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非常に適当な本と映画のページ

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2021.10.23
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カテゴリ:洋画

 1984年に公開されたSFアクション映画『ターミネーター』の続編で、「ターミネーター」シリーズの第2作目。
 第1作と同じくジェームズ・キャメロンが監督を務めた。
 出演は、アーノルド・シュワルツェネッガー、リンダ・ハミルトン、ロバート・パトリック、エドワード・ファーロング。
 原題は「Terminator 2: Judgment Day」。


粗筋

 1990年代中頃のロサンゼルス。
 サラ・コナー(リンダ・ハミルトン)は、1997年に人工知能スカイネットと人類間の核戦争「審判の日」を阻止する為と称して、後にスカイネットを開発する事になるサイバーダイン社への爆破未遂事件を起こした罪で、精神病患者として警察病院へ収監されていた。
 サラとカイル・リースとの間に生まれた息子のジョン(エドワード・ファーロング)は、養父母に引き取られていた。
 ある日、2体のターミネーターが未来から送り込まれる。
 1体はT-800モデル101型(アーノルド・シュワルツェネッガー)、もう1体は変形自在の液体金属で構成されたT-1000型(ロバート・パトリック)だった。
 2体はそれぞれ共通の目標であるジョンを捜索し、ショッピングモールにいた彼を同時に発見する。T-1000の襲撃からジョンを救ったのは、かつてサラを襲ったT-800だった。T-1000の追撃を振り切った後、T-800は未来のジョンが過去の自分を守る為、鹵獲したT-800を再プログラムしてこの時代へ送り込んだ、と告げる。
 T-800やT-1000の出現により、与太話だと思っていた母親の話が全て真実だったと知ったジョンは、母親の下へ向かおうとするが、T-800は反対する。T-1000はその行動を当て込んでサラの下へ向かっているだろう、と。T-800は、このまま逃走するよう、進言する。ジョンは、T-800が自分の命令を聞くよう、再プログラミングされていると知り、T-800に対し、母親の下へ向かうよう、命じた。T-800はその命令に応じるしかなかった。
 その頃、警察病院では刑事がやって来て、サラにショッピングモールで撮影されたT-800の写真を見せた。こいつは1984年に警察署で十数人の警察官を殺戮した奴とそっくりだ、何か知っているだろう、と。サラは、息子と自分に危機が迫っていると悟りながらも、白を切る。彼女が病室を抜け出して脱走を図っていたところで、ジョンとT-800、そしてT-1000が現れる。
 サラを保護してT-1000から逃れたジョン一行は、メキシコへの逃亡を図る。
 かつて自身を襲ったターミネーターと同型であるT-800を信用出来ないサラだったが、ジョンがT-800と交流する様子を眺めている内に、このT-800こそジョンの保護者として相応しい、と考えを改める。
 T-800から、サラは、後のスカイネットとなるシステムを開発するサイバーダイン社の技術者マイルズ・ダイソンの存在を知らされる。
 ダイソンさえ殺害すれば、「審判の日」は起こらなくなると思い込んだサラは、単身でダイソン宅に侵入し、彼の殺害を試みる。
 しかしダイソンは、未来の事は何も知らずに家族と平和に暮らす一技術者に過ぎず、サラは殺害を躊躇する。
 母を追って来たジョンは、サラに殺害を断念させると、ダイソンに対しこれまでの経緯を説明する。
 ダイソンは、ジョン一行の話を信じられなかったが、目の前のT-800が、勤務先の研究所で残骸として保管されているターミネータと同じである事を見せ付けられ、信じざるを得なくなった。
 その時点で、ジョン一行は、ダイソンの研究がかつてサラの命を狙いながらも破壊された最初のターミネーターの残骸に基づいている事を知る。
 ジョン一行は、ダイソンに研究を放棄するよう、説得した。
 ダイソンは、自分の研究が全人類に悲劇をもたらすくらいなら放棄するのは構わない、とあっさりと同意する。
 あとは、最初のターミネータの残骸を処分すれば「審判の日」は確実にやって来ない、と考えたジョン一行は、ダイソンを伴ってサイバーダイン社へ侵入。警官隊に包囲される中、一行は研究の全てを破壊し、保管されていた最初のターミネーターの部品を持ち出す事に成功。しかし、ダイソンは命を落としてしまった。
 サイバーダイン社から逃走するジョン一行に、T-1000が迫っていた。カーチェイスの末、一行は製鉄所へ逃げ込む。
 T-1000は、ジョン一行を追い詰めるものの、最後の力を振り絞ったT-800により溶鉱炉へ突き落とされる。T-1000は溶解し最期を迎えた。
 ジョンは、サイバーダイン社で奪った最初のターミネータの右腕とマイクロチップを溶鉱炉に放り込んで始末する。これで全て終わった、「審判の日」はやって来ない、と。
 が、T-800は言う。それだけでは終わりにはならない、なぜなら自分にも同じマイクロチップが内蔵されている、それも始末しなければならない、と。
 それは、ジョンとT-800の別れを意味した。
 ジョンは拒むが、やるべき事はやらなければならない、とT-800は彼を説得。
 ジョンとサラは、T-800を溶鉱炉に下ろしていく。
 T-800は、ジョンに対し最後の挨拶をした後、溶鉱炉の中に消えた。
「審判の日」を回避出来たサラは、将来は一切不明になったものの、希望の光を見出す。



感想

 本来は第1作で完結していたターミネーターだったが、出演していたアーノルド・シュワルツェネッガーの人気上昇に伴い、続編が制作され、いつしかシリーズ化。
 未来から殺人ロボットを当たり前の様に過去にガンガン送り込める様になってしまい、第1作の有難味が薄れてしまった。

 無敵の殺人ロボットを演じていたシュワルツェネッガーは人気俳優になり、善の役を演じる事が多くなってしまった為か、「今更悪役はやりたくない」と言い出したらしい。本作では同型のロボットを味方が再プログラミングして過去に送り込んだ、という捻り技を講じる事を強いられている。
 続編にも拘わらず役柄が逆転。
 シュワルツェネッガー演じるアクションが観られるなら、第1作の設定なんてどうでもいい、という事かも知れないが、通してみると違和感を抱かずにはいられない。
 ただ、感情の無いロボット、という役柄なので、シュワルツェネッガーの演技は自然に映る。

 第1作では悪役を演じていた俳優が善の役に回ってしまった為、悪役をどうするかとして捻り出したのが、前作の殺人ロボットの進化版。
 演じるのはロバート・パトリック。
 ボディビルダーだったシュワルツェネッガーと同じ様な体格の俳優を確保するのが困難だった為か、あえて痩躯の俳優を起用。
 体格に劣る分、シュワルツェネッガー演じるロボット以上に危険な存在、という事に説得力を持たせる為、ロバート・パトリックはひたすら目線だけで演技。この演技がはまり役になってしまい、以後似た様な役柄を演じる羽目になってしまった。
 ロバート・パトリックにとって、本作に出演した事が良かったのか、悪かったのか、分からない。

 リンダ・ハミルトン演じるサラ・コナーは、第1作ではこれといった才能の無い芋娘だったが、本作では暴力的な「戦う女」に。
 第1作で死闘を繰り広げたのは事実だが、ここまで変わるか、という変貌振り。
 個人的には、サラが相も変わらず無力な芋娘だった、となっていた方が良かった気がする。

 サラ・コナーの息子で、将来スカイネットと対抗する人類を率いるジョン・コナーを演じるのは、エドワード・ファーロング。
 将来人類を率いるとされる人物も、この時点ではただの不良少年。
 悪ぶっているものの、所詮子供なので、言動が幼稚。
 本当に人類を救うリーダーになるのか、と思ってしまう。
 演じたエドワード・ファーロングは、他の数多くの子役と同様、成人してからは廃人同然になってしまう。
 キャメロンが自ら築いたシリーズをリセットする目的で2019年に公開した「ターミネーター:ニュー・フェイト」では、ファーロングの若い頃の顔をCGで別の俳優に張り付けて、ほんの数カット登場するだけに留まる。ニュー・フェイトではジョン・コナーはあっさりと殺され、「将来人類を率いるリーダー」という展開も無かった事になってしまう。
 第1作が完全に否定された事になる。
 ファーロングが漸く大人になって、「将来人類を率いるリーダー」を説得力ある形で演じられる状況が整っていたというのに、残念。

 スカイネットを開発する事になるマイルズ・ダイソンは、ジョン一行に説得され、研究を放棄する。
 研究を全て始末して、「審判の日」の阻止に貢献するが、爆死する。
 家族を残して。
 ダイソン一家からすれば、ジョン一行はひたすら迷惑な存在だった。
 ジョン一行に協力する事を拒否していれば、もう少し幸福な暮らしが出来ていたかも知れない、と思ってしまう。

 観た後、改めて振り返ると、ストーリー上に問題点が。
 一番目立つ問題点が、折角最初のターミネーターの残骸を処分したのに、今回のT-800を完全に処分していない事。
 T-800とT-1000は製鉄所で最後の戦いを繰り広げるが、その際、T-800は腕を機械に挟まれ、動けなくなってしまう。そこで、T-800は機械に挟まれた腕を残して戦いを続ける。残された腕は、結局処分されていない。
 サイバーダインは、最初のターミネーターの腕は失ってしまうが、またまた新たな腕を得た事になる。
 腕だけでどこまで技術を抽出出来るかは不明だが、全く手立てが無い、という訳でもない事になってしまった。

 当時のCG技術では最先端だった液体金属のロボットを誕生させる等、最新技術を惜しげも無く投入して撮影された映画らしいが、一方でアナログな撮影技法も多かったらしい。
 ラストで、サラと、サラに変形したT-1000が1カットで同時に現れる、というシーンがあったが、合成でサラを二人登場させたのではなく、リンダ・ハミルトンの双子の姉を起用して演じさせている。
 また、別のシーンで精神病院の警備員が、自分とそっくりの姿になったT-1000を見て驚く、というのがあったが、ここでも合成ではなく、双子に演じさせたという。
 SFXとアナログを上手く組み合わせた、古き良き時代の映画、と言えなくもない。

 第1作が制作された1984年の時点では、審判の日が起こるとされた1997年はまだまだ先の話だったが、今となってはとうの昔の日付になってしまっている。
 現実の「未来」の世界が、映画通りにならなかったのは幸いだが、一気に時代を感じさせる要因になっている。
 そもそも、コンピュータが人型ロボットを生産させて人類を壊滅に持ち込む、というのも「未来」ぽさを感じさせない。
 何もかもオンラインで済ませるのが当たり前の現在では、機械は最早アナログの象徴。
 人類がコンピュータ制御された機械と戦い合うという発想が古くなる、なんて1984年の時点では想像も出来なかったと思われる。

「ターミネーター:ニュー・フェイト」により、第1作の制作者であるキャメロンがシリーズをリブートというか、リセットしてしまっているので、本作で繰り広げられた死闘は意味の無いものになってしまっているのが、最大の不満。
 元のクリエイターがシリーズを必ずしも良い方向に持って行ってくれる訳ではないという、数ある例の一つになってしまった。
 リンダ・ハミルトンもシュワルツェネッガーも結構歳がいっているので、シリーズは打ち止めでいいと思う。


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Last updated  2021.10.23 13:49:10
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