2008/07/22(火)23:02
ご褒美の一日
予想外の展開で、もう一日野球ができることになった野球部の仲間達。
保護者の間では
『頑張ってきたみんなに野球の神様がご褒美の一日をくれたんだよね。』という声も出ました。
今日も相手は街の大規模校。ベンチに入れないメンバーだけでもう1チームほど作れそうなチーム。
ここまでこれただけでラッキーなのだから、もう何も怖いものはないさって、
ただ、ボロボロな負け方だけはしないように・・・と願っていました。
試合は両チーム共チャンスがありながらも、お互いしっかり守りきり0-0のまま最終回終了。
延長戦へと入りました。
“先に緊張が切れた方が負けかな~”との応援席の予想でしたが、
先に緊張が切れたのはこちらのチームでした。
何でもないゴロを外野の選手がトンネルしてランナーを出し、足を絡ませて1点取られ、
結局その後もエラーがいくつか続き、負けました。
子ども達も親達も、この場に立てただけでラッキーと思っていたけど・・・
でも、もしかしたらもう一つ勝てるかも・・・と希望を持ったけど・・・
野球の神様はそこまで優しくありませんでした。
こうして息子の中体連は終わりました。
息子はこの2日間3試合で4安打、心配した守備もしっかり守りきりエラーもありませんでした。
ベンチから出てきた息子は帽子を深く被り涙を隠していました。
きっと野球部に入ってからの色んなことを思い出していたのかな。
数週間ほど前の事、
息子が『○○は高校生になっても野球やるらしいよ。』って。
『そう、△△君も続けるらしいね、ママが言っていたよ。』と親子で話した事がありました。
私が『K(息子)はどうするの?』と聞くと、
『俺?俺はもう野球はやらないよ。テニスとかバトミントンとかやってみたいな。』
私は正直そんな答えを予想してました。
ここ数ヶ月の息子は、ちっとも野球を楽しめてないなと感じていたからです。
あんなに好きで始めた野球だったけど、スランプに陥ったり、大事なところでエラーが出たり、
周りに迷惑をかけないようにと大きなプレッシャーと戦った数ヶ月だったような気がします。
部員の数が少ない小規模校だからこそ、
少年野球の経験のない息子でもすぐにレギュラーになれたけど、
だからこそスランプでも、エラーが続いても、自分が守りきるしかなく、
結果を出せなかった試合の後はいつも大きな挫折感を味わっていたようでした。
息子が頑張っているから私も応援してきたけど、
プレッシャーと戦いながら辛そうな息子を見るのは私も辛いものがありました。
だから、息子が『野球はもうやらないよ。』と言って、私自身は寂しい反面、
ホッとしたというのも正直な思いでした。
最後に良い試合が出来た事で、この辛かった数ヶ月の思いもチャラになったような気がするし、
次へのステップになったような気がします。
『高校生になったら・・・』なんて話をして夢を膨らませている息子だけど、
その前にちゃんと高校生になれるようにお勉強もちゃんと取り組んでほしいな~。