。
 一連の事件を乗り越えたマチルダは、今後まともな人生を歩むのか、というとそうも思えず、結局どんな大人に育つんだろう、と思う。
 マチルダを演じたナタリー・ポートマンは、本作では子役だったが、順調にキャリアを重ね、スターウォーズ・シリーズ等の大作映画にも出演。子役から女優へ、評判を落とす事無く転向出来た数少ない例となった。演じていたキャラは破綻しているのに、それを演じた子役が成功するのは、皮肉(逆パターンはいくらでもある)。

 本作の裏の主役は、トニーといえる。
 表向きはイタリア料理店のオーナーだが、実はイタリア系マフィアのボス。
 スタンスフィールドは、作中では最早どちらが表の顔で、どちらが裏の顔なのか分からなくなってしまっていたが、トニーに至っては、作中では裏の顔をしっかり隠していた。
 最大の勝者は、トニーだろう。
 麻薬取締局の一員という表の顔を持つ事から迂闊に手を出せないスタンスフィールドと、その一味を始末する事に成功。
 気にかけていたレオンこそ失うが、それ以外の損害は被っていない。
 厄介者のスタンスフィールドが抜けた事によって出来た穴を埋め、勢力拡大を図れるだろう。
 こうなる事を見越して、レオンにスタンスフィールド一味の麻薬精製拠点を潰させ、スタンスフィールドにレオンの居所を教えたとも考えられる。
 その意味では、スタンスフィールド以上に狡猾かつ冷酷な人物。
 マフィアは結局マフィア、て事か。

 劇場公開された「不完全版」では、マチルダの弟(4歳という設定)が射殺される場面が挿入されていたが、あまりにも衝撃的という理由で、「完全版」では割愛されている。
「完全版」は、刺激が大き過ぎるという理由で劇場公開版ではカットされてしまったいくつかのシーンを復活させたバージョンの筈だが、スタンスフィールド一味による一家殺害シーンは、「不完全版」より若干トーンダウンされているのは、皮肉である。









Last updated  2020.07.01 20:28:27
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