カテゴリ:読書
2006年 第6回本格ミステリ大賞受賞作品。
直木賞受賞作。 ガリレオシリーズ初の長篇。 「それは」湯川は少し間を置いてからいった。 「あなたは真実を何も知らない、ということです」 花岡靖子は、別れてからもしつこくつきまとう元夫をついに殺害してしまう。 アパートの部屋で途方に暮れる彼女に救いの手を差しのべたのは、隣室に住む数学教師、石神哲哉。 彼が警察を欺くため用意した「完璧な防御」とはいったい? ベテランの筆が冴える、企みにみちた倒叙ミステリ。 名探偵と名犯人、天才二人の息づまる頭脳戦を見逃すな! 天才数学者でありながら不遇な日日を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。 彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、二人を救うため完全犯罪を企てる。 だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。 数学の証明の手法と事件の解決方法を関連付けるところなど、登場人物と事件が上手くかみ合っていて面白く読めました。 数学や物理学が嫌いな人もいるでしょうが、変に専門的な話は出てこず、あくまでも「謎解き」を彩るために使われているだけなので、ご安心を。 物語の組み立て方が上手いというか、最後に「あっ」と言わせるトリックもミステリとしてなかなかのものだと思います。 ▼楽天 ●容疑者Xの献身 ★おすすめのミステリー小説、ミステリー本、SF、ファンタジー、サスペンスを紹介するサイト お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Feb 12, 2009 04:52:36 PM
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