2005/09/24(土)12:37
誕生祝い
私の家内の家系は何かとセレモニー好きである。
家族の誕生日は勿論、父の日母の日、その他入学だ、卒業だ、転勤だと、何かにつけては集まって食事をしたりする。
反対に私の実家ではほとんどそうしたことがなかったので、結婚してから随分戸惑ったものだ。
でも私の家庭では、家内のペースに合わせている。
今日は私の誕生日だった。
今日も「フレンチか、中華か、焼き肉か、お寿司かのどれかを選んで。」
と言ってきた。
だがお祭りの時の暴飲暴食がたたってか、ここの所あまり食欲がない。
出来れば居酒屋で、軽いおつまみにホッピーでもひっかければ、それで十分な気分なのだ。
自分の誕生日ぐらいは、我が儘を言いたい。
「中央酒場で、ホッピーなんて言うのもいいな。」
一応言ってみた。
次女が早速
「じゃあお父さんは一人だね。私達は別の場所でお父さんおめでとう!ってやってるから。」
と可愛いことを言う。
家内の母も一緒だし、さすがに中酒は無理かなと思い、
「お父さんはみんなの幸せそうな顔を見るのが一番だから、みんなが行きたい店でいいよ。」
とか
「みんなが食べたいものを食べればいいよ。お父さん一人が我慢すればいいんだから。」
と私も精一杯可愛く言ってみた。
でも家内の
「お父さんが不機嫌にしているのが一番不愉快だから、お父さんのいきたい所にしよう。」
という経験に裏打ちされた強い言葉に、一瞬でみんなが従った。
家内の母にも
「まあ、話の種にいい経験ですから。」
と納得してもらった。
なのに中央酒場に来てみれば、お休みだった。
そこで近くの「庄や」に行った。
野毛の店にも時々行っているので、安くて美味しい、安心して入れる店だと分かっていたし、家内の母にも喜んでもらえると思ったのだ。
店に着いてみたら、娘達が詳しい。
次女は追浜の店を、長女もここの店を何度か利用しているらしい。
「豚ポン」「ポパイ焼き」「肉じゃが」「はんぺん串」「ツナサラダ」など、メニューも見ずに次々頼んでいく。
ここの店にはホッピーもあるので、私はもっぱらホッピーを飲んだ。
全員大満足でお会計をすれば、5人で1万円ちょっと。
気取った店でコース料理でも頼めば、お酒も入れて4万円は超えたであろう。
会計を済ませた家内も大満足の笑顔だった。