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JAFの趣味なページ

航空自衛隊(装備編)

以前の手抜きページ「航空自衛隊(基地編)」の続編です。こっちの方が自分にあっている・・・ような気がします。では航空自衛隊配備兵器を書いていきます。なお写真はほとんどがMASDFのぐり様撮影のものです。この場を借りて深く御礼申し上げます。とりあえず写真の腕上げないと…

注意:写真を多用しているためページ全体は重くなっています。回線によっては表示までに時間がかかる場合があります。

とりあえず一覧にすると
F-15J/DJ戦闘機
F-1支援戦闘機
F-2支援戦闘機
F-4EJ/EJ改戦闘機
RF-4E/EJ偵察機
C-1輸送機
C-130H輸送機
YS-11輸送機
T-1練習機
T-2高等練習機
T-3初等練習機
T-4中等練習機
T-7初等練習機
T-400救難練習機
B747-47C政府専用機(特別輸送機)
E-2C早期警戒機
E-767早期警戒管制機
U-125飛行点検機
U-125A救難機
MU-2S救難機
U-4多用途機
です。何も戦闘機ばっかり配備してるんじゃないんですよ(笑)

地対空兵器に
MIM-104ペトリオット(パトリオット)
81式短距離地対空誘導弾
91式携帯地対空誘導弾
VADS対空機関砲

ヘリコプターに
UH-60
CH-47
を配備しています。

なおU-125以降は航空自衛隊(装備編)2に収録されております。


F-15J/DJイーグル
F-15DJイーグル
MASDFより転載 ぐり様撮影

航空自衛隊が213機を配備する(うち6機墜落)戦闘機で、航空自衛隊の主力戦闘機です。開発はアメリカ合衆国のマグダネル・ダグラス(現ボーイング)で、純粋な制空戦闘機、つまり相手の航空機を撃墜することだけを目的に開発されました。ベトナム戦争の頃、誘導兵器「ミサイル」の登場によってミサイルだけあれば戦争には勝てて戦闘機などそれを運ぶものに過ぎないという「ミサイル万能論」が叫ばれました。それに基づいて機関砲などを全廃し爆弾とミサイルを運ぶことに特化した戦闘機を開発しましたが、これがソ連製の軽快なMiG-21戦闘機相手に苦戦することになり制空権が確保できず、やはり強力な対空能力を持つ戦闘機が必要だということになりました。
そうして開発されたのがF-15です。「対空能力以外には1ドルたりとも費やしてはならない」というような徹底した対空戦闘能力の強化を行い、世界のどの戦闘機にも負けない戦闘機として開発されました。
開発側の意図どおり、現在までF-15は百機以上の敵機を撃墜、こちらは被撃墜なしという凄まじい実績を残しています。
また後々巨大なペイロードに目をつけた空軍はF-15に対地攻撃能力を付加したF-15Eストライクイーグルも開発しています。
ただし弱点は、あまりに高額なこと。本国アメリカ・石油成金サウジアラビア・常に最新兵器を取り揃える必要があるイスラエル・そして工業成金の日本しか配備することが出来ませんでした(現在韓国がF-15Kの購入を決定)。

航空自衛隊においてはF-104JとF-4EJの後継となる戦闘機としてF-14・F-16などのライバルを蹴落としてその地位につき、1機当たり100億円を超すという超高額にも関わらず200機以上を生産・配備しました。
1985年以降に調達された機体にはJ-MSIPと呼ばれる改修が施されており、AIM-120とAAM-4を運用可能にする兵装管制システムのアップデート・兵装管理パネルの多目的カラーディスプレイへの変更・コンピューターの情報処理能力向上が行われ、F-15J 42-8944以降及びF-15DJ 52-8088以降の機体はエンジンをより耐久性に優れたF100-IHI-220Eに換装し、F-15J 62-8958以降の機体はJ/APQ後方警戒レーダーを追加装備しています。エンジン換装と後方警戒レーダーはすでに生産されていた機体に対しても順次改修を行っています。

さらに最近ではJ-MSIP機を対象にした近代化改修が進んでおり、その第一段階としてコンピューターの再換装・レーダーの換装・通信システム改良・射出座席改良・電気系統と空調設備改良が行われます。第二段階は現在開発中であるIRST(赤外線を探知して自機と敵機の相対的な角度を示す装置)とAAM-5運用能力の獲得・電子戦(ジャミング・ECCMなど)の統合が行われる予定です。

因みに世界で唯一対空ミサイルによって撃墜されたF-15は日本のものです。1995年に訓練中、誤って発射したAIM-9を食らい日本海に墜落しました。パイロットは無事脱出しています。

スペック
全長:19.43m
全幅:13.05m
全高:5.63m
翼面積:56.5平方メートル
乾燥重量:12,973kg
全備重量:30,845kg
最高速度:マッハ2.5
実用上昇限度:19,000m
航続距離:5,745km(フェリー時)
エンジン:P&W製 F110-IHI-220E×2(アフターバーナー時10637kg/1基)
武装:M61A1バルカン砲×1、AIM-9もしくはAAM-3×4、AIM-7もしくはAAM-4×4
乗員:F-15Jは1名、F-15DJは2名


F-4EJ/EJ改ファントム2
F-4EJ改ファントム2
MASDFより転載 ぐり様撮影

アメリカで開発された戦闘機で、もとは空母に搭載する全天候型艦上戦闘機でした。しかしベトナム戦争で高性能な戦闘機が欲しかったアメリカ空軍は同じ機体を採用し、それを皮切りに西側諸国の空軍で次々に採用、5000機を軽く超す大ベストセラーになりました。
しかし機関砲を積んでいない初期型のF-4はその性能にもかかわらずソ連製の戦闘機に接近戦で苦戦するようになり(機関砲が無いので対空ミサイルを撃ち尽くせば威嚇手段さえない)、E型はその反省からM61A1バルカン砲を標準装備するようにしたものです。
アメリカ海軍ではF-14とF/A-18に、アメリカ空軍ではF-16に取って代わられましたがまだ数多くの国で改修・延命工事を行って現役にあり(旧式化は否めませんが…)、その基本性能の凄さを物語っています。

航空自衛隊においては1971年から配備開始、最盛期には6個飛行隊140機を保有し、主力戦闘機となっていました。その後F-15配備に伴い減少し、現在では那覇基地・新田原基地・三沢基地に1個飛行隊ずつ残っているのみで、それも近々退役して新戦闘機に変わることになっています。
航空自衛隊型F-4EJでは専守防衛という見地から空中給油装置が外され、対地攻撃能力が外されました。このため自分より下にいる目標を捉えるルックダウン能力が無いに等しくなり、1976年のベレンコ中尉亡命事件(MiG-25亡命事件とも)では日本の防空識別権・領空に侵入したソ連機を見失う失態を犯しました。
それを反省して延命工事と共にアビオニクス類なども一新する工事を行う際にルックダウン能力を保有するAPG-66レーダーに換装し、一緒に爆撃能力や対艦ミサイル運用能力も復活させ、レーダー警戒装置・航法慣性装置やHUDなども追加装備して大幅な性能向上を行いました。これがF-4EJ改と呼ばれるもので、現在残っている空自のF-4は全てこれです。

スペック
全長:19.2m
全幅:11.7m
全高:5m
翼面積:49.2平方メートル
乾燥重量:14,418kg
全備重量:28,030kg
最高速度:マッハ2.2
実用上昇限度:17,200m
航続距離:2,900km(フェリー時)
エンジン:GE製 J79-GE/IHI-17×2(アフターバーナー時8,120kg/1基)
武装:M61A1バルカン砲×1、AIM-9×4、AIM-7×4


F-1
F-1支援戦闘機
MASDFより転載 ぐり様撮影

戦後初めての純国産超音速戦闘機(エンジン除く)です。製作は三菱、原型は超音速練習機T-2で、その後部座席の部分をそのまま電子機器に置き換えています。
「支援戦闘機」という分類は日本独自のもので、外国のどの軍隊を探してもSupport Fighter といったものは存在しません。実質上戦闘攻撃機(F-1は能力的に見れば攻撃機とも言えます)なのですが、なにせ戦闘艦を「護衛艦」と言い換え、戦車を「特車」と言い換えていた国、「攻撃」はやばいだろうということで支援戦闘機という全く新しい分類ができました。
対艦攻撃、日本に接近している敵艦に向けて対艦ミサイルを発射し撃破することが主任務ですが、爆弾・ロケット弾の搭載能力も持ち対地攻撃能力も備えています。AIM-9またはAAM-3も搭載できるのである程度の対空戦闘能力も持ち、事実スクランブル任務にもついていました。

性能は可も無く不可もなくといったところですが、もともと練習機だった時のエンジンをそのまま使っているため余剰推力が少なく、また山間をくぐって低空侵入をするような任務をこなす割に機動性に問題があり、そしてT-2時代の後部座席を丸々電子機器に代えてしまっているので、後方視界が極端に悪いという弱点があります。

1975年から調達開始、1984年までに計77機が生産され三沢・松島・築城基地に配備されました。現在後継のF-2が開発され三沢・松島両基地は既に機種更新完了、築城基地でもすすんでいて飛ぶ姿が見られるのもあと数年(2005年で築城基地第六飛行隊も機種更新されることに決定、今年が最後のようです)になってしまいました。

余談ですが純国産超音速戦闘機という肩書きとスリムなアウトラインが相まってかかなり人気の高い機種でもあります。管理人も好きです(笑)

スペック
全長:17.85m
全幅:7.88m
全高:4.45m
乾燥重量:6,550kg
全備重量:14,000kg
最高速度:マッハ1.6
実用上昇限度:15,240m
航続距離:2,870km(フェリー時)
エンジン:アドーア製 TF40-IHI-801A×2(アフターバーナー時3,200kg/1基)
武装:M61A1バルカン砲×1、AIM-9もしくはAAM-3×2、ASM-1×2もしくはMk82 500ポンド爆弾×12など対地兵装


F-2
F-2支援戦闘機
MASDFより転載 ぐり様撮影

F-1の後継として開発された最新鋭支援戦闘機です。もともとは純国産の予定でしたが、アメリカの圧力か日米共同開発ということになりました。アメリカ側の主契約会社はジェネラル・ダイナミクス(現ロッキード・マーチン)、日本側は主契約が三菱重工、従契約が富士重工と川崎重工となり、日米の作業比率は6:4となりました。しかしアメリカは間違ってもF-2は買ってくれません(笑)
ベースはアメリカのF-16ファイティングファルコン、F/A-18やトーネードをベースにする案もありましたが、トーネードは早々に消えF/A-18は一説によれば「原型機YF-17がF-16との選定競争に敗れていたため関係者が嫌った」とか「双発だと支援戦闘機のはずが主力戦闘機より高くなる」と言ったことを言われたらしく(裏打ちないので本気にしないでください)立ち消えとなりました。
そのため一見した外見はF-16に似ていますが、中身は別物と言っていいものに仕上がっています。

F-2は前任のF-1と違い、空対空戦闘も可能であるように設計されました。もとが米空軍の傑作戦闘機F-16であるだけにそのままでもそれなりの機動性を身につけていたと思われますが、F-2はさらに翼面積を拡大しより高い機動性を持っているとされています。さらに日本に配備される機体として初めてフライバイワイヤシステムを搭載しています。その機動性から「平成の零戦」という非公式の愛称もついたくらいです。管理人も航空祭で目にしましたが、F-2の機動性は素晴らしいものがあります。
しかしやはりF-2の本分は対艦戦闘で、ASM-2もしくはASM-1を4発も搭載して飛ぶことができます。対艦ミサイル4発というのは世界的にも珍しく、いかにこの機体が対艦戦闘を意識して作られたかということが分かります。
他に機体にステルス塗料(電波吸収塗料)を塗ることによってある程度のステルス性も備えているとされています。

対艦ミサイル4発を搭載して東北地方から宗谷海峡まで往復できるような航続距離も求められ、前述の機動性向上と相まって機体を大型化(主翼の拡大には炭素繊維強化樹脂を使用)、CCV技術、そして世界初の航空機搭載アクティブフェイズドアレイレーダーなど、日本の持つ技術が惜しみなく注ぎ込まれました。

が、このように高性能とされるF-2ですが欠陥はいくつもあります。
まず国産最新式空対空ミサイルAAM-4を搭載できないこと。AAM-4は誘導方式にアクティブレーダー方式と呼ばれるものを搭載しており、発射後はミサイル本体がレーダー電波を出して敵機を捉えるので母機はすぐに回避行動に移れるのですが、F-2に搭載できる中距離地対空ミサイルは旧式のAIM-7スパローだけです(短距離AAMならAIM-9とAAM-3が搭載可能)。
次に空対空レーダー視程が異常なまでに短いこと。欺瞞情報であるという可能性もありますが、少なくとも公表された欠陥の中にこれが含まれています。
次にある特定の状況下でミサイルのロックオンが外れてしまうこと(現在生産中の機体は解決済みらしいです)。
これだけでも空対空戦闘機としてはベースのF-16はもとより同世代の戦闘機と比較し明らかに劣ります(三沢のDACTでは「満足できる結果」だったらしいですが、どういう状況下かは分からず鵜呑みには出来ません)。機動性は確かに高いですが、現在の空戦において機体の機動性はさほど重視されておらず、むしろレーダーや中距離空対空ミサイルの方が遥かに大事です。

次に精密誘導爆弾などの対地誘導兵器の搭載できるバリエーションが少ないこと。すなわちこの世代の対地攻撃能力としてはやはり劣ります。つまり極端な話F-2はとにかく対艦戦闘に特化した、「対艦攻撃専門攻撃機」とも言えます。
もともと対艦戦闘重視で設計したのだから仕方が無いという見方はありますが、現在の時代の趨勢はマルチロールファイターであり、一つの能力に特化して他の役に立たない戦闘機など、時代遅れです。

で、最後に・・・これが最も大きな欠点なのですが・・・
バカ高いんです。開発遅延その他諸々の事情があり、遂に調達価格は119億円/1機まで高騰してしまいました。ほとんど主力戦闘機F-15と同格になってしまったのです。性能的にも懐疑的にならざるを得ないような仕上がりで、コストパフォーマンスは相当悪いといえます。

そして防衛庁は2004年8月8日、削られる自衛隊予算やMDに予算を当てなければならないことから、F-2の生産中止を決定。あたかもF-2の性能不足を裏付けるような決定でした。当初130機を調達する予定だったのが98機まで削減、これによってさらに価格が暴騰するのは疑いようがなく、おそらく「主力戦闘機」より高額な「支援戦闘機」が実現してしまうのでは・・・と思ってしまいます。

個人的にはアメリカが横槍をいれず日本独自開発なら、これまでの開発実績からしてもっと安い機体になったんじゃないかと思ったりしますが・・・かといって日本は第一線級戦闘機を開発したことがないので余計悪くなった可能性もあるし・・・ともかくこれで「日米共同開発」というたいそうな肩書きが一体何を意味するのかを防衛庁は身をもって味わったかと思います(笑)

スペック
全長:15.52m
全幅:11.13m
全高:4.96m
翼面積:34.84平方メートル
乾燥重量:12,000kg
全備重量:22,100kg
最高速度:マッハ2.0
実用上昇限度:15,240m
航続距離:4,000km(フェリー時)
エンジン:GE製 F110-GE-129×1(アフターバーナー時13,430kg/1基)
武装:M61A1バルカン砲×1、対空ミサイル×2、ASM-1/2×4もしくは誘導爆弾×4など対地兵装もしくは対空ミサイル×8
乗員:F-2Aは1名、F-2Bは2名


RF-4E/EJ
RF-4EJ
MASDFより転載 ぐり様撮影

前述のF-4Eの偵察機型です。RF-4EはアメリカのF-4Eを最初から偵察機型にしたもの、RF-4EJが航空自衛隊のF-4EJを後から改修したものです。

基本的な機体構造はF-4Eと変わらず(つまりF-4EJとも変わりない)、機首部分にカメラやレーダー偵察機器・赤外線偵察機器などを搭載して少し形を変え、後はコンピューターを調整してそれを使えるようにしただけです。そのため当初日本政府は機首だけ完成品を購入し、それ以外は今までのF-4EJと同じ要領で自国で生産しようとしましたが、結局アメリカから全部輸入ということになりました。
とは言っても、とにかく偵察に特化されていてそれ以外の武装はありません。任務に就くときには外部燃料タンクを最大限積んで出撃します。

RF-4EJはF-15配備に伴って余ったF-4EJに偵察ポッドを付けて偵察行動を可能としたものです。偵察ポッド分外部燃料タンクを積めないので航続距離はRF-4Eに劣りますが、M61A1バルカン砲や空対空ミサイルなどの武装が出来るのが利点です。

両機種は有事の際には敵情を偵察して様子を探ったり、数を確認したりという任務に尽きますが、平時においても災害が起こった際に真っ先に飛んで現地の様子を確認します。あらゆる場面で最も重要なのは「情報」ですから、ある意味で航空自衛隊の中で最も重要な任務を負った航空機といえるかもしれません。

スペック(RF-4E)
スペック
全長:19.2m
全幅:11.7m
全高:5m
翼面積:49.2平方メートル
乾燥重量:14,111kg
全備重量:23,966kg
最高速度:マッハ2.25
実用上昇限度:18,975m
航続距離:3,034km(フェリー時)
エンジン:GE製 J79-GE-17×2(アフターバーナー時8,120kg/1基)
装備:前方フレームカメラ・側方斜め写真用カメラ・低高度パノラミックカメラ・高高度パノラミックカメラ・側方偵察レーダー装置(SLAR)・赤外線探知装置


C-1
C-1輸送機

MASDFより転載 ぐり様撮影

戦後初の純国産輸送機です。開発は日本航空機製造、製作は川崎。総製造機数31機。カーチスC-46の後継として開発されました。この規模、つまり中型戦術輸送機としてジェットエンジンを搭載した機体は世界的に見ても珍しく(普通燃費の関係からターボプロップが使われます)、STOL性(離陸・着陸に必要な滑走路を短いこと)や緊急展開における速度を重視したものといわれています。

その分航続距離がこの規模としては短く(まだ沖縄が返還されていない頃の設計のためとも言われています。また「航続距離を長くして周辺国に下手な懸念を持たせたくない」という政治家の横槍という説もあります)、ペイロードも多いとは言えない程度になってしまっています。そのため海外派遣などには出されず、専ら国内での物資輸送や基地間定期便に使われ、また後部カーゴランプ(荷物を積み込む扉)は飛行中でも開放可能なので空挺部隊でも使われています。公表値での空挺部隊輸送能力は完全武装兵士45名、車両ならジープクラスを3両ということになっています。

但しSTOL性は非常に優れており、また主脚車輪が8つもあるため衝撃に強く不整地でも着陸可能と言います。そして機動性にも優れていて、毎年入間基地航空祭などでは急機動を見せてくれる・・・らしいです(芦屋・築城では見せてくれません・・・)

一部は電子戦訓練用に電子戦装備を搭載するように改修され(EC-1と呼ばれます)、また一機が航空宇宙技術研究所のSTOL実験機として大幅改造を受け、これは「飛鳥」と呼ばれています。

スペック
全長:29m
全幅:30.6m
全高:9.99m
翼面積:120.5平方メートル
乾燥重量:23,000kg
全備重量:38,700kg
最高速度:815km/h
実用上昇限度:11,600m(航空自衛隊公式HPでは11600kmに…w)
航続距離:1,300km(8t搭載時)
エンジン:P&W製 JT8D-9×2(6,580kg/1基)
ペイロード:最大8t


C-130H
C-130H
航空自衛隊HPより転載

アメリカで開発された、ターボプロップ4発の輸送機です。原型機の初飛行(1954年)から半世紀がたっているのにもかかわらず、数々の改良が施されて世界中で使われています。その汎用性から電子戦機型(EC-130)・空中給油機型(KC-130)・ガンシップ型(AC-130)など70種を超える様々な派生型も生まれ、世界中で2000機を超える生産数を誇っています。まさに中型輸送機の決定版とも言ってよい飛行機です。
太い胴体に高翼式主翼、空中でも開放可能なカーゴランプ、不整地でも着陸できる強靭な足回りなど、このクラスの輸送機全ての手本となるような設計をしています。

航空自衛隊においては航続距離やペイロードが中途半端なC-1輸送機を補完するために昭和56年度予算から調達を開始し、計16機が国内輸送から海外派遣まで幅広い任務で活躍しています。ペイロードは物資なら20tと2倍以上、完全武装の空挺隊員なら64人、通常人員なら92人とC-1のそれを凌駕します。航続距離も遥かに長いです。もっともC-1ほどの機動性・STOL性・高速力はありませんが、それを補って余りある性能だと言えます。

スペック
全長:29.79m
全幅:40.41m
全高:11.66m
翼面積:162.1平方メートル
乾燥重量:34,686kg
全備重量:70,310kg
最高速度:602km/h
実用上昇限度:10,060m
航続距離:3,789km(20t搭載時)
エンジン:アリソン製 T56-A-15ターボプロップ×4(4,582馬力/1基)
ペイロード:最大20t


YS-11
YS-11
航空自衛隊HPより転載

ターボプロップ双発の、戦後日本初の国産旅客機です。
戦後世界中で使用されていたDC-3輸送機の老朽化に伴いその後継となるべく開発されました。基本設計は1956年に通産省(当時)が提言した国産中距離輸送機要求仕様に基づいて設立された輸送機設計協会。生産は1959年に設立された官民共同の日本航空機製造株式会社。
設計者は戦闘機飛燕設計の土井武夫、零戦設計の堀越二郎、紫電改設計の菊原静男、一式戦闘機隼設計の太田稔、秋水を手がけた木村秀政と日本を代表する航空技術者によって行われました。しかし戦後GHQの占領政策として長い間飛行機開発が禁じられていたこともあり飛行機開発の基盤は崩れ去っており、また商業的観点から国産旅客機に難色を示す人も多く開発は極めて難航しました。

1962年に初飛行、振動問題やラダーの効き具合の問題などを改修後売込みが開始され、当時国内の主流だった1200m級滑走路での離着陸が可能、機体が頑丈、燃費良好、低速での安定性に優れるという利点をもつ本機は主に国内地方間の旅客機として活躍することになりました。またアメリカや東南アジアへの輸出実績もあります。自衛隊にも納入されました(だからこうやって書いているのですが)。
生産内訳は航空自衛隊・海上自衛隊に23機、運輸省(当時)に6機、海上保安庁に5機、海外輸出が70機以上、残りから原型機を差し引いた分が国内用です。

現在では日本の国内線で飛ぶことはなくなったものの、自衛隊の輸送機・連絡機・機上作業訓練機・電子戦訓練機としてや東南アジアでの旅客機としては未だ現役です。

しかし航空技術発展という観点からは大きな意味を持つ機体でしたが、思うように売れず、1973年に生産数182機で生産中止。300億円の大赤字を出して計画を終了することになってしまいました。

スペック
全長:26.3m
全幅:32m
全高:8.99m
翼面積:94.8平方メートル
乾燥重量:15,460kg
全備重量:24,500kg
最高速度:474km/h
実用上昇限度:6,100m
航続距離:2,280km(20t搭載時)
エンジン:ロールスロイス製 Mk542-10Kターボプロップ×2(3,060馬力/1基)
ペイロード:最大6.5t


T-1
T-1
航空自衛隊HPより転載

日本が開発した戦後初の純国産ジェット練習機(これもエンジン除く)です。
アメリカ軍から供与されていたT-6テキサンの後継として富士重工が開発しました。タンデム複座型のコクピットに低翼単葉の主翼に全金属製の機体と革新的な技術があるわけでもなく、世界標準といった感じの無難な設計ですが、当時自衛隊が使用していたF86Fなどの影響からか後退翼が採用されました。
1960年に初飛行してから長らく航空自衛隊のパイロット養成を支えてきましたが、T-4中等練習機の調達に伴って退役を始め、現在では全て退役しています。

スペック
全長:12.12m
全幅:10.5m
全高:4.08m
翼面積:22.22平方メートル
乾燥重量:2,420kg
全備重量:4,150kg
最高速度:925km/h
実用上昇限度:15,900m
航続距離:1,300km(増槽なし)
エンジン:ロールスロイス製 Mk105×1(1,815kg/1基)
武装:12.7mm機銃×1、ガンポッドもしくはAIM-9もしくは340kg爆弾もしくは増槽


T-2
T-2
管理人撮影 2004年11月28日築城基地にて・・・たまにはね(笑)

日本が開発した戦後初の純国産超音速ジェット練習機(例によってエンジン除く)です。日本初の超音速機でもあります。超音速戦闘機の飛行特性などを教えるために開発されました。初等練習機から始まり中等練習機を経て、パイロット養成の最終段階として使用されます。
前期型と27機目以降の後期型に分かれ、前期型は完全な練習機ですが後期型には有事の際に戦闘機の任務を補助するために、M61A1バルカン砲とAIM-9を使用する火器管制システムが搭載されています。

1975年から計96機が引き渡され一部の機体は航空自衛隊唯一のアクロバットチーム「ブルーインパルス」に引き渡されて専用の改造が施され、F-86Fの後を継ぎましたが、翼面積が小さく機動性に劣る本機はアクロバットに向いていなかったらしく事故が多発したらしいです。現在はT-4中等練習機がブルーインパルスに配備されています。
また3号機は単座化・カナード翼装備などCCV実験用に改造され(現在岐阜基地で死んでますw)、6・7号機は電子機器などを改造したFS-T2改に改造されてF-1支援戦闘機のベースとなるなど日本航空会に大きな影響を与えました。
一方、外見がヨーロッパの攻撃機「ジャギュア」に似ているため「パクッたのではないか」と批判されたりもしました。

初引渡しから30年、大勢の戦闘機パイロットを生み出してきた本機ですが、F-2Bが高等練習機の役目を引き継ぐことになり、もう間もなく全機退役が完了します。

スペック(後期型)
全長:17.85m
全幅:7.88m
全高:4.55m
翼面積:21.2平方メートル
乾燥重量:6,197kg
全備重量:11,464kg
最高速度:マッハ1.6
実用上昇限度:15,240m
航続距離:2,600km(フェリー時)
エンジン:アドーア製 TF40-IHI-801A×2(アフターバーナー時3,200kg/1基)
武装:M61A1バルカン砲×1、AIM-9サイドワインダー×2もしくは訓練爆弾もしくは増槽など


T-3
T-3初等練習機
航空自衛隊HPより転載 管理人も持ってるんですけどエンジンを撮った為アップしすぎて没

日本が開発した初等練習機です。それまで使っていたT-34練習機(決してソ連の戦車ではない)が古くなったため70年代に開発されました。
とは言っても実質はT-34と変わらず、もとは陸上自衛隊が使っていたT-34(名称LM-1)のエンジンだけ換装した機体(LM-2)で並列複座で4~5名搭乗可能なキャビンを持っていましたが、航空自衛隊は純粋に初等練習機を求めてLM-2をベースにタンデム複座にしてキャビンを廃止しあとはそのスペースなどに改造を施したのがT-3です。初等練習機の名の通り、パイロットの卵が最初に操縦する飛行機です。現在では老朽化のためT-7に順次交代しています。
なお小柄で軽量な機体の割には出力の高いエンジンを使っているので、やや乗りこなしにくいそうです。

因みに民間向けにも作られていて、KM-2Bという名で売り出されています。

スペック
全長:8.04m
全幅:10m
全高:3.02m
翼面積:16.5平方メートル
乾燥重量:1,136kg
全備重量:1,500kg
最高速度:360km/h
実用上昇限度:8,170m
航続距離:964km
エンジン:アブコ・ライカミング製 IGSO-480-A1F6×1(340馬力/1基)
武装:無し


T-4
T-4ファンブレイク
ブルーインパルスのT-4 MASDFより転載 T-4は全てぐり様撮影

戦後日本初、完全国産ジェット機です。今回はエンジンだけ違うなんてことはありません。エンジンまで国産です。新中等練習機(MTX)計画にしたがって開発されました。川崎を中心に三菱・富士が参加し、機体はそれぞれが前部・中央・後部を分担して開発しました。日本の先端技術を投入しており複合素材や高機動性を持たせるためのスーパークリティカル翼、損傷もある程度まで許容できる設計、先端電子機器という仕様です。あとコクピットをグラスコクピットにする計画がありましたが、現在の配備している戦闘機がグラスコクピットじゃないということで没になりました。

位置づけは中等練習機で、初等練習機T-3と高等練習機T-2(F-2B)の中間に位置するわけですが、T-2でやっていた訓練の一部を代替する計画で、まさに航空自衛隊パイロット養成の中核を成す機体といえます。性能は世界でも練習機としてはトップクラスの傑作といわれ、212機が導入されました。

その高機動性からアクロバット飛行隊「ブルーインパルス」の使用機にもなり、現在もブルーインパルスはT-4で飛んでいます(F-2と交代する計画もありましたが没になりました)。
因みに芦屋基地の第13飛行教育団所属のT-4は他と違う、紅白で塗装されており教官隊の技術の高さから「レッドインパルス」と呼ばれたりもします。

では今回はブルーインパルスの中から二つほど演技の写真を。
ワイドトゥデルタループデルタターン

スペック
全長:13m
全幅:9.94m
全高:4.6m
翼面積:21平方メートル
乾燥重量:3,790kg
全備重量:7,500kg
最高速度:マッハ0.9
実用上昇限度:15,240m
航続距離:1,670km(フェリー時)
エンジン:石川播磨重工業製 F3-IHI-30×2(1,660kg/1基)
武装:ガンポッドもしくは増槽×2


T-7
T-7初等練習機
航空自衛隊HPより転載 奥はT-3

T-3が古くなってきたのでその後継として富士重工で開発された新鋭初等練習機です。1997年から新型初等練習機の選定が始まり、最初は30社以上が名乗りをあげたものの計画が進んでいくに連れて次々と辞退、最終的には富士重工と、スイスのピラタス社で入札が行われた結果富士重工が落札しました。その後富士重工会長の賄賂疑惑があったりして一度取り消されましたが再入札の結果やはり富士重工が落札しました。

今回の開発では、財務省からの圧力で自衛隊予算が削られていく中で経費削減に努めることが前提となり、新しく訓練しなおさなくてもそのまま整備や補給が出来ることを念頭に起きました(落札時の名称が「T-3改」ですし)。結果、6割以上T-3の整備技術が流用できるようになり、その一方でアビオニクス・エンジン・コクピットは一新されました。

エンジンはそれまで使われていたレシプロエンジンをやめ、ターボプロップエンジンであるロールスロイス製最大450馬力の250-B17Fを搭載、運動性は大きく向上しました。コクピットは居住性を重視してスペースが広くなり視界も向上、計器版配置は中等練習機であるT-4への移行をスムーズに行うために似たような配置になっています。そして何と言っても、冷房がついたことは特筆すべきでしょう。
騒音も大幅に少なくなり、実際に基地祭で聞いたところ、確かに相当近づかなければ騒音と呼べないくらいに静かでした。

2003年に制式に部隊使用承認が出て運用が開始され、防府北基地と静浜基地に合計49機が配備される予定です。

余談ですがターボプロップエンジンのために高出力なのにも関わらずエンジンは軽くなり重心の関係から機首をT-3と比べ55cm延長、垂直尾翼は海上自衛隊のT-5のものを使ったのか後退角を持ち、機体全体がスマートです。

スペック
全長:8.59m
全幅:10.04m
全高:2.96m
乾燥重量:1,082kg
全備重量:1,585kg
最高速度:376km/h
実用上昇限度:15,240m
航続距離:1,670km(フェリー時)
エンジン:ロールスロイス製 250-B17F×1(450馬力/1基)
武装:なし
航空自衛隊はちゃんとページ作ってくれ…


T-400
T-400
航空自衛隊HPより転載

航空自衛隊が1991年から調達をしている救難(他に輸送も)練習機です。戦闘機のパイロットの養成は先の練習機で行いますが、救難機・輸送機などの大型後方支援機を操縦するような人たちはこちらに枝分かれするわけです。

開発は三菱重工、製造はMIA(三菱アメリカ)が行っていた完全な民間機でした。当初はMU-300ダイヤモンドという名前で主に海外でビジネスジェットとして販売していましたが、アメリカ空軍がTTTS(支援用大型多発機操縦士訓練システム)の練習機として目をつけ1990年から導入を開始しました(他に民間型ビーチジェット400/400Aも輸送・連絡用に使っています)。主に長距離飛行訓練・低空飛行訓練・高高度飛行訓練などを行っています。
このアメリカ空軍に導入された軍用型はT-1ジェイホークと呼ばれ(航空自衛隊のT-1とは関係ありません)風防の強度向上・電子機器の軍用への換装・コクピットのグラスコクピット化といった改修がなされています。
航空自衛隊はその1年後にT-1ジェイホークとほぼ同じ仕様の機体を導入しています。

なお三菱は1985年に販売権を、1988年に製造権をレイセオン・ビーチ社に譲渡しており現在全ての製造・販売はレイセオン・ビーチ社によって行われています。

スペック
全長:14.75m
全幅:13.25m
全高:4.24m
乾燥重量:4,817kg
全備重量:7,303kg
最高速度:M0.78
実用上昇限度:13,230m
航続距離:3,100km(フェリー時)
エンジン:P&W製 JT15D-5×2(1,320kg/1基)
武装:なし


B747-47C
B747-47C
航空自衛隊HPより転載

アメリカで言う通称「エアフォース・ワン」と似たような目的で導入された機体です。とはいって大統領機のように私用でも使えたりはしませんが(笑)。いわゆるジャンボジェット機の1つであるボーイング社B747-400型の旅客機を改造して購入したのが本機です。なおアメリカ政府専用機の1つであるVC-25はB747-200Bをベースに開発されたものです。

B747はもともと米空軍の超大型輸送機として開発されたのですがロッキード社のC-5ギャラクシーに競争で敗れ、パンナム航空の支援の下で超大型旅客機として再設計したものです。当時(1960年代)は高速で大量に輸送できる旅客機が民間機界では求められており、パンナム社も太平洋無着陸横断が可能な機体を求めていたためかつてない大型旅客機として誕生しました。
内部は非常に広く、初の太平洋無着陸横断可能機として旅客機として不動の地位を固めることに成功しました。それと同時にボーイング社の名も不動のものとします。

航空自衛隊においては昭和62年に「国際化の一層の発展に寄与するため、各国の例にならい」(航空自衛隊HPより)総理大臣などが搭乗する政府専用機を導入しようと決定したのが始まりです。
従来のB747に比べて電子機器を更新、ウィングレットを装備して空力特性を向上させています。もちろん内装貴賓室・会議室・シャワー室・秘書官室・会議室・通信室を追加など大幅に改装されているとされています。ただしアメリカの政府専用機と違い空中給油装置は備えていません。
任務は政府要人輸送の他に必要に応じて在外邦人の輸送・援助物資輸送などを行うと発表されています。
1機目は平成3年2月、2機目は11月にボーイング社から受領され、航空自衛隊の所属機として特別航空輸送隊に配備され、特別航空輸送隊は千歳基地にいます。ゆえに搭乗員は全員自衛官で、フライトアテンダントにあたる仕事をする人は「空中輸送員」と呼ばれます。

コールサインは「シグナス(Cygnus)01/02」、任務中は「ジャパニーズエアフォース(Japanese Airforce)001/002」。

スペック
全長:70.7m
全幅:64.4m
全高:19.3m
乾燥重量:178,352kg
全備重量:362,873kg
巡航速度:1224km/h
実用上昇限度:13,700m
航続距離:12,600km
エンジン:CF-650C2×4(26,318kg/1基)
武装:なし


E-2C ホークアイ
E-2C早期警戒機
航空自衛隊HPより転載

早期警戒機(AEW)と呼ばれる機種で、戦闘機には到底搭載できないような巨大なレーダー(機体の上についている円盤がそれです)とその情報を処理する高機能なコンピューターを搭載し、はるか遠くの航空機を探知するための機体です。地上のレーダーサイトに比べて高高度にいる分水平線の向こうまで走査できるため、索敵範囲は非常に広いです。
敵を遠くで発見できればそれだけ迎撃態勢を整える猶予が与えられますから、敵の早期発見はそれだけ味方を有利にする要素となるのです。太平洋戦争のマリアナ沖海戦において日本軍機は米軍艦艇に搭載されたレーダーによって早期に探知され、多数の戦闘機を米軍にとって有利な位置に配置されて大打撃を受けたこともあり、早期警戒機はそれをさらに発展させたものといえます。

E-2Cはグラマン社が、世界で唯一最初から早期警戒機用に開発した機体です。運用目的は海軍の空母機動部隊の早期警戒で、空母機動部隊の目としてベトナム戦争以来アップグレードを続けながら運用されています。
空母を持たない国々でも本場の早期警戒管制機(AWACS)を金銭的事情から導入できないといった諸々の事情から採用していたりします。かくゆう航空自衛隊もその1つです。

航空自衛隊においてE-2C導入のきっかけとなったのは1976年に起きたベレンコ中尉亡命事件(MiG-25亡命事件,MiG-25函館強行着陸事件などとも)でした。この事件はソ連の当時の最新鋭機MiG-25パイロットであるベレンコ中尉が訓練中にソ連を脱出したことから始まりました。ベレンコ中尉はアメリカに亡命しようと考え、日本に向かってスクランブルをかけてきた自衛隊のF-4EJの誘導の下千歳基地に着陸する予定でした。
一方航空自衛隊はMiG-25をレーダーサイトで発見、直ちにF-4EJ2機がスクランブルをかけますが、なかなか現れないことに業を煮やしたベレンコ中尉が機体の高度を下げたためにレーダーサイトはMiG-25をロスト、続いてルックダウン能力を持っていなかったF-4EJもロスト。そのまま函館空港への着陸を許してしまいました。
この事実は日本の国防関係を震撼させ(高度を下げれば本土に来れるということは簡単に本土への航空攻撃を許してしまうことになります)、直ちに防衛庁は対策に乗り出しました。ルックダウン能力を持った新型戦闘機の導入(F-15J/DJです)、F-4EJへのルックダウン能力付加(F-4EJ改です)、そしてアメリカ海軍で実績を挙げていたE-2Cの導入でした。

E-2Cは早期警戒の他にも捜索救難指揮の円滑化、陸海自衛隊との連携の円滑化、通信中継などの目的にも使用されることになり、1982年から導入を開始、最終的に13機が導入されました。
艦載用に設計されただけあって機体はコンパクトに纏められています。ただこのコンパクトが仇となってパイロットの居住性は悪く、どんなに頑張ったところで6時間飛ぶともうその日はパイロットがダウンすると聞きます。

この13機は全て三沢基地の第601飛行隊第1飛行班に所属していますが、航空祭に足を運べば簡単に見ることが出来ます。(少なくとも私の行った航空祭には必ずいました)

スペック
全長:17.55m
全幅:24.56m
全高:5.58m
翼面積:65平方メートル
乾燥重量:17,265kg
全備重量:24,721kg
最大速度:598km/h
実用上昇限度:11,280m
航続距離:2,580km
エンジン:アリソン製 T56-A-427ターボプロップ×2(5,912馬力/1基)
武装:なし


E-767
E-767
航空自衛隊HPより転載

早期警戒管制機、E-2Cが早期警戒と簡単な連絡くらいしか出来ないのに対して、通称AWACS(エーワックス)と呼ばれるこの機種はまさに空飛ぶ電子基地として機能するものです。情報集積やそれを統合しての再配布(データリンク)や戦闘機パイロットへの指示などを行います。早期警戒機の有用性についてはE-2Cの項をご参照ください。
火力や兵器の性能よりも情報が命といえる近代空軍において必須の装備ですが、いかんせん高価なため配備している国は少数にとどまります。さらに高度な技術力を要求されるためまともに運用できている国となるとさらに限られます。アメリカ・日本にヨーロッパの大国くらいではないでしょうか。ロシア・中国は持ってはいますがまともに運用できていません。

さて、E-767の配備の理由はもちろん航空自衛隊の早期警戒能力や総合的な空軍力向上にあるわけですが、当初はアメリカ軍で使われているE-3を導入しようということになっていました。ところが例によって「そんな高い能力の機体を導入したら周辺諸国に(以下略)」「他国へも飛んでいけて管制できる侵略兵器」といった意見が野党を中心にでて、ゴタゴタしてる間にE-3原型であるB707旅客機の生産ラインが閉じたためE-3も同時に閉じてしまいました。そこでボーイング社が当時最新型だったB767-200ER旅客機をベースに開発を行うことを提案し、日本政府がそれを了承。開発費全額日本持ちで開発を行いました。1998年に2機、99年に2機の合計4機が導入され、全て浜松基地に配備されています。因みに気になるお値段の方は1機当たり570億円です。少し旧式の護衛艦が丸々1隻買えてしまうお値段ですが、AWACSの導入による戦力向上を考えれば買い得と考えて構わないでしょう。

搭載しているシステム自体はE-3採集型であるE-3Cと同じAPY-2ですが、日進月歩である情報戦・電子戦の世界では同じタイプでも違うバージョンになっており、大幅な性能向上が行われています。
機体自体も大型になったために居住性や装備搭載スペースが向上し、導入後の近代化改修にも簡単に対応できるようになっています。速度・航続距離もE-3に比べ向上、優れた飛行性能と飛行特性も持ち合わせている本機はE-2Cでは進出できないような洋上まで進出して長時間の警戒を行ったり(レーダーの性能自体もE-2Cより高いです)することができます。長大な航続距離を持つからこそ出来る芸当です。具体的には基地から1850km進出して7時間、556kmでは10時間に及ぶ警戒が可能とされており、日本の整備の信頼性もあって事実上世界最高性能のAWACSと言ってもよいでしょう。但しその性能は未だに公表されていない部分も多く、民間にとっては未知数の航空機でもあります。

なお別に航空自衛隊専用に開発された機体ではなく、ボーイング社は他国にも売り込みを行っており、最終的には20機ほど売れると踏んでいるようです。

スペック
全長:48.51m
全幅:47.57m
全高:15.85m
翼面積:283.3平方メートル
乾燥重量:不明
全備重量:174,635kg
巡航速度:805km/h
実用上昇限度:10,360m以上
航続距離:8,330km以上
エンジン:GE製 CF6-80C2B6FA×2(27,900kg/1基)
武装:なし


航空自衛隊(装備編)2に続きます

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