2009/01/20(火)08:53
ジェイン・オースティンの読書会
お正月にDVDで借りて観た映画第二弾は
ジェイン・オースティンの読書会です。
ジェイン・オースティンというのは18世紀から19世紀にかけて
活躍したイギリスの女流小説家です。
『エマ』、『高慢と偏見』『マンスフィールド・パーク』などが有名です。
冒険小説やゴシック小説のような特別なことが起こらない日常を描き、
小説を確立した人と言われています。
そのジェイン・オースティンの小説6冊を取り上げ
月に一冊の割合で読書会に集まり
ジェイン・オースティンの小説の登場人物の行動や気持ち、
小説における恋のあり方、生き方について議論をしていくうちに、
個性的すぎて最初はぎくしゃくしていた6人のメンバー
(6回もの離婚暦を持つバーナデット
ブリーダーで人間との関係をうまく築けないジョスリン、
夫に好きな女性がいると告白されたシルヴィア[ジョスリンの親友]、
夫との間に距離を感じるのに従い、教え子に恋心を抱くようになったフランス語教師のプルーディー、
活動的でゲイのアレグラ[シルヴィアの娘]
父親譲りのSF好きで自分の殻から抜け出せないグリッグ)が
次第に互いを理解し合い、それに伴って
自分たちが抱えている問題を解決していくというストーリーです。
200年も昔の小説に自分たちの今や今抱えている問題を重ね合わせて読んでいく
その様もおもしろいのですが、
そういう読書会が普通の人の中に普通のものとして立ち上がる
文化的な力というものにうらやましい気持ちを持ちながら映画を観ました。