カテゴリ:日記のようにプチ小説w
「宝探し…ねぇ…。面白そうだけど…恵美はどう思う?」
山本は、少し首をかしげながら恵美に尋ねた。 「どう思う…も何も、猛がここに連れきてくれたんだから…猛の意見には逆らえないわよ!」 山本の質問に対して、少し苛立ったような口調で恵美は答えた。 「まぁまぁ、お二人さん…とりあえずは、チームって言うことなんだから…楽しもうじゃあないか?」 割ってはいるかのように、船を運転していた男が二人に話しかけた。 「う~ん、それもそうですね…とりあえず…面白そうだから…宝探しをしようか…?」 山本はそうつぶやいた。 「やるならやりましょうよ。せっかく来て、面白そうな話があるなら…やって損は無いでしょ?」 山本のつぶやきにたいして、恵美はそう言った。 「…そういえば、船長さんの名前って?」 恵美は、男の方を見てそう言った。 「ん?あぁ、まだ言ってなかったな…わしは、船越長治(ふなこしちょうじ)って言う名前だ。ま、宝探し中はよろしく頼むよ」 「あぁ、それで船長って呼ばれているのね?」 船越の自己紹介を聞き、”船長”と呼ばれているのは、船を運転しているからだけではなく、名前からの通称であることを理解して恵美は、船越にそう尋ねた。 「まぁ、そういうことだ」 船越は、軽くうなずいてそう答えた。 「さて…僕らのチームには宝探しのヒントが無いらしいから…とりあえずは、荷物を置けるコテージの方に行こうか?」 山本は、二人のやり取りがひとしきり終わったのを確認してから、島に複数あるコテージの中から、自分専用として使っているコテージの方に向かって歩き出した。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004.11.13 05:54:54
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