2006/02/07(火)04:33
「海蔵」(みくら) 横須賀
野毛仲間のTさんが横須賀で行きたい店として名前を挙げていた「海蔵」に行ってきた。
久里浜にあり、場所を調べてみるとよく車で通る道沿いで、店名は憶えていないが店構えが気になっていた店だった。
私の家からは車で10分掛からず行ける場所なので、娘に車で送ってもらった。
開店が18時からなので、ほぼ開店直後に入ってみた。
店の引き戸を開けると、右に小上がりがあり掘り炬燵式の4人掛けテーブルが二つ、左は厨房で、その前にカウンター席が6席ある。そして小上がりに並ぶように壁で仕切られた座敷がある。
私が入った時にはすでに座敷にはお客さんがいた。
カウンターには50代と20代の女性の親子連れ?が座っており、小上がりのテーブルの一つには予約席の案内板があった。
厨房には30歳前後のイケメンのご主人、配膳はその奥さん?と思われる女性が担当している。
印刷されたメニューは品数が少ないが、手書きでコピーされた本日のおすすめにはかなりの品数が載っている。
まず生ビールを頼む。
私はカウンターの右に座ったが、左の女性達はお酒でなく、お茶やソフトドリンクを飲んでいる。
多分料理を目的のお客さんなのだろうが、こういうお客さんがいるとほっとする。
お通しはしゃれたお皿に5品が少量ずつ盛られ、丁寧で凝った仕事ぶりが予感された。
本日のおすすめメニューから、〆鯖と鮪山かけと鰺フライを注文した。
〆鯖はしめすぎず塩加減も丁度良い、私好みのものが出てきた。
鮪山かけは山芋に鮪が乗っていて、刻んだ浅葱と刻み海苔がかかっている。
醤油を掛けずに山芋だけを食べてみたが、とても美味しく、芋もしっかりした弾力がある。
先客の料理と、座敷のお客さんへの料理作りをてきぱきとこなすご主人の動作が気持ちいい。
途中で5人グループが入ってきてテーブル席に着いた。
予約のお客さんもみえて、注文聞きと料理作りでお店の二人は大忙しである。
後から顔を出すお客さんには、
「お料理は多少お時間を頂きますが、よろしいでしょうか?」
と断っているにも拘わらず、満席状態になった。
ビールの後はレモンハイを飲んだが、忙しそうなので手の空いた時に次に飲むものを頼もうと機会を窺っていたら、あちらから、
「何か飲むものをお持ちしましょうか?」
と声を掛けられた。
こういう心遣いは嬉しい。
メニューには載っていないが、一刻者の瓶があったので、それをロックで頼んだ。
鰺フライは背骨が外され、小骨もきれいに取り除かれていた。
衣もサクッとしていて、付け合わせはキャベツでなくレタス主体のサラダ風でマヨネーズが添えられていた。
お会計は4980円。
決して安くないが、満足度は最大であった。