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2020.07.03
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カテゴリ:洋画

 1986年に放送されたテレビ映画。
 テレビドラマのパイロットエピソードとなる筈だったが、後に続くドラマが製作されなかった事から、設定や背景の説明がなされておらず、張られた複線も全て未解決のままになっている。
 日本では、「SFバイオノイド」としてビデオがリリースされた。
 原題は「Annihilator」。


粗筋

 新聞記者のロバートは、恋人で同僚のアンジェラと近々結婚する予定だった。
 ある日、アンジェラが懸賞でハワイ旅行に当選する。二人分のチケットが当たったので、二人で行ければ良かったのだが、ロバートには先約があり、行けなかった。代わりに同じく同僚で共通の友人であるシンディと共に、アンジェラはハワイへ旅立った。
 それから数日後、ロバートは旅行を終えたアンジェラとシンディを空港の到着ロビーで待ったが、なかなか姿を現さない。
 空港関係者によると、到着が遅れているという。遅れるにしても1時間半の遅れは有り得ないと食い下がると、空港関係者は旅客機がレーダーから忽然と姿を消した、と認める。空港関係者らが大慌てしていると、旅客機は消えた場所に1時間半後に再び現れ、何事も無かったかの様に飛行を続けた。それがそのまま1時間半の遅れになった、と。
 レーダーから消えた旅客機が1時間半後に消えた場所から飛行を再開するなんて有り得ない、とロバートは思ったが、それ以上の説明は無かった。
 ともあれ、旅客機は無事到着した。
 到着ロビーで、ロバートはアンジェラがサングラスの男と何やら話しているのを見掛ける。彼女を出迎えたロバートは、あの男は誰だったんだと訊くが、彼女は誰とも話していない、と白を切った。
 ロバートは、アンジェラと共に職場に戻るが、違和感を抱く様になる。
 アンジェラはパソコン嫌いで、職場でも自分用のパソコンを持っておらず、オンラインでの探し物は他人に頼むのが常だったのに、いつの間にかパソコンを使いこなす様になっていた。動物好きの筈なのに、動物実験を肯定する記事を執筆したり、ロバートが可愛がっている犬を「下等生物」と呼んだりした。また、これまでアンジェラに懐いていたその犬が、彼女に対し執拗に吠え掛かる様になっていた。
 不安の色を隠さないロバートに対し、アンジェラは郊外の別荘で過ごさないか、と持ち掛ける。
 ロバートは同意し、二人は別荘へ向かう。
 別荘に到着し、二人で気兼ねなく過ごそうと考えていたロバートを、アンジェラが殺気立った表情で襲う。
 ロバートは驚いて外に逃げ、手当たり次第に物を掴んでは投げ付け、抵抗する。
 アンジェラの顔に物が当たると、皮膚が剥げた。その下はロボットだった。目も、赤く、不気味に光っていた。
 目の前にいるのはアンジェラではない、と悟ったロバートは、反撃。アンジェラと瓜二つのロボットを、車で圧し潰して破壊した。
 ロバートは、そのまま街に戻る。
 その後現場に現れた警察は、騒ぎを聞いていた近隣住民の証言から、ロバートが恋人を殺した、と推測する。ただ、死体は無く、機械の燃えカスしか見付からなかったので、一体何が起こったのかと不思議に思う。
 街に戻ったロバートは、アンジェラがおかしくなったのはハワイから戻って来てからなので、同行していたシンディなら何か知っているかも知れないと考え、彼女の住まいに向かう。
 シンディは、ロバートの自宅に上げる。
 ロバートが事情を説明しようとすると、シンディがいきなり襲い掛かる。彼女の目も赤く光っていた。
 ロバートは、その場から辛うじて逃げ出す。
 パソコン嫌いの筈のアンジェラがパソコンで何やら調べ物をしていたのを思い出したロバートは、自宅に戻り、アンジェラがプリントアウトしたものを手に入れる。アンジェラとシンディがハワイから戻るのに利用した旅客機の乗客名簿だった。アンジェラは、その内二人の名前に印を付けていた。
 この二人が何か知っているのでは、と考えたロバートは、その内一人の住所を突き止め、訪ねる。すると、中で男性が死亡していた。印を付けられた名前の人物だった。
 警察がやって来るのを察したロバートは、その家にあった散弾銃を失敬し、車に飛び乗る。
 警察車両の追跡をどうにか振り切ったロバートだったが、自分の車を捨てざるを得なくなった。
 そこへ丁度通り掛った車を運転していた女性を銃で脅し、かくまう様、頼む。
 その女性は、戸惑いを見せながらもロバートを自宅に招き入れた。
 ロバートは、これまでの経緯を、レイラと名乗った女性に説明。信じてもらえないだろうが、事実だ、と。
 突飛な話を受け入れたレイラは、乗客名簿で印付けられていたもう一人の方から事情を聴くべきだ、と進言。
 ロバートとレイラの二人は、その女性を訪れる。
 ロバートは、女性から事情を聴くが、彼女は飛行中は寝ていたので、何も知らない、と答える。途中、飛行機が大きく揺れた事、妙な悪夢に悩まされた事くらいしか覚えていない、と。
 その悪夢とはどんなものだったのか、とロバートが訊こうとした時点で、シンディが突如現れ、襲い掛かる。
 ロバートは、散弾銃で反撃。
 シンディは、アンジェラと同様、ロボットだった。散弾銃により破壊される。
 ロバートが、乗客の女性から更に話を聞こうとするが、シンディの襲撃で既に死んでいる、とレイラが言う。
 ロバートは、レイラを家に帰し、一人で職場に向かう。
 職場で、ロバートは偶々いた上司に事情を端的に説明。アンジェラのパソコンを起動するが、データが全て消去されていた。
 ロバートは、レイラの家に戻る。
 レイラは、ロバートがシンディの残骸から回収した部品の一つを見て、知人の科学者なら、それが何か分かるかも知れない、と提案。
 ロバートは、レイラと共に、科学者の家に向かう。
 科学者の家に到着したロバートは、また違和感を抱く。
 科学者の家には厩舎があったが、そこの馬がレイラを見て興奮し、暴れ出すのだ。アンジェラに対し吠え掛かった自分の犬を思い出させた。
 ロバートは、科学者と対面。
 すると、科学者の目が赤く光り出し、ロバートに襲い掛かる。
 ロバートは反撃し、科学者にダメージを与える。すると、科学者は、壊れた機械となって、何やら喋り出す。自分らは「ダイナミタード」で、人類をダイナミタードに置き換え、征服するつもりだ、と。
 ロバートが科学者の家を出ると、レイラがいた。彼女の目も赤く光る。
 その時点で、騒ぎにより通報を受けた警察が駆け付ける。
 レイラはその場を去った。
 アンジェラを失い、仕事も失い、レイラにも裏切られたロバートの手元には、乗客名簿しか残らなかった。
 乗客の中には、アンジェラやシンディの様にダイナミタードに置き換わった者、そして印付けられた二人の様に置き換わっておらず、殺しの標的となった者がいる。
 乗客を虱潰しに訪ねていけば、謎を解明出来るかも知れない。
 ダイナミタードを追う身である一方で、恋人を殺害した嫌疑で警察に追われる身でもあるロバートは、たった一人で事実解明の旅に出る。



感想

 旅客機でダイナミタードに置き換わってしまったアンジェラやシンディは、どうなってしまったのか。生きているのか、殺されてしまったのか。
 ダイナミタードとは一体何なのか。何が目的なのか。
 アンジェラが到着直後に話していたサングラスの男は何者か。
 レーダーから消えていた1時間半の間、旅客機で何が起こったのか。

 これらの謎は、今後放映されるテレビドラマで徐々に明らかになっていく!

 ……となる筈だったが、テレビドラマ制作にはいたらず、このパイロットだけで終わってしまった。
 したがって、謎が解明される事は永久に無い(今更テレビドラマが制作される可能性はゼロ)。

 1980年代に制作されたとあって、時代を感じさせるものになっている。
 新聞記者なのにパソコンを使わない、というのは、現在では信じられないし、パソコンで検索するのがまるで物凄いスキルであるかの様に扱われるのも、違和感がある。
 また、登場人物が交わす会話も、どことなく軽さがあり、1980年代のテレビドラマや映画特有のチープな雰囲気がある。
 その一方で、街中でのカーチェイスを盛り込む等、テレビドラマにしては派手で、金が掛かっていて、この点はアメリカだな、と思わせる。
 特撮のレベルは、現在からすると陳腐に映るが、当時のテレビ映画としては悪くはない方。寧ろ現在の日本の大作映画の方がレベルが低い。何故邦画は30年前のアメリカのテレビを超えられないのか。

 ダイナミタードに置き換わった者が、目を赤く光らせて襲い掛かるのは、ターミネーターそのもの。
 皮膚が剥がれるとその下から機械が現れるのも、ターミネーターそっくりである。
 ターミネーターは1984年公開なので、制作者は「ターミネーター」を観て、それに「逃亡者」の要素を加えたストーリーを編み出したとしても、不思議ではない。
 ターミネーターは並みの人間が倒そうとしても到底無理である一方で、ダイナミタードは素人でも散弾銃をぶっ放せば何とか倒せる。
 数が多く、人間社会に溶け込んでいて、近親者でない限り怪しまれない、という点では、ダイナミタードの方が優れている。
 ターミネーターはあくまでも「始末屋」で、ダイナミタードは「侵略者」という差が出ているらしい。

「ダイナミタード」とは、19世紀のフランスやイギリスで暴力的な反政府活動を繰り広げた者の呼び名。
 ダイナミタードの中には、爆弾テロを企てる者もいたというから、現在では「テロリスト」と称される輩が、当時は「ダイナミタード」と称されていたらしい。
 何故本作でエイリアン/ロボットが自身を「ダイナミタード」と呼んだのかも、明らかにされない。

 本作が放映されたのは1980年代半ば。
 スターウォーズで始まったSFブームは、映画界だけでなく、テレビ界にも波及し、SFの要素を取り入れたテレビドラマが数多く制作されたが、1980年代も中頃になるとSFブームは鈍化。
 そんな事もあり、金の掛かるのが予想出来るテレビドラマ制作に大手テレビ局は難色を示す様になり、本作もこのパイロットだけで終わる。
 1年前の1985年に放映されていたら、ぎりぎりテレビドラマ制作に漕ぎ着けていたかも知れない。
 その一方で、テレビドラマの制作が決定していたら、様々な謎が解明されなければならないし、複線も納得がいく形で纏める必要がある。
 尻すぼみになっていた可能性も充分あり、それだったら「何一つ解明されない」というエンディングの方が寧ろ観た者の想像力を掻き立てるという面では良かったのかも。

 主人公のロバートを演じたのは、マーク・リンゼイ・チャップマン。
 ジョン・レノンを題材にしたNBCテレビのテレビ映画の為に、マーク・リンゼイの芸名でオーディションに挑み、レノン役を勝ち取ったが、本名がマーク・チャップマンと判明。
 レノンを殺害した犯人と同名だった。
 犯人と血縁関係は無く、偶然だったとはいえ、レノンを殺害した犯人と同名の俳優がレノン役を演じる事に元妻のオノ・ヨーコが難色を示し、撮影開始前に降板させられてしまう。
 本作で主役になれたのは、その件を気の毒に思ったNBCテレビが起用を決めたからだという。
 奇妙な事に、後に制作されたレノン暗殺を題材にした映画「チャプター27」で、彼はレノンを演じている。マーク・リンゼイ・チャップマン演じるジョン・レノンが、別の俳優が演じるマーク・デイヴィッド・チャップマンに殺されるという、奇妙な映画になった。


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Last updated  2020.07.03 22:36:51
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