カテゴリ:読書
「このミステリーがすごい!」の2006年度第10位(同点)。
新しく劇団を作ろうとしている度会恭平。 納得するメンバーを集めるため、日々人材を探し回る。 その過程で出遭う謎。 日常に潜む謎の奥にある人間ドラマを、優しい眼で描く青春ミステリー。 いわゆる安楽椅子探偵ものである。 本書では、探偵ではなく劇団員がその役目を果たす。 例えば、誰かの思い出話や居酒屋で隣り合わせた人の話を聞いただけで、本人も気付かなかったような謎をお節介にも解いてしまうのだ。 その謎は、可憐なお嬢様の隠れた本質や携帯電話にかかってきた不審者の身元、不仲を装った親友関係、小学生の頃の不可思議な出来事、使われていない洋館の本当の理由、劇団の隠された解散理由などである。 まるで昔に失ったものがひょっこり出てきた感じで解かれるのだが、その謎にかかわる人たちにとっては黒と思っていたものが、実は白だったというくらいの衝撃である。 ▼楽天 ●最後の願い ★おすすめのミステリー小説、ミステリー本、SF、ファンタジー、サスペンスを紹介するサイト お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Feb 8, 2009 09:51:30 AM
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