あけましておめでとうございます
皆様、あけましておめでとうございます。昨年中は大変お世話になりました。本年も昨年同様、どうぞよろしくお願い申し上げます。というわけで、新しい年を迎え、我が家の正月はといえば。。。もともと御節は作らないんです。でも大量の料理は作っていました。過去は。今のように24時間スーパーもなければコンビにもない時代。それこそ年末に買いだめしておかねば3日か4日になるまで食材を入手できなかったころ。そして庶民の楽しみと言えば新年会や忘年会。しかも当然のように「誰かの家で」が主体だった時代。父は小さいながらも会社を経営している。今でこそ忘年会や新年会はどこぞの店の個室を借り切ってお金を払ってやっているが、30年前はそんな余裕はどこにもなかった。更に言えば、今時は上司の家に行くなんて絶対に嫌!という時代であるが、当時は上司の家へ年始の挨拶に行くのも当然の時代。正月の数日間を「今来るか」とバラバラに来られるよりも、毎年2日は社長の家で新年会、と決めてしまったほうがずっと効率的!ということで、会社を設立してから十数年間は我が家で新年会を行っていた。そこで誰が一番大変かって?当然ながら母一人、です。当時の私は手伝いどころか足手まといなお年頃。父はといえば、大晦日までゴルフ三昧(爆)なのに家族連れで来る社員たちのために大量の食事(しかも2,3日置けるもの)を用意せねばならなかった母。。。軽く30人分は準備せねばならなかったでしょう。31日から作り始めて2日の朝まで。母は休む暇もなく料理をこしらえることだけに身体を使って過ごしていた。ゆえに母のイライラもMAXに近くなる。そこにきて役に立たない私と兄。八つ当たりはされなかったけれど、ピリピリした空気は嫌でも伝わる。もちろん父は夜遅くまで帰宅せず。そうなると私や兄はいかにして母の邪魔にならぬように過ごすかを考える年末だった。なので私の幼い頃の年末年始の記憶といえば「忙しくてお母さんが大変でものすごく面倒くさいもの」でしかなかったのである(爆)と、長い前置きがありますが。ゆえに新年会を行わなくなった20年ほど前より、母は「もうお役御免だからなにもしないわよ!」と、正月の料理を一切作らなくなった次第。。。(笑)お父さん、あなたお母さんをこき使いすぎました(--)他にもたっくさん母を酷使した事実があるのですが、それを書くと単行本10冊分くらいになってしまうので端折ります(爆)そして母は父の出す無理難題をすべてきちんとこなしてきたのです。偉大なる母よ。。。私はあなたの真似はできません(キッパリ)。あ、また話が逸れた(笑)そんなわけで、我が家の正月は「質素堅実」を絵に描いたようなものに。そんな苦労をさせてきた罪滅ぼし?なのか、実は元日の料理は父がする習慣がいつの間にか確立された我が家。ある元日の朝、料理の準備に疲れ果てて眠る妻の顔を見た父が「悪かったなぁ」と思ったらしく、台所に残っていた前日のご飯と冷蔵庫の中にあった残り物の食材で「なんでもいれちゃえおかゆ」を作ったのです。そして起きてきた母。感動したそうです(もともと父は料理好きなんだけどね)。「なにもないけど。。。」と言う父に「ありがとう。これで充分よ」と喜んだ母。それから毎年元日の朝は「お父さんが作ったおかゆ」が定番になったというわけです。最初は本当に「おかゆだけ」でした。それに味噌や梅干を入れて食べたり。これがまたけっこう旨いんですよ。残り物はナルト蒲鉾と芹だったんですが、これがまた絶妙な味わいを出していて。。。そこから始まった我が家の「正月粥」。年々つけあわせが豪華になり、中身が豪華になり。。。近年では蟹が入るようになったのでありました(笑)そういうわけで、今朝も父が作ったお粥がメイン。中身はナルト(これは絶対に入る)、春菊(夕べの残り・笑)、蟹。ん。。。?これだけ???なんか年々豪華になっていたはずなのに、かなり質素じゃないの?と思っていると「あ、サツマイモと人参と百合根もあったんだっけ」と(汗)えぇぇ(^^;忘れたのぉ?更には付け合せも昆布巻きと数の子漬けのみ。あれれ。。。以前よりも質素だぞ?と思ったものの、作っていただいたのでありがたくいただく。あとから母が「お父さんももう年なんだよね。段々と面倒になってきてるらしくてさ。来年からはお母さんがちゃんとした料理を作るわ・笑」と(爆)そうでしたか。。。両親共に年をとったわけですね。もちろん、元日に兄の家へ「行くから」と言っておけば、兄嫁がちゃんと料理を準備して待っててくれるんですけれど。(新築した翌年は元日に訪れたのです)両親は「正月から忙しい思いさせることないわよ」と言って行かないのでした。うんうん、そうね。のんびりしようね。そして「さぁ、3日間はなにもしないぞー」と、あるものを食べては昼寝をして過ごす両親(笑)いいんじゃないでしょうか(^-^)寝正月ってのもね?(笑)一年の計は元旦にあり。。。母は「こうしていれば気持ちも安らぐしお金も使わないし。いいんじゃない?」と申しております(笑)ちなみに先日の愚痴日記ですが。。。昨日1日、基本的にチビほろを抱っこせず(させず)、炊事も私と義姉が殆どし、母はいつもより身体を休めることができたようで。。。たった1日だけなのに「すごく楽になった」と、夕べからかなりご機嫌です(^^)よかったよかった。。。これで今年も平和に楽しく過ごせるでしょう?まずは、のんびりダラダラ寝正月、な我が家でした。年末年始も休まずに働いている夫君、ごめんよ。。。