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2010/05/17(月)15:29

自衛隊一般幹部候補生・飛行適性検査受けてきました

国家一種行政区分、9000人中第一次試験合格者は83名なり。 その中に我が名は見えず、敵に向け勇猛果敢に突撃、玉砕したものと見えり。 さすがに全国の上83人中に残れとか無理です、サー。 さて先週は東京都特別区一種を受けまして、今週は自衛隊一般幹部候補生を受けてきました。 他の試験と違い、「高校生に受けさせるのが一番点数が高いのではないか?」というような試験内容でした。専門記述だけは高校の勉強でなんとかなるとは思えませんが。 私も教養は自信あり、専門はまずまず、記述は家産制官僚主義と近代的官僚主義の違いが分からなかったのでごまかしごまかし。後で調べてみたら要素としては全部入ってますけれどさあどうなることやら。 そして、日曜日には福岡駐屯地で飛行適性検査です。そう、せっかく受けられるのだからと、無謀にもエースコンバットとエナジーエアフォースの知識でパイロット試験を受けようというのです! 第一次の飛行適性検査は全て知能テストに近いような択一式と、完全に知能テストな記述問題の組み合わせです。試験内容は以下のようになっています。 ・飛行姿勢 25分 この試験ではまず様々な姿勢をした1枚の飛行機の写真が与えられます。T-4ブルーインパルスでした。かわいい。全40問。 そして、写真の横に「右旋回45度」「機首下げ90度」「左横転45度」といった命令が一つかかれています。そして、写真の中の飛行機がその命令通りに動いたらどのような姿勢になっているのが正しいか、を選ぶ問題です。 なお「旋回」というのは単純に方向舵を用いたヨーイングのことです。バンクつけての機首上げは含みません。 背面飛行状態で左右が分かりづらくなっている問題が多々あるので、それに注意しなくてはいけません。 多分満点だと思います。 ・計器判読 20分 計器判読では、水平儀と羅針儀が与えられます。自分は航空機と同じ高度で、真北に存在する航空機を観察していると仮定します。全30問。 そして水平儀によってバンク角や降下角が、羅針儀によって航空機が進んでいる方向がわかるので、計器の示すとおりの飛行をしている場合にどのようにその航空機が見えるのか、というのを写真から4択で選択します。 これも自信ありです。 ・操舵 20分 操舵が個人的には一番難しかった試験でした。3枚の連続する写真が与えられ、その景色の移り変わりを見て、どのように操作すればこの通りに景色が変わるのかを考え4択で答えます。 これが中々微妙な写真が多く、ロールした結果地平線の角度が変わって上下に動いたように見えるのか、それとも機首上げ・機首下げ動作を含んでいるのか。旋回は原則方向舵で行われるようですが、景色が傾いた後右に流れているのは果たして左フットペダルを踏み込んだものなのか、それとも機首上げによって方向も変わりつつあるだけなのか・・・とても難しかったです。  これは自信を持って正解だと言えるのはそんなに多くありません。最後の2つまで絞るのは容易ですが、後はちょっと運です。 ・方位判定 15分 今度はまず、円の中に航空機を上から見た図が与えられ、その円の一箇所に8方位のどれか1つが英語の略称で書いてあります。北東だったらNE、みたいに。 選択肢は同様に円の中に航空機が書かれており、円を回転させた上で、多くの場合別の方位の略称がつけられています。それを見て、最初の図の航空機と同じ方角を向いている図を選択します。全40問。 この問題をやるのに必須なのは、方位を英語で自然に考えられること。一々日本語に訳していたら頭の並行処理リソースも時間も足りなくなってきます。実際、これは最後まで解き終わらなかった人もだいぶいるようでした。 私は自信はありますよ。さすがに見直ししてる時間はなかったので、何問か凡ミスはあるだろうな、とは思いますが。 知能検査 自動車教習所でやるものと大した違いはありません。係官の指示に従いながら、1問ずつ2~4分で区切って解いていきます。例題が存在し、それをみんなで一斉にやって答えあわせまでし、質問を受け付けてから本番という親切設計。私が解くことになった問題は5つ。 1、算数 小学校で習う程度の算数を3分で最大20問解く。ただし、問題の難易度や構成はばらばらで、整数の割り算があったかと思えば小数点第二位の数字から小数点第8位まである数字を引くような計算も存在する。正直に1問目から解いていくと最後のほうにある簡単な分数問題なんかを見落として得点を上げにくい仕組み。 2、国語&知識 常識的な知識(何問かそうでもない問題もあったけど・・・)を4択で選択し、正しいと思った答えに4分くらいで線をかぶせて引いていく。内容はパンの原料やら文化の日の日付やら、レイヨンの原料やら色々。 これは・・・特にコツみたいなコツはないんじゃないかな?わからない奴はさっと飛ばすくらいしか。 3、左右は同一なのか? 左右に配された小さな記号の連なりや文字の連なりを見て、全く同一なら間の点線上に〇を。一つでも違えば×を書いていく問題。4分だったかな?楽かと思っていたら案外時間がかかって4問解き残してしまった。 4、対応記号記入 台形・三角形・四角形・五角形・二重丸など様々な記号があり、それぞれ1~9の数字に対応している。その下にはズラーッと並んだ図形がかかれており(400個くらい?)、それに対応する数字を、一個も飛ばすことなくひたすら書いていく。 問題集表紙を見たところ、他の検査は得点のみであるのに対し、これだけは得点から間違い分を減点していくらしい。恐らく一つの図形だけ先に書いていくのを繰り返すのを防止する方式。 最初は戸惑うけれども、書きながらどの図形がどの数字に対応しているか覚えてしまえば簡単。わりと楽に最後まで行けた。 5、どこかで切断して正方形を作れ 私が一番苦手としている図形問題。様々な形の図形があり、それのどこかを一本の直線で切断すると正方形になるので、その線を書け、という問題。全20問中私の回答数は13問。ホント苦手、こういうの。 ・性格検査 これまた自動車学校によくある性格検査。人と広く付き合うのが好きとか、深く考え込む癖があるとか、人前で話すのは好まないとか、そういうのは100問以上ある。 なおこの検査だけ消しゴム使用不可。答え直したいものがあったら、解答用紙の右にそれを書く欄があるのでそれに書いていく。コツ?こんなのにコツなんてあるのか? 以上が自衛隊飛行適性検査第一次試験の概要でした。

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