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2025.05.19
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カテゴリ:洋画




 マーベル・スタジオが手掛けた2025年公開のアメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画。
 マーベル・コミックの『サンダーボルツ』を実写映画化しており、マーベル・シネマチック・ユニバース(MCU)の36作目に当たる。
 これまでのMCU作品でバッキー/ウィンターソルジャーを演じてきたセバスチャン・スタン、2021年に公開されたMCU24作目の「ブラック・ウィドウ」でナターシャ/ブラック・ウィドウの義妹エレーナ・ベロワを演じたフローレンス・ピューが登場。
 原題は「Thunderbolts*」だが、エンドクレジットで「The New Avengers」に改題される。



粗筋

 マレーシア。
 アベンジャーズの一員で今は亡きナターシャ・ロマノフことブラックウィドウの義妹であるエレーナ・ベロワ(フローレンス・ピュー)は、雇い主でCIA長官でもあるヴァルことヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌ(ジュリア・ルイス=ドレイファス)の命令で、ヴァルが過去にCEOを務めていた軍事企業オックスグループで実施していた非人道的な人体実験「セントリー」の証拠を抹消する為、研究施設を爆破する。
 その頃、アメリカ合衆国の議会で、ヴァルの違法行為を察知したゲイリー議員や、下院議員に就任したバッキー・バーンズ(セバスチャン・スタン)は委員会を開き彼女を弾劾しようと動いていた。ヴァルがエレーナを使って証拠隠滅を急いでいたのも、それが理由だった。
 任務を成功させてきたエレーナだったが、この手の裏の仕事にウンザリしていた。
 ヴァルに対し、次の任務で裏の仕事を辞めたい、と伝える。
 ヴァルは、次の任務は僻地にある会社の研究データを狙う工作員の抹殺で、これが完了すれば「セントリー」の証拠隠滅は全て終わるので辞めても問題無い、と連絡してきた。
 承諾したエレーナは、現地に向かう。
 現地の地下格納庫に、抹殺対象と思われるエイヴァ・スターことゴースト(ハナ・ジョン=カーメン)が潜入するのを目撃したエレーナは、後を追う。
 格納庫に入った瞬間、ジョン・ウォーカーことU.S.エージェント(ワイアット・ラッセル)が現れ、エレーナに問答無用で襲い掛かる。
 エレーナが応戦しようとしたところ、アントニア・ドレイコフことタスクマスター(オルガ・キュリレンコ)が現れ、ジョンに問答無用で襲い掛かる。
 そこにエイヴァが姿を現し、アントニアに問答無用で襲い掛かる。
 これらを観たエレーナは、状況を何と無く察した。
 これまでエレーナ、ジョン、エイヴァ、アントニアはそれぞれ互いの活動を知らずに個別に「セントリー」の証拠を葬ってきたが、その総仕上げとして、今度は自分らが葬られる事になったのだ、と。超人的な戦闘能力を誇る始末屋らを始末するには、一か所に集めて共倒れさせれば良い、とヴァルは企み、4人ともその思惑通りに行動している、と。
 エレーナーは、ここにいる全員がヴァルに裏切られた以上、殺し合いしている場合ではない、と他の者に呼び掛けるが、その最中にアントニアはエイヴァにより頭部に致命傷を受けて絶命してしまう。
 そんな中、格納庫内のカプセルから、謎の青年ボブ(ルイス・プルマン)が現れる。場違いな容貌のボブの登場で、全員が一旦殺し合いを止める。
 ヴァルは、地下格納庫を焼却し、エレーナら諸共始末する措置を作動させる。
 それに気付いたエレーナらは、何とか協力して地下格納庫から脱出する。
 ヴァルは、予想に反してエレーナらが協力して地下格納庫から脱出してしまった事を知る。また、脱出した中に、自身が地下格納庫に送り込んでいなかった青年が紛れている事も知る。こいつは誰だと思って調べさせたところ、「セントリー」の実験体の一人で、実験の過程でとっくに死んでいると思われたボブだと知った彼女は、現場に急行。特殊部隊を送り込んでエレーナらを抹殺し、ボブを生け捕りにしろ、と命じる。
 ボブは自らおとりになると申し出て、エレーナらを脱出させる。おとりとなったボブは、銃撃でハチの巣にされて死んだと思われた。
 が、ボブは傷を一切負っておらず、ただ意識を失っていた。ヴァルは彼を捕らえ、マンハッタンにある元アベンジャーズ・タワーに輸送する。
 ヴァルは、ボブをアベンジャーズに取って代わる新ヒーローとして全世界に公開しよう、と考える。そうすれば弾劾裁判の騒ぎも下火になるだろう、と。
 ボブが犠牲になってくれた事で脱出出来たエレーナらは、砂漠を徒歩で移動していたが、そこにエレーナの義父であるアレクセイ・ショスタコフことレッド・ガーディアン(デヴィッド・ハーバー)が現れる。
 アレクセイはヒーロー業から身を引いてリムジン運転手の仕事で生計を立てていた。数日前にヴァルを乗せて運転していたところ、ヴァルの企みを盗み聞きしてエレーナの命が危ないと知り、リムジンを飛ばしてやって来たのだった。
 アレクセイは、エレーナと、彼女が引き連れて来たジョンとエイヴァを見て、アベンジャーズに取って代わるスーパーヒーロー・グループ「サンダーボルツ」が結成された、と勝手に宣言。
「サンダーボルツ」とは、エレーナが少女時代に属していたサッカーチームだった。大敗ばかりで一勝もした事の無い弱小チームだったので、それは止めてくれとエレーナは懇願するが、アレクセイは耳を貸さなかった。サンダーボルツで決まりだ、と。
 エレーナらを乗せ、アレクセイが運転するリムジンは、ヴァルが差し向けた特殊部隊に追われ、絶体絶命の危機に陥る。
 その時、バッキーが姿を現し、特殊部隊らを始末。
 アレクセイは「ウィンターソルジャーが助けに来てくれた!」と喜ぶが、バッキーはリムジンを破壊し、エレーナらを捕らえる。
 バッキーは、あくまでもエレーナらを弾劾裁判でヴァルの悪行について語れる証人として捕らえたのだった。
 エレーナらの訴えにより、ボブが「セントリー」の実験体の唯一の生き残りで、より重要な証人だと知ったバッキーは、エレーナらを引き連れて元アベンジャーズ・タワーに向かう。
 その時点で、ボブがヴァルに洗脳されて彼女の側に付いた事を知る。
 ヴァルによって超人的な能力を覚醒させたボブは、新ヒーロー「セントリー」としてエレーナらの前に立ち塞がる。
 ボブは、エレーナらを難無く圧倒。
 エレーナらは退却を余儀無くされる。
 エレーナらは、自分らは中途半端なヒーロー崩れでしかない、と思い知らされ、グループは解散してしまう。
 元アベンジャーズ・タワーでは、ヴァルはボブを叱責していた。エレーナらを殺すよう命じたのに何故命令に背いだのだ、と。
 ボブは、自分は彼らの様な小物相手に負かされ様な無いのに何故殺さなければならないんだ、と反論。それでも尚立腹し続けるヴァルに疑念を抱いたボブは、彼女を殺そうとするが、ヴァルの助手であるメル(ジェラルディン・ヴィスワナサン)が現れ、「セントリー」の実験体全員に仕込んでいたキルスイッチを作動させる。
 ボブはそれにより絶命した。
 どいつもこいつも自分を裏切りやがる、と勝手に憤るヴァルと、メルは、その場を去る。
 ヴァルは、部下にボブの死体を始末するよう命じる。が、間も無く連絡が入る。ボブの死体なんて無い、と。
 実はボブは死んでおらず、キルスイッチにより「ヴォイド」という別の人格が覚醒したのだった。
「ヴォイド」は、ニューヨーク市を暗闇で覆い尽くし始め、市民は暗闇に取り込まれて消滅していった。
 エレーナは、「ヴォイド」を阻止するには暗闇に取り込まれる必要があると察し、暗闇に飛び込んでいく。
 暗闇の向こう側は、ボブの意識の中だった。
 エレーナは、自身の暗い過去の世界を巡った後、ボブの子供時代の部屋に到達。
 サンダーボルツの他の仲間も合流し、現れてきた「ヴォイド」と対決する。
 サンダーボルツが「ヴォイド」に圧倒されてしまっていたところ、ボブが「ヴォイド」と対峙。その過程で「ヴォイド」に取り込まれそうになるが、サンダーボルツが彼に正気を取り戻させる。
 正気を取り戻したボブは、光を呼び寄せ、暗闇を消し去る。
 これにより、暗闇に取り込まれて消滅した市民全員が元の世界に戻った。
「ヴォイド」の危機が去った事で、サンダーボルツはヴァルの拘束へと向かう。
 が、ヴァルは先に手を打っていて、サンダーボルツを「彼らが私が結集させたニュー・アベンジャーズです」とマスコミを前に紹介してしまう。
 マスコミは、これがヴァルがCIA長官として計画していた事だったのか、と勝手に解釈。
 エレーナらは、ヴァルのご都合主義に納得がいかなかったが、「ニュー・アベンジャーズ」の登場に熱狂するマスコミを前に反発も出来ず、受け入れるしかなかった。
 それから数か月後。
 サンダーボルツことニュー・アベンジャーズは、サム・ウィルソンことキャプテンアメリカも「新アベンジャーズ」を結成しようとしている事を知り、商標登録違反で裁判を起こすべきか議論していた。世間はニュー・アベンジャーズが元のアベンジャーズに到底及ばないという目で見ているので、寧ろ我々が偽アベンジャーズとして訴えられるのでは、という声が挙がる。
 そんな中、テレビでは、宇宙船が時空を超えて地球に近付いているニュースを報じていた。
 その宇宙船には、巨大な「4」のシンブルマークが描かれていた。



感想

 マーベルの劇場版シリーズであるMCUの36作目に当たる。
 よって、作中では前作の「キャプテン・アメリカ/ブレイブ・ニュー・ワールド」に軽く触れていて、時系列に沿っているのが実感出来る。
 24作目の「ブラック・ウィドウ」で登場したヒーローや元ヴィランも登場するので、劇場版を観ていた者からすれば違和感無くストーリーに入り込める。
 が、本作は同時にテレビシリーズの継続でもある。
 最近のMCUは劇場版だけを観てもらいたいというより、劇場版を観た上でテレビシリーズ(有料チャンネル)も観てもらいたい、もしくは有料チャンネルの視聴者らを劇場にも足を運ばせたいという思惑があるらしい。
 それはそれで結構なのだが、作品としてはどっちつかずの印象。
 有料チャンネルの視聴者らからすれば劇場にわざわざ足を運ばなくても直ぐ配信されるからそれまで待っていればいい、という事になるし、劇場版だけを追っている鑑賞者からすればテレビシリーズの延長を観ている様で小粒感が払拭出来ない。
 制作者側は有料チャンネルからも劇場からも荒稼ぎしたい、という考えなのだろうが、観る側からすれば関係の無い事。
 テレビシリーズを無視しろ、とは言わないが、折角の劇場版なのだから突き抜けてほしい、と願うのは無理難題なのか。

 本作の主人公は、エレーナ・ベロワ。
 女性工作員のウィドウとして訓練されていて、圧倒的な戦闘力を誇る。
 が、あくまでも訓練を受けた生身の人間で、超人的な能力を持っている訳ではない。
 暗い過去を持つ、これまでの善の塊の様なマーベルヒーローとは懸け離れたダークヒーローとして今後のMCUを引っ張っていってもらいたい、鑑賞者に受け入れてもらいたい、という思惑なのだろうが、いかんせん地味。
 テレビシリーズなら充分以上に主役を張れるヒーローだからと言って、劇場版でも通用するという訳ではないのである。
 他に、キャプテンアメリカの出来損ないであるジョン・ウォーカーことU.S.エージェント、壁を通り抜ける特殊能力を持つエイヴァ・スターことゴースト、キャプテンアメリカのソ連版として生み出されたアレクセイ・ショスタコフことレッド・ガーディアンが登場するが、いずれも一発芸的な印象。
 アベンジャーズよりも強力な新ヒーローとして「セントリー」が登場するが、圧倒的な力を持っていながら、正体はボブという地味な青年とあって、彼も結局瞬間芸的な存在で、矢張り地味。あえて地味なキャラにしたかったのだろうけど。ボブを演じたのはルイス・プルマン。1996年公開の超大作「インディペンデンスデイ」で元戦闘機乗りのアメリカ大統領を演じたビル・プルマンの息子だという。父親と比較して線が細い。だからこそ起用されたのか。
 地味なアンチヒーローらが一堂に会して派手に活躍すれば何とかなる、という発想だったのかも知れないが、地味キャラを掻き集めたところで結局地味な作品になる。

 過去作品のキャラの使い捨ても気になってしまう。
 本作では、「ブラック・ウィドウ」でヴィランとしてナターシャを散々苦しめながらも最終的には改心するアントニア・ドレイコフことタスクマスターが登場する。
 が、序盤で死んでしまう。
 ポスターではタスクマスターの姿が描かれているので、実は死んだと見せ掛けて後半で再登場してサンダーボルツに加わってくれるのかなと思いきや、結局再登場は無く、純粋に死んだ事に。
 何の為の再登場だったのか分からない。
 タスクマスターは原作コミックでは男性キャラなので、劇場版は原作から既に乖離しており、女性キャラのまま続けるとますます乖離するので女性版タスクマスターはここで終わらせた方が良い、という制作上の都合で死なせたのか。
 もしくは演じていたオルガ・キュリレンコが「MCUから足を洗いたい」と申し出た結果なのか。
 いずれにせよ、不満だけが残る。
 退場したところで特に構わないキャラが残り、残ってもらいたいキャラが退場している印象。

 退場したところで特に問題無いのに、結局生き残って今後も登場する事を臭わせるのがヴァルことヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌ。
 原作コミックでも登場するヴィランで、テレビシリーズの登場も想定しているキャラらしいので、そう簡単に退場させられない、という事情もあるのだろう。
 が、本作で描かれている限りではあくまでも悪知恵が働くだけの生身の人間で、彼女もエレーナら以上に小粒。
 制作者は彼女を登場させる事でシリーズ作に継続性を持たせたいのだろうけど、観る側からすればこういう小粒な悪党を何度も見せられてもウンザリするだけ。
 テレビシリーズで登場させるのは構わないが、劇場版ではもっと圧倒的なヴィランを登場させてくれ、と願う。

 アベンジャーズのその後を描く作品という事だったので、劇場に足を運んだが、物凄い展開がある訳でもなく、観なくても済んだ作品。
 致命的に退屈ではないが、劇場版ならではの高揚感も無い。

 またもや「アベンジャーズ/エンドゲーム」以降のMCUの迷走振りを印象付ける作品となってしまっていた。

 MCUの次回作(37作目)は、「ファンタスティック4:ファースト・ステップ」となるらしい。
 ファンタスティック4は既に20世紀フォックスが制作したシリーズがあるが、リブートというか、リセットというか、とにかくMCUに組み込まれるらしい。
 20世紀フォックスのシリーズ作は、「マルチバースでの出来事」という扱いになるのか。
 ファンタスティック4は元々馴染みが無く、20世紀フォックスが制作したのも観ていないので、観に行くか分からない。

 本作の製作総指揮に、スカーレット・ヨハンソンが名を連ねていた。
 スカーレット・ヨハンソンは、ナターシャ・ロマノフことブラックウィドウを演じてきたが、「アベンジャーズ/エンドゲーム」でキャラが死んだのでMCUからは降板する、と言っていた様だが、何故製作総指揮として加わっているのか。
 製作総指揮といっても役割はプロモーション程度で、作品に出演するつもりはもう無いという意味での発言だったのか。
 もしくは、本作が完成した後、何らかの心境の変化で決別宣言に至ったのか。


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Last updated  2025.06.09 21:18:53
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