そぞろある記

2004/06/04(金)22:37

ホトトギス鳴く

今朝ホトトギスが鳴いていた。 まだ渡りの途中なのだろうか、たまに声を聞くことがある。 でも今はこの地方では繁殖していないようだ。 大正か昭和の初め頃だろうが、山階鳥類研究所の山階芳麿博士が日本で一番ウグイスとホトトギスの密度が濃いと言ったこの地方も、ホトトギスの声が夏中聞こえるとニュースになるくらい珍しい鳥になってしまった。 徳富蘆花が逗子を舞台に書いた有名な小説が「不如帰」という題名なのも昔の話を聞けば納得できる。 ホトトギス、カッコウ、ツツドリ、ジュウイチの杜鵑(とけん)科の声を聞くのが好きで、昔はこの4種類がうるさいほど鳴いていた山中湖に行ってみた。でも先日はホトトギスとカッコウだけで、西丹沢方面でやっとツツドリの声を聞いた。 私には鳥の鳴き声と探鳥地が結びついている場所がある。 メボソムシクイというと奥日光。 金精道路の料金所辺りから切込湖、刈込湖まで歩いた道で聞いたメボソムシクイ。 コルリとコマドリというと上高地だ。 蝶ヶ岳に雷鳥を見に行った時、上高地の明神池から横尾辺りまでコルリとコマドリがひっきりなしに鳴いていた。 でも今はどうなのだろう。 関東周辺で今夏鳥の種類が多いのはどこだか御存じの方、是非教えて下さい。

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