そぞろある記

2004/05/13(木)08:38

今年もサンコウチョウ

久しぶりに葉山の二子山に行ってきた。 以前車で入れた道には柵がしてあって、ゆっくり歩いていけるのが嬉しい。 昔はこの時期の平日に行くと、ほとんど人に会うことがなかったが、今日はハイカーらしい人に何人もあった。 かつてサンコウチョウと出会った場所では盛んにオオルリのさえずりが聞こえる。だが近くで鳴いているのに姿が探せない。 森戸川の源流に向かって歩いていくと、キビタキやセンダイムシクイの声も聞こえる。 でもやはり姿が探せない。粘りが無くなったのか勘が鈍ったのか、地鳴きなどほとんど聞き分けられない。 かなり奥まって、後は二子山への登り道だけという地点まで行ったら、おばさんが3人ベンチに座っていた。 首から双眼鏡を提げ、肩にプロミナーを担いでいる私を見て何かいましたかと声を掛けてきた。 話を伺ったら、今年も数日前にサンコウチョウが来たと聞いたので見に来たという。 去年は姿を見たけれど今年は声だけと話している時、遠くでサンコウチョウの声がした。 ウグイスの声だけはずっと聞こえていた。 昔、山階芳麻呂博士が三浦半島ほどウグイスとホトトギスの密度の濃い地域はないと言っていたと、中西悟堂の「定本 野鳥記」に書いてあったが、ホトトギスの声は聞かれなかった。 アオスジアゲハやモンキアゲハ、アサギマダラを見たり、ハンミョウが道案内のように足下を飛び回るのも昔のままだった。 今日は今にも雨の降りそうな曇天の中、昼過ぎに歩き回ったが、今度は夜明け近くに来てみようと思った。

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