カテゴリ:読書
「このミステリーがすごい!」の2006年度第3位。
阪神大震災のさなか、700km離れたN県警本部の警務課長の不破義人が失踪した。 県警の事情に精通し、人望も厚い不破がなぜ姿を消したのか? 本部長の椎野勝巳をはじめ、椎野と敵対するキャリア組の冬木警務部長、準キャリアの堀川警備部長、叩き上げの藤巻刑事部長など、県警幹部の利害と思惑が錯綜する。 ホステス殺し、交通違反のもみ消し、四年前の選挙違反事件なども絡まり、解決の糸口がなかなか掴めない……。 N県警の警務部長の失踪事件をめぐる、警察署内でのキャリア対ノンキャリアの駆け引きを描いた作品。 横山氏の小説の多くが、このキャリア対ノンキャリアあるいは個人対組織ということをメインのテーマに書いているが、この作品では、これまでに作品の中で最もキャリア対ノンキャリアというテーマに踏み込んで書いていると思う。 警察内部の暗闘。 その異常な世界を緊密にを描いていて、各部の争い、女の戦い、闇社会とのつながりなど、長編らしい多彩さはある。 そのサスペンスの盛り上がり具合などについては、、横山作品最高レベルとは言えないが、十分に一級の作品であり、親しい友にも薦められるレベル。 ▼楽天 ●震度0(ゼロ) ★おすすめのミステリー小説、ミステリー本、SF、ファンタジー、サスペンスを紹介するサイト お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Feb 5, 2009 05:58:20 PM
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