おすすめミステリー小説、本、ビジネス書、お勧め音楽、お薦め映画 by ホーライ

2011/01/03(月)10:25

●成人になるきみに

人間なんてララララ(235)

まず、最初に言っておくけれど、きみが周囲からなんと呼ばれているか、なんて全然気にしなくていい。 「ひきこもり」だろうが、「フリーター」だろうが、「ニート」だろうが「落ちこぼれ」だろうが「就職浪人」だろうが、いっさい、かまうことはない。 僕も暇さえあれば「ひきこもる」し、転職ばかりやっている「フリーター」だし、人生は「落ちこぼれ」ているし、就職先だっていつまでたっても決まらなかった。 政治家や国や評論家や両親や世間一般がきみのことを何て読んでるかなんて気にしない。 みんな、コメントする側の論理で言ってくるだけだ。 「少子化になってきたので、年寄りを支えるためには、若い世代が働いて税金を納めてくれないと年金は破たんする」とかなんとかなんて気にしなくていい。 だから、きみはきみの好きなことを極めてください。 麻雀やパチンコや賭け事、ギャンブルが好きなら、それで食べていけるくらいになるといい。 ひきこもって映画ばかり見ていたいなら、バイトしながら稼いで思う存分、映画を観ていればいい。(ついでに、感想をブログなどに書くと最高だぞ。) 成人して、社会に出ると分かるけれど、世の中は理不尽なことが多く、何でもありの乱戦だ。 その中を渡っていくには、自分も「なんでもあり」にするといい。 他人に迷惑さえかけなければ、なんでもありだ。 今は不景気だと言われているし、事実、給料は安いし、すぐに企業はリストラするし、で大変そうだけれど「好きなこと」をやっていれば、そんなこと気にしなくなる。 それが、好きなことではなく、嫌いな仕事についていたら、それこそ、辛い。 でも、好きなことをやっていて、給料が安いというのは、「たまにキズ」程度だ。 事実、僕が今、勤めている会社は今年度は赤字が決定した。 働き始めて30年近いが、赤字の会社に勤めているのは、今回が初めてだ。 僕には家族がいる。 その家族の食費や生活費を稼がないといけないし、子どもたちの大学の授業料は3人とも私立で理系が2人いるので、教育費用の金額は半端じゃない。 自宅の住宅ローンも自慢できるほど、多い。 でも、僕は赤字の会社を辞めるつもりは(今のところ)全くない。 もし、給料でやっていけなくなったら、その時に考えようと思っている。 もちろん、次の転職先でも今と同じように、そしてこの10年間同じだったように、「教育・研修担当者」でいくつもりだ。 好きなことは「給料を貰う」ことではなく、「人材育成」なのだ。 これから世間の荒波(文字通り)に出ていくきみは、まず、好きなことを職業にすることを考えたらいい。 もちろん、好きなことでは稼げないけれど、バイトしながら好きなことをします、っていうのでも、全然かまわない。 ただし、自分の手と足と直感で自分の人生を開拓する必要はある。 荒野を行くのに、地図もコンパスもない。 自分の勘で、方向を決め、スコップで道を作り、ナタで草を刈り、自分の靴で、どろんこ道を、ビシバシと歩いていくのだ。 きみは新しい海に新しい船で出ていく新しい水夫だ。 機材も食料もオールも自分で確保する。 嵐が来たら(きっとくる)、その嵐を過ごす方法も考えるのだ。 果敢に向かっていってもいいし、嵐が過ぎていくまでじっと息をひそめているというのもありだ。 あまり考えすぎて何もしない、というよりも、まずは思ったことをやってみることから始めよう。 他人の評判なんて気にしないで動く、ずる賢くいく、老獪になってみる、狡猾になる、あるいは、信念を貫く、正直になる、正義を果たす、夢を追う・・・・・・すべて自分の責任でやろう。 世間並でなくてもいいし、普通でなくてもいい。 きみの今は、人生のリハーサルではない。 人生は1回限りの本番だ。 信じることができるのは、自分の目と耳と体と心と勘だけだ。 失敗したと思ったら、またやり直してもいいし、別の道を行くのでも構わない。 夢をかなえるために、まず、夢を持ってみよう。 「青くさい」、「大人げない」、「こどもだ」、「いいかげん、おとなになれ」、「いいおとなが」・・・・・・みんな鮮やかにふり払え。 死ぬ時の人生のフラッシュバックに満足したい。 いい人生だったな、と言えるような人生を歩んでいこう。 後悔している暇があったら、今すぐ、ノートを取り出し、自分がやりたいことをリストアップしてみよう。 無二の親友も大切に。 できたら、詩集を1冊、ポケットに入れておくといい。 さぁ、歩き始めよう。

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