カテゴリ:読書
景山民夫は大好きな作家、エッセイストだった。
最後は事故死(?)的なガス中毒で亡くなった。 エッセイも小説も大好きだった。 80年代、ビートたけし達とテレビのバラエティー番組でふざけていたイメージが強かった景山民夫。 これがもう、面白いのなんの。 国内の冒険小説では久しぶりに、寝る間も惜しんで一気読みしてしまった。 ストーリー、テンポ、情景描写、人物設定すべてが文句無し。 手に汗握る興奮の世界へ読者を誘う冒険小説の大傑作。 まだまだこれから、という歳でこの世を去ってしまった事が残念で仕方ない。 もし、今でも生きていたら、どれ程面白い作品を書き残していただろうか。 そう思わずにはいられない。 本書は「冒険小説」だ。 時は昭和3年、所は奉天。 一瞬の爆風と共に張作霖暗殺さる。 唯一の目撃者である少女、麗華を追って関東軍が立上がる。 奉天軍も動き始める。 そして国民党軍も…。 上海まで1600キロ、期限は3日。 日中全軍を敵に回した脱出行、車輪よ駆けろ! 待望の書下ろし長編冒険小説。 ページをめくるのがもったいないほど面白い、読んでいる途中で、まだ残っているページがこんなにあるのか、と先の展開が嬉しくなる。 そんなときこそ読書の至福の時。 僕にとってこの作品はまさにそういう作品でした。 まるでハリウッドの一級のエンターテイメント映画を見ているかのよう。 古本屋で100円で売られているのをみて、嬉しいやら、悲しいやら。 「読まずに死ねるか!」です。 ●虎口からの脱出(楽天)
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Last updated
May 7, 2011 05:52:49 PM
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