聖者の独り言

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• マイラーズC

  昨年秋と今年の冬の開催の京都は芝の密度や根付きが極端に悪かったのに、この春は昨年のリニューアル時同様の生え揃った超高速馬場。夏に近い春本番だから芝の発育がいいのは分かるけど、それまでの半年はどうしてあんなに悪かったんだろう。金杯時も今日もコースだけど、違いは金杯ではグリーンベルトのある部分は良くてその外は悪い、しかし今回はグリーンベルトもその外もいい。埒沿いを取れる事はコースロスを無くすメリットはあるけど速度の違いを求める意味でのメリットは薄い。◎トゥードジボン〇エエヤン▲トランキリテ△セリフォス×ソウルラッシュ、セッション雨はある程度降るという予想のもとに。本当はパンパン馬場が望ましいけど、フジキセキ系にとって器用さと軽さを生かせる一枠は絶好。最近は密集した状態で手ごたえが悪くなり伸びを欠いているので、今回ばかりはこの枠を最大に生かすために主張するか、もう馬に逆らう騎乗をする傾向はなくなったエエヤンを行かせての離れた番手。前を捉えるというより、自分から後ろを引き離していく動きができれば。エエヤンは中山適性が高過ぎるシルバーステート産駒。高速設定ならきつかっただろうが、一雨降って自身の鋭さの無さを補完できるようになれば。もう馬の気分に逆らわない乗り方しかできないようになっているから、大外枠でもかなり自動的に前に動く競馬になるはず。好勝負するならハナが必要で、並んだ位置から伸びを競うと苦しそう。パフォーマンスの振れ幅が読めない分、〇まで。ルーラーシップの牡馬は高速マイルの重賞では苦しいけど、トランキリテのフットワークの回転はいい意味でルーラーらしくない。速い脚で馬群を割る事は可能だろう。全体時計や上がりの速さが必要な状況での多頭数の外枠が不向きなソウルラッシュ、少なくない雨だと瞬発力を削られそうな正統派中内田のセリフォスはちょっと落としてこちらを。馬券は◎の単複と〇以下への馬連、馬単、3単。藤岡兄さん、今年は成績だけでも良い年になるといいですね。

  2024.04.21

• 皐月賞

  週明けの大雨と週末の夏日和で、桜気分が一気に吹っ飛んだ。今年のクラッシック、牝馬は桜花賞の時点で主要レース好走馬を信頼してよい、一定以上のレベルを満たした馬が複数いる質量の揃ったという判断でよかったと思う。しかし牡馬のほうは核となる馬やレースがなく、皐月賞の一番人気は牝馬。人気や実績があまり信頼できない、上位が崩れ穴馬が台頭、主要レース好走馬ではなくて舐められているけど、勝負になる馬を抜擢という設定でいきたい。またこれはダービーまで見通しての話。大抵の場合その年のダービー馬は弥生賞をやる時点で強い存在感を発揮しているし、皐月賞の予想をする際にこれがダービーだったらという予想の仕方もします。◎サンライズジパング〇ダノンデザイル▲ジャンタルマンタル△レガレイラ、ジャスティンミラノどちらかというと内有利の馬場だろうけど、展開的には前で押し切ろうとする馬たちには厳しそう。離しにいって圧勝したがゆえにここも待つのではなく自力勝負に出そうなメイショウがいて、積極的に動くタイプの外国人であるデムーロ、モレイラも存在。今年は差し馬の台頭を予期。サンライズジパングは割と内有利の開催だった年末の中山のホープフルを外差しで健闘。次の若駒は全く進んでいかなかったけど、直線で芝の良い外側に出したら一気に加速。使う毎にどんどん決め脚の軽さとスピードが増している。キズナはかなり重い性質の種牡馬で若駒Sも時計が掛かる芝だから届いたという見方をしていたけど、それよりも決め脚の凄み、迫力を買った。ダノンも普通は厳しいスローの中山2000の外枠を差し切り。大きな着差ではないけど、不利な状況を覆したという勝ち方を評価。伸びやかに走るタイプなので、自身の力を出すという意味では今回も外枠で良かった。厩舎の傾向が一叩きであるような気はするけど、フレッシュな状態のほうが積極的に買いやすいエピファネイア。馬券は◎〇の単と馬連、▲以下への馬連、◎からの3単。人気馬で最評価はジャンタルマンタル。パレスマリスの血は父でも母父でも荒ぶって抑えるのが難しいところがあるので、共同通信杯と違って前に壁を作れる枠なら直線まで余力を残して回ってこられる。

  2024.04.14

• 桜花賞

  桜の満開期が桜花賞にびったり重なるって、案外珍しい気がします。今年の予想上の命題と答えは、以下のとおり。①この週の芝が例年に比べて外伸び傾向が強い。外枠はむしろ有利と判断。②阪神ジュベナイルの時点でそこの上位２頭は桜花賞勝ち負けの能力的な資格ありと判断。トライアルではそれを上回る馬が出てくるかどうか。答えはいない。◎チェルヴィニア◯アスコリピチェーノ▲ステレンボッシュ△マスクオールウィン阪神ジュベナイルの◎アスコリピチェーノは、ステップで最も凄みのある勝ち方ができたと思ったから。しかし出てこなかったけど、ここまで色んな意味の大きさを最も感じさせるのはチェルヴィニア。母チェッキーノは小物感と追っての頼りなさが特徴の一族において異端的な持続力は迫力ある決め手発揮や勝ち方ができた馬。兄ノッキングポイントもこの馬もそれを受け継ぎ、長く伸び続けられる脚を持つ。父ハービンジャーも豊かな体力の持ち主で、大阪杯のように速い馬場を距離ロスしても止まらない。大外枠も体力を生かしスピードにブレーキをかけない意味では有り難い。馬券は◎からの馬連、馬単、③単。モレイラ騎乗のステレンボッシュが阪神ジュベナイルの着順を逆転してくるかもしれないが、ダイワメジャーと北村の外さない性質、安定化を取った。

  2024.04.07

• 大阪杯

  人馬の主力を根こそぎ海外に奪われる、目標にならない有名無実のG1。内回りのスローが予想されるのもあり、関西の小回りを上手く立ち回れる要素を大切に。　　　◎ジオグリフ◯プラダリア▲ローシャムパーク△タスティエーラ大跳びでスロー狭いところを割る資質が低いローシャムパークとタスティエーラ、右回りのコーナリングがとにかく下手で騎手も関東特化のソールオリエンスはみんな人気以下の評価に。ジオグリフは母アロマティコで産駒がみんな小回り向き。ドレフォン産駒だけどダート資質はまるでないようで、久々の芝で復活。良馬場でも小回り内枠ならまた走れる。あとこの馬はノド鳴りが癒やされるのか、暖かくなるこの時期に調子が上がる。2年前は皐月を勝ち、昨年もサウジで唯一のダートでの検討。距離のベストは1800かもしれないが、スローなら2000でも対応可能だし、1800向きの器用さが生きる。この馬やアルアインなど、小回り向きの資質を発揮した皐月賞勝ち馬は大阪杯では要注意だと思う。プラダリアは人馬ともに関西で位置を取れる能力が高い。目標になるG1なら能力的に足りないと思うが、隙間レースで要領の良さを問われるなら上位馬を逆転できる。馬券は◎◯の単と◎→◯▲△、◯→▲△の馬連、◎からの３単と◯からの３単。淀みないペースで外に出せるならローシャムパークはまとめてねじ伏せる力があると思う。しかし抑えて囲まれて出せない状態ならまるで持ち味が生きない。ポジショニングと反応が悪くなりつつあるタスティエーラも同様。________△をタスティエーラからソールオリエンスに変更。芝の外伸び気配が例年の大阪杯に比べて強い印象。内回りのスロー予想だから内枠からロスなく回れる馬を重視だけど、1頭外から来るのを警戒。勢い良く伸びる、飛んでくるというイメージならタスティエーラよりソール。コーナリングに課題はあっても、自分のパターンの外に出して来れる枠であるので。

  2024.03.31

• 高松宮記念

  降雨の時間が長くてここからも雨が続く予報。道悪設定でよし。◎ウインカーネリアン〇ルガル▲ビクターザウイナー△ロータスランド内側が伸びてもスピードが殺される条件ならまずテスコボーイ系のビッグアーサー産駒を嫌っていきたい。大将格のナムラクレアは勝つならここかと思ったけど平坦ベターであり、一瞬の脚が武器で明らかな格下相手でないと着差をつけられないだけに、パワー兼備で持続力があるタイプが強い設定になったら苦しい。トウシンマカオは兄も自身もパンパン馬場を得意としており、道悪適性でナムラよりも劣る。スプリンターズの上位も今回は疑問。ママコチャは毛色的にキンカメのほうが強く出ているのかもしれないけど、それでもパフォーマンスにスピード色が強く、姉ソダシ同様に高速決着に強そう。また冬時期の着順がいまいちで、夏馬の可能性が高い。マッドクールも香港で全くいいところがなく、昨年春の中山でも道悪では苦戦。大型馬ではあるが、スピード馬場のほうが良さそう。ルガルと香港馬のビクターも勝ち馬候補にしたけど、今回買いたいのはウインカーネリアン。マイル組からの転戦で並んでからの伸びはないため良馬場なら苦しいと思ったけど、道悪で他の馬のスピードや末脚に鈍るならチャンスが出てきた。今年はイクイノックスという競馬界の柱が消え、後継の数は豊富でも何が柱になってどのレースを使うのか、芯が見えない。川田、ルメールが今回は怪しい馬に乗っている事もあり、フェブラリー同様に思いがけない存在の台頭に注意したい。◎〇▲の単と、三頭の馬連ボックス。◎からの3単と、〇▲→◎→〇▲△の3単。

  2024.03.24

• 阪神大賞典

  今日はお役目などなので、手短に。◎サヴォーナ◯ブローザホーン▲ディアスティマ△テーオーロイヤルサヴォーナのブローザに対する斤量据え置きの56キロがかなり有利な材料に感じる。向かないと思った京都のアップダウンと荒れた芝を克服、阪神の綺麗な芝のほうが失速の度合いが小さく走れそう。勝ち方の凄みはブローザが上だが、斤量込の高速適性で逆転期待。テーオーロイヤルは上がりの上がりの速い調教師適性が高い。自分から動いていく基礎体力は以前からなく、最近では一番手強いレベルの相手を負かしにいけるかどうか。ちょっと甘くなる期待を。テンからゆったり行けるリズムのほうが残れるディアスティマは距離、屋根ともに合いそう。◎からの馬連馬単、３単。

  2024.03.17

• 博愛作家

  鳥山明先生逝去に伴い、関連記事をたくさん見聞きしてます。その中に勿論漫画家としての特徴や能力の突出度についてもたくさん述べられているけど、重大要素である絵の可愛らしさや見やすさ、コマ割などの要素そのものが最大の本質ではないと私は思う。率直に申し上げれば、御本人に近かったり先生の作品をたくさん見てきた方たちの意見だから納得はできるけど、それらは枝葉の部分で幹や根ではない、真理ではあっても真髄ではないな、と感じました。では私なりに感じる鳥山先生の真髄とは何か。それは描いたものを可愛らしく微笑ましく見てもらえるように、見る人が嬉しく楽しくなるように描ける、人や様々なモノに対する愛情や優しさという人間性そのものによるところだと思う。彼の絵は人間も自然界のものも、人外などの創作物も、みんな可愛らしくお洒落。ウンチ（笑）すら可愛らしく描ける。それは恐らく御自分が作家になるまでの生活や成長の過程で、そういう目や意識で人や物事を見たり付き合い続けてこられたからだと思う。そしてどうしてこの部分を真髄として取り上げ強調したいかと言うと、これは漫画家を志さない人達も見習い取り入れられる、それが人生を過ごしていく中で自分や自分の周囲にいる存在にプラスに働くから。漫画家としての特徴や技法は漫画家を志さすか近しい人しか吸収しなくていいし、もしかしたら吸収し切れない事がマイナスに作用するかもしれない。しかし地位や技能問わず愛情や優しさは、人それぞれが必ず発揮したり授かったりします。好き嫌いが激しく気分屋もいいところの自分がこんな評論を示すのも何だけど、そういう性質を少しでも意識できたり取り入れる事は少なくともその人が向くベクトルがマイナスに行く歯止めになるという意味で大切だと思う。御自分が関係したり意識したりする全ての対象に優しい方だっただろうな、というのが、このタイミングで改めて得られる感想です。私も幼少期少年期の愛読者の一人でした。御冥福をお祈りします。素朴で斬新で、普遍的な愛情と優しさを込めた素敵な作品を世界中に届けた稀代の漫画家に、感謝と哀悼を込めて。

  2024.03.12

• 金鯱賞　ほか

  JRAの粋な計らいで、「今年の金鯱賞は急遽レース名を変更して鳥山記念として施行します。鳥さ、オラたちを生み出してくれてありがとう。バイちゃ、またね。」そんなアナウンスでもあったら泣いてしまうかもしれんな。◎ブログノーシス〇エアサージュ△ドゥレッツァ、ヨーホーレイク人気馬の双璧として出てきたブログノーシスとドゥレッツァ。これがG1、能力の最大値を測るなら後者を上にとったかもしれない。出て行ってしまったところから何とか抑えて、それでもラストで大きく離した勝ち方は常軌を逸する。イクイノックスがいない現在、現役最強馬として君臨できるかもしれない能力を秘めていると思う。しかしまだ主要レース出走のキャリアが少なく安定してあれだけの力を発揮できるか分からない、菊花賞が大きいエネルギーを使ったようなレースで休み明けのここで59kg。天皇賞を見据えて今度は積極的に出ていく事は防ぎたい状況など未知数な要因は多数。この頭数なら邪魔が少なく勝っても負けてもG2以上で安定して走っているブログノーシスのほうをG2なら上に。金鯱賞は異様に前残りが多いレースで、中京2000の重賞もコース変更後のほうがペースが緩んで上がりの速さが問われる事が増したと思う。改修直後は中京記念をフラガラッハが連覇したように重めの性質を見せたが、近年は芝が生えそろう事が多くなり、今年の開幕週もその傾向が強い。小回り2000でコーナー出口から速く抜け出せるエアサージュが〇。馬券は◎〇のワイドと、△→◎→〇、◎→△→〇、◎→〇→△の3単。エアサージュが馬場と隊列に恵まれてもブログノーシスを負かすのは難しく、その序列は崩れない。残り1頭を3着以内のどこかに入るように組み込むという馬券。別定G2でルメールと川田を相手に三浦が三番手の評価の維持やそれ以上を出せるとは思わないので、違う馬を抜擢。ヨーホーレイクは長期休養明けだが、きさらぎ賞から異様にこの部隊が合う。マイラーのほかの兄弟と違い、長くて広いコースを伸び伸び走る適性が高い。前残り馬場から内枠のドゥラメンテを拾うかと思ったけど、世代レベルと馬の適性からこちらを。ノッキングポイントも一瞬しか伸びない馬が多かった母系の中でいい意味で脚が持続するが、それだけにペースが緩みそうな条件では見合わせ。57kgの外枠ではエンジンが掛かりきるのに展開の助けや外伸びの恩恵がほしい。フィリーズレビューは予想以上に上質の産駒を出すロゴタイプ産駒の単と人気馬2頭へ。阪神芝も少なくとも内回りは簡単に外枠有利にはならないだろう。

  2024.03.10

• 弥生賞　ほか

  私は月ではなく太陽の位置や昼夜の時間の長さで季節を感じるようになっているから二月は既に春気分になっているけど、やはり三月一週目は特別な到来感があります。春本番の週、クラッシックに向けた重要レースがある週。またこのブログを始めたのもこの週で、今年は開始から20年の節目。ここで区切りをつける予定でしたが、当たり外れは別問題としてもう少し続けてみる事にしました。しかし今日は時間がないので簡易更新で。【弥生賞】◎シュバルツクーゲル〇シンエンペラー▲トロヴァトーレ弥生賞は決まってスローになるレース。また先週の中山記念を見るとこの時期としてはかなり芝が揃っており、ハイペースなのに内で染まった事からかなり内が止まらない傾向もありそう。また弥生賞はスローになりやすいゆえに、力がある先行馬は残りやすいレースでもある。しかしながら2着が多い。関西では川田や坂井とそん色ないくらい勝負になる位置取りに拘りが強い若手騎手の西村。クラッシック出走が掛かったレースで馬場や枠がプラスになる条件ならその本領を今回も発揮してくれる期待をしたい。キズナ産駒はジャスティンミラノが鮮やかな瞬発力で勝ったけど、重い性質の持ち主で負荷が掛かるレースを失速の度合いが低いというのが本質だと思う。前々から自分で流れを動かしていっても今の馬場状態なら止まらない。しかし目標にもなる、何かに差されそうという意味で2着付けの3単と、〇とのワイド。【大阪城S】◎アリストテレス〇デビットバローズ▲猫△ピンハイ良血一族でありながらピークが極端に短い事で知られるバレークイーン系。本格派が多いのに開花してから半年しかピークが持続しない。フサイチコンコルド、ボーンキング、アンライバルド、アドミラブル、アリストテレス、去年の桜花賞2着馬とみんなそう。古馬になってから復活した馬は思い浮かばないけれど、この時期に活躍する傾向が強い系統でもある。好成績を収めるところに転厩し大きく距離を詰め、消耗度の低い馬場や枠に入った今回だけ相手が弱い事もあり狙ってみたい。単複と◎以下への馬連、馬単、3単。

  2024.03.03

• 中山記念

  私は上手い騎手と下手な騎手の選別はレースで勝負になる位置にいるかいないかの確率の度合いで自分なりの判断をしていますが、時々勝てる位置や流れに嵌っているのにそれを自分で捨てにいく存在も目にします。フェブラリーはまさにそれ。絶縁、遅刻、落馬、出遅れ、道間違い。反省だけなら猿でもできると言いますが、反省だけでも猿にはできないと改めましょう。関東での重賞はよほど馬のほうに魅力を感じないと買わない方向で。【中山記念】◎エエヤン〇イルーシヴパンサー▲ソールオリエンス△エルトンバローズ、ジオグリフ心底下手くそだと思ったのにまた重い印を打ってしまった。良なら◎もあり得たかもしれませんが、船橋の天気が下り坂で道悪に近い馬場になる想定なら◎はエエヤンのほうで。シルバーステートは東京の時計や上がりの速い重賞で全く走らないけど、同時に中山適性、特に道悪適性は高いと思う。エエヤンのニュージーランドやセイウンハーデスのタフな馬場や展開での連続好走などを見ると。母父がダート長距離資質の高いティンバーカントリーなら、なおさらその推測は高まる。毎日王冠やマイルSのように上がりが34秒以下の決め手を求められるとどこにつけていようが勝負にならないが、コーナーが多く直線が短くて坂がある、更に雨が降った事で上がりが速くなりようがないセッティングになればパワー兼備の前掛かりの脚質に合う。あとマイルカップも含めて近走は馬の後ろに封じ込めて掛かる、動けないという要素の両方で惨敗。もっと馬の気分に任せて前に走らせて良いと思うし、ここはハナを切るテーオーシリウスやドーブネがいる中での外枠。壁を作りたくても作れず、暴発や差し馬の引き出しのリスクもあるがニュージーランドのように自分の邪魔がなく進出できる形になる。馬格と血統面でのパワーに恵まれ、ハイペース道悪のニュージーランドを自力勝負で押し切るほどのスピード持続力があるのだから、1800なら距離はこなせる。馬券は◎からのワイド馬連、馬単、3単流しと〇の複。穴馬は◎〇のどちらかで、どちらかは好勝負しそうとという感が強いので。イルーシヴは名うての冬馬で、昨年も前と左右を何か一頭捌けたら勝ちを争ったはず。マイルCSでも上位と差のないところにいて、冬のG２なら勝ち負けの力はあり。鞍上の位置取りコース取りのセンスの無さは絶望的だけど、道悪でばらけるならロスは小さくなるし、二年前の東京新聞杯を勝った時ほどの斬れはない反面道悪でもしっかり伸びそうなパワーは感じる。人気馬のうち、良で馬群がばらけず京成杯や皐月賞のように広いスペースに出せないなら嫌う予定だったソールオリエンスはその逆の条件になるなら〇と同等の▲。追い出してからの脚はとても速いが、狭いところを割ってというタイプではないと秋以降の競馬で確信。逆に綺麗な馬場でないと苦しそうなのがエルトンバローズ。杉山厩舎はリーディングなのにどこか地味で藤沢、角居、堀、木村、藤原のようにブランド化しないという意味で魅力で積極的に買えばいいところだと思うけど、こと芝の上級馬に関する限りジャスティンパレス、ガイアフォース、この馬と綺麗な馬場でよく走るという傾向は強いと思う。そりゃまあデアリングタクトもいるけど。あとディープブリランテは確かディープインパクト産駒初のダービー馬。後に現れた多数のディープ産駒のダービー馬たちほど豪快な決め手は、こと2000以上の距離ではなかった馬。当時はまだスピード性質が強い矢作厩舎の所属馬で、ダービーも内伸びが止まらないバイアスのインの三番手に嵌って流れ込む形での勝利。少し馬場にタフさがあったらスタミナ不足で負けていたと思う。スプリングSや皐月賞では完敗したように、道悪は強くなかった。上級馬の活躍は少ない血統だけど、綺麗な馬場で良いポジションから反応良く動くという点はエルトンはブリランテに似ている。買っても儲かるオッズだから△だけど、来るのに期待する魅力は〇▲より落ちる。ヒシイグアスは9歳。なかなかしぶとくリピーターレースではあるが、そろそろ活力の衰えを予期したいし、かつて好勝負してきた良ではなく道悪設定なら危ない人気馬とする。もう一頭の△をラーグルフにしようかと思ったけど、湿り気が出たなら喉が楽になる、条件がベストになる皐月賞馬ジオグリフに。詳細は省くがレッドモンレーヴ、ソーヴァリアント、ドーブネ、マテンロウスカイあたりは時計が掛かる条件になると苦しくなったと思う。

  2024.02.25

• フェブラリーステークス

  東京ダートは昨秋はちょっと湿るとOP特別や条件戦でもフェブラリー並みの時計が出ていたのに、今開催はいくら冬の乾燥期とはいえ別物で時計が掛かり過ぎ。そういう重いダートへの適性の有無や経験値は少なからず重要な要素になりそう。◎キングズガード〇ミックファイア▲レッドルゼル△イグナイター、ドゥラエレーデ×オメガギネス重視した要因は、①東京大賞典組が最もレベルが高く、時計の掛かるダートを経験した強みもある。そこで人気薄で好走した馬より人気で残念な結果になった馬たちの逆転を予測。②現在のダート界でシスターミニスターがチャンピオン血統だという判断で、その産駒の勝利を予想。③中央馬全体のレベルが例年より低く、地方馬を複数取入れ。芝馬は考えたけど見合わせ。④快速馬がいて、積極的に前にポジションを取る外国人騎手が複数という事で前掛かり気味、差しが届き易いという展開予想。⑤若手やアウトサイダー騎手勝利の予測。というところでしょうか。◎〇は共にシスターミニスター産駒。この血統では他にテーオーケインズがいるけど、テーオーケインズも速い時計の内差しが得意で深いダートで外を回ると甘くなった、また芝馬のスプリンターであるゴールドクィーンも輩出されたように、本質はスピード豊富なマイラー要素の強い血統だと思う。キングズガードもミックファイアも位置取り間違いや出遅れなどで東京大賞典を惨敗したけど、夏以降に入れ替えられた今の大井の時計が掛かるダートも合わなかった面がありそう。同時にそこを経験し、東京にしては時計が掛かるもの距離短縮も含めてスピード要素が上がった条件になった際の変わり身と血統自体のポテンシャルの高さに期待しました。今年は昨年までよりドゥラメンテの新規勝利数は落ちると思うし、ストームキャット系は少し前のこの条件のチャンピオンであり、高速ダートを得意とした。質量と勢いで、シスターが優勢。２頭のうちでより高い評価をしたのはキングズガードであり、その理由は母父キングヘイローだから。キングヘイローの父は伝説的名馬ダンシングプレーヴ。しかしひと昔前の馬券師なら知っているとおり、ペースの加減速やそれに対する気持ちの切り替えが極端に下手で長距離不向き、距離短縮で前半から一生懸命追走させるとエンジンが掛かって末脚爆発という傾向がとても強かった血統。東京大賞典のスローに嵌って後方で惰性的に回ってきて少しだけ伸びた後に止まる映像はまさにそういうものだったし、同じ条件でも勝ったJBCはとにかく馬をよく動かせるモレイラの力で常時闘魂を注入されたからだと思う。そしてここは距離短縮で、フェブラリーSというハイペースになりやすい条件を自動的に速い流れの差し競馬の位置取りに嵌る。いいポジションを速く確保するという能力は著しく低い騎手だけど、余ってきたポジションがよいところに嵌るという条件ならその不利は相殺できるし、ここ2走の内容着順と他の人気馬の評価から勝ち馬候補として扱うには十分。ミックファイアはホームの大井での負け方が余りに酷くて、アウェイの中央で巻き返せるのか、かつてここを勝ち負けした地方の強豪たちに近い能力はあるのか疑問だったけど、血統面を強く重視したのと同時にあの負け方は御愛嬌だったと割り切る事にしました。馬券は◎〇の単と◎からの馬連、馬単、◎→〇▲△と◎→×→〇▲△の3単。重いダートへの適性の低さという意味で危ないと思ったのがウィルソンテソーロとオメガギネス。前者は連続して馬券になっていて東京大賞典も経験しているけど、キタサンブラック産駒。父のイメージや大きくなり過ぎたイクイノックスの存在感と違って、思ったよりスピード寄りでスタミナやパワー底力の要素は芝でもダートでも薄い面がある血統だと思う。それらがあったら上手く自分のペースに嵌められた東京大賞典は、ウシュバテソーロに差されたのはともかく他の馬には肉薄されずに離していいと思う。またここ2走は位置取りは違うけど、共に人気薄で背負ったものが小さい競馬。勝ちを期待されて自分も相手も負担を掛ける競馬を完遂するのには、人馬とも今は能力不足では。オメガギネスはここ2走が完全高速ダート。父はロゴタイプで、その父はローエングリン。サドラー系に似合わず軽快単調なスピードを武器にした馬で、弱い相手やノンストレスの展開には滅法強かったけど、馬場やレースの格を含めて重い厳しいというところになるとからっきし。ロゴタイプは皐月賞を完勝し、古馬になっても安田記念を連続して厳しい競馬を自ら作って勝ち負けしたから、明らかに父よりスケールアップした存在。しかしスピード適性が高いという本質は受け継いでいると思うので、経験した事のないパワーダートで斤量増という要素ならむしろ危険、×までという扱いに。△には当初芝のマイルでスピード不足になったカラテを入れるつもりだったけど、これまた地方の雄で大井経験あり、リメイクを完封したという事実のほうを大きく取ってイグナイターに。カラテの祖母はトゥザヴィクトリーで、芝とダート両方のG1で活躍し、またかつてのこのレースで馬券にもなった。息子トゥザグローリーはキングカメハメハ産駒の一流馬なのに、G1になると甘くなりG2以下の隙間レースでは完勝続きだった同期同父のルーラーシップともども難儀な存在。カラテもまだ能力は固辞していて2000mを複数勝ったのは立派だと思うけど、G3や隙間レースでは強い、でもG1に絡んでくるレースでは足りないという要素を父同様に持っているのではないかと思いました。トゥザグローリーがG1で走ったのはスローをせこく内で立ち回った有馬記念だけで、２回目の有馬記念でまだ隙間荒らし前のルーラーシップのワイド馬券を邪魔してくれたっけ。結論。福永祐一が悪い。

  2024.02.18

• 京都牝馬ステークス

  平坦ベターのナムラクレアから、前走で強い馬を追い掛けて潰れたジューンオレンジと1400の差し競馬なら堅実なロータスランドへの2点。メイケイエールは左回りと少頭数向き、ソーダズリングは1400には少しスピードと多頭数を捌く俊敏さが足りないかと。

  2024.02.17

• 京都記念

  梅の季節に桜が満開。今年も暖冬のせいもあって、来春と桜の開花が早そうです。また花粉症でお悩みの皆様はご愁傷様です。私は克服したので。今更ネオユニヴァース産駒、サクラ馬が重賞かという感想はあるものの、昭和から競馬を見ている身としては桜という日本のわびさびに欠かせない要素を取り持ちつつ、様々な話題や名レース、キャラを提供してくれた存在が今でも活躍してくれたというのは嬉しいものです。こちらが年明けからオケラバクシンオーだとしても。【京都記念】◎マテンロウレオ〇べラジオオペラ▲アフリカンゴールド△ブラダリア、シュヴァリエローズ去年の2着馬マテンロウレオ。恐らく冬馬であり、今いち動きが悪くなる中山内回りと多頭数で苦労して中頭数のここを使うというステップも一緒。昨年は内が良い馬場でコースロスなく回ってきたけど、極端に近い外伸び馬場の外枠なら目標を定めてより馬場の良いところに出す戦略のはず。獅子は子供を千尋の谷になんとやらというけど、紫苑Sに続いて勝ちを期待された息子を強襲してどん底に突き落とすのを期待してます。競馬ではポツンが多いけど、私生活ではライオン同様に上手に群れを築いていらっしゃるようで。人気馬で上位としたのはべラジオオペラ。ロードカナロアだけどハービンジャーの血を受けてスタミナとパワーが補完され、2200までなら崩れなさそう。プラダリアが末脚にパンチ力がなく外を回るとより甘くなる傾向が強い、ルージュエヴァイユはジャスタウェイ産駒で斬れと反応の良さはあってもスタミナ面で不安で外を回り続けるならマイナス。あとは冬馬アフリカンゴールド。速さだけなら内のバビットが上だけど、別に逃げなければ気性的にやめちゃうという馬ではないと思う。バビットを目標にして場所とタイミングをはかって動けるというのはむしろ都合が良い。もう一頭はやや重めの性質を持つディープ産駒シュヴァリエローズ。馬場と枠が向き、現在最も活躍する若手登用で買うならここ。◎からの馬連、馬単、3単。

  2024.02.11

• 東京新聞杯

  怪しさを感じる人気馬が多い。あんたの予想のが怪しいと言われたら返す言葉がないけど。ジャスティンカフェは凄い勢いで加速できる代わりに止まるのも早いという傾向が強まった。内差しならコースロスなくタイミングよく捌ければ外差しよりチャンスありだけど、詰まるリスクもある。ウンブライルは母父ファルブラヴ。非根幹距離向きの要素が強いし長い直線で加速し続けるより短い直線で一瞬の脚にかける展開のほうが合いそう。この世代のマイラーのレベルにも疑問がつくし、ルメール大明神の威光も厳寒期はやや落ちる。そして1人気のマスクトディーヴァ。高速マイル戦では活躍の頻度が落ちるルーラーシップ産駒。そのルーラーシップを管理していたのが、辻野調教師が所属していた角居厩舎で、ここはスプリンターを全く輩出せず広いコース向きの本格派を作るのに特化していたところ。そしてちょくちょく重賞を勝つようになったものの、勝負になる馬でも位置取りが悪いレースが目立ち、まだ関東では重賞勝ちはない若手騎手騎乗。私が馬券にのめり始めた頃に活躍していた追い込み馬にブロードアピールがいるけど、同じくらいの存在感や魅力を放っていたのがスプリントの差し馬ビハインドザマスク。この馬のおかげで短距離の追い込み馬やダンシングプレーヴ系の魅力がよく分かったし、前哨戦まで鮮やかに突き抜けていた馬が本番で色んな意味で壁に当たって大敗したのもまた印象的だった。鬼がどこにいるかは知りませんが、福永が内にいる時は少なからず壁に詰まってましたね。マスクトディーヴァはそのビハインドザマスクが母系に。秋2戦で確かな能力を示した同馬にとってここは本番ではないけど、角居厩舎系らしく大きくダイナミックなフットワークを持つ馬と位置取りや捌きに課題がある騎手にとって無難だったのは外枠。内目の枠は危険要素に十分該当します。突き抜ける想定をしていたけど、違いところから入ります。◎トゥードジボン〇アヴェラーレ▲ウィンカーネリアン△マスクトディーヴァ、ジャスティンカフェ、ホウオウビスケッツ今や藤岡といえば康太、ユースケといえば原。すっかり色んなものが薄くなった藤岡祐介騎手。縁起物といっていい金杯でよもやの一番人気になってそこで及第点の走りをしたのに、次は完全に見放されたオッズに。みんな好きなのか嫌いなのかはっきりしましょう。私は嫌いですけどね。トゥードジボンの父はイスラボニータ、その父はフジキセキ。言うまでもなく初期のサンデーサイレンス産駒の代表や象徴であり、高速傾向が強まった今世紀初期のマイル戦でポジショニングの良さと反応の速さを武器にトップに君臨した血統。フジキセキはスプリンターをたくさん輩出してダートではカネヒキリも出たけど、クラッシックを勝った、唯一2200以上の重賞を勝ったという点でイスラボニータは代表馬として挙げられる資格があると思う。同時にこの馬はサンデー系らしいスマートな馬体と伸びやかなフットワークを持ち、それはトゥードジボンにも受け継がれていると思う。この秋冬の京都はご存じのとおり馬場が悪く、金杯もグリーンベルトができたとはいえ水分の影響で全体的に重く緩い馬場状態。軽さと伸びが武器のトゥードジボンには合わなかったと思うけど、それでも良いところを取ってからしっかり反応して僅差3着。能力証明には十分足りる内容。そして東京は反対の軽い芝でしっかり時計が出る。スピード発揮とそこにブレーキが掛からないという点で、明確に京都より条件が良い。先述したように位置や仕掛けに難がある馬が多いので、上記の要素で購入の魅力は十分。外目の枠がどう影響するかだけだけど、フジサイレンスに近いオッズがつくならやはり富士の◎はここ。藤岡祐介が嫌いな理由は自分の置かれている状況や課題に向き合わずにいい外見を気取っているようにしか見えない笑い方や表情があるけど、それだけに完全無視されている状況は責任感と前向きさだけを持って仕事をしやすい。今日くらいは頼みますよ。あと私は青山氏の勝負服が昔から割と好き。しかしトゥードジボンから買う馬券はワイドがメイン。勝ち馬候補としてもっと強く扱うのは重賞勝ちの数と確率が異様に高いドゥラメンテ産駒アヴェラーレ。こと戦績で見る限り明確なサウスポーで、特にマイルではハズレがない。伸びが持続する凄みのある末脚を持ち、京都金杯でも枠とグリーンベルトに反した不利があるのに迫力十分の差しで4着。左回りなら外枠でももっと伸びる、苦手要素を克服できる計算が成り立つ。アヴェラーレは木村厩舎に初の重賞勝ちをもたらした馬。調教師としても思い入れや評価は当然強いはずで、与えたいタイトルは関屋記念では満足するわけがない。小さくない実力を持つ木村厩舎の馬が穴馬扱いなら買うしかない。トゥードジボンから〇▲へのワイド、▲との馬連、◎→▲→〇△と◎→△〇→▲の3単。アヴェラーレからは◎▲への馬連馬単、◎→〇▲→〇▲△と◎→△→○▲の3単。

  2024.02.04

• シルクロードS

  一月の京都開催は金杯でのグリーンベルト発生と、シルクロードの週での完全外差しが基本的な歴代の流れ。その中でも今年は時計の掛かり方、内側の伸びの悪さが最大レベルのもの。基本外枠重視で。◎ジューンオレンジ〇オタルエバー▲トラヴェスーラ△サンライズロナウド、ショウナンハクラクただハンデ重賞のスプリントレースらしくない、テンから複数が飛ばす流れにならない気が。明確な逃げ馬はテイエムスパーダで牝馬にしては重い斤量だし、夏馬だから冬には活力が出ない。ハイペースで内側がなし崩しに止まるという設定は避けたいと思いました。◎の最大の買い材料はジャスタウェイ産駒である事。京都金杯で明確になったように、ハーツクライの産駒と違って速い脚の回転と反応で狭いところから伸びられる。同時に重い芝をこなす要素は自身も得意だったようにハーツから受け継いでいると思う。一年前は出遅れ気味の状態のレースが多かったけど、近走はスタートが安定し前を支配できる位置でしっかり捉える内容が続いている。据え置きの斤量なら、昇級して十分戦えるレベルだし前後内外のロスのないところ、極端な不利のないところから直線を向けるメリットがありそう。馬券は◎の単複と〇以下への馬連、馬単、3単。外から拾う予想もしたのでオタルエバー◎も考えたけど、リオンディーズの産駒は父同様に暴れ気味、破壊力と自爆危機を共有すると思わせるレースをする馬が複数。エンジンが掛かりきるまではもたついたりコーナーで遅れるレースをしているから、外枠だとスムーズに行って突き抜ける魅力とロスあるところに飛ばされる危惧とどちらもある。テン乗り騎手という事もあり、一定レベルの走りを計算できるところの差で〇まで。あとは基本外枠外差し。トゥラベスーラは荒れ馬場で時計が掛かれば58kgでも届く力はある。ペース次第。ルガルはトウシンマカオに千切られ２着確保がやっとの前走で能力の限界を示したと思う。そこから馬場の悪い内で、斤量増は痛い。アグリは道悪含めて悪い馬場はダメな傾向が強い。外枠なのでバースクライも気になったけど、椅子取りゲームが下手という印象の騎手。この騎手を買うならフルゲートや小回りは避けたい。

  2024.01.28

• AJCC

  ◎カラテ〇ラーグルフ▲チャックネイト△マイネルウィルトス、アドマイヤハレー×ボッケリーニ週末が道悪想定になった時点で、まず思っていたのはモーリス産駒に冬の中山の道悪は合いそう、積極的に買いたいという事。モーリスの特徴を端的に言えば、心身のエネルギーの供給と減少が過剰な狂気の血統だと思う。急激に成長する馬もいれば良かった馬が短期間で萎むケースがたくさんある。競馬に悪い意味で前向き過ぎて暴走したり騎手との折り合いがつかなくて勝手に消耗したり。父系にはロベルトとサンデー、母系には昭和の道悪の鬼だったモガミとカーネギー。そんな性質だからこそ、普通なら苦しむ状況でこそこちらはコントロールが効くような状況になり得ると思いました。オルフェーヴルにもそんなところがあるけど。またモガミの血を受けて母系を繋いだのは、近代競馬で唯一AJCCを勝ったメジロモントレー。モーリス産駒に乗っているのはモントレーの主戦だった人ではないですが、浅からぬ縁は感じます。でも◎はカラテ。道悪が合う、中山が合うというのもあるけど、かつてはマイルの高速決着を勝ち切ってきた馬だったけど、相手が悪かったとはいえ2年前の中山記念の頃からハイペース、高速決着、小回りの短い直線では追走に苦労したり動きの切り替えがついていかなかったりでリズムに乗り切れず崩れる事が目立っていました。逆に距離を不安視された直線の広いコースの中距離では楽についていき、最後も勝ち切る事が複数。何かが思いつきで大逃げでも打たない限り恐らくスローのメンバーと展開で、中山でも外回りを使うゆったりと運べる条件、道悪ゆえに他馬とのスペースができてスピードもいらないから巨体と大きなフットワークを持て余さずに済む。かつて中山でたくさん勝ちを重ねたように、坂があって上がりが掛かるから自分の鋭さの不足を補完してくれると共に他馬のスピードを殺してくれるこのコースは非常にマッチしている。スローの流れや道悪が重なれば、走れる条件としてはかなり恵まれたように思います。あと先週菅原騎手が関西の重賞を勝ったけど、金杯含めて年明け早々に重賞を勝った騎手はしばらくは強く意識します。そこで本人が今年はいけると一気に活気づく事が多いから。馬券は◎からの馬連、馬単、◎→〇▲△の3単と◎→×→〇▲△の3単。モリアーナは三歳牝馬の三番手以下のレベルに疑問がある事、道悪苦手予想とそれに伴う距離不安で消し。ボッケリーニはG2の馬場状態と距離問わずの安定株だけど、どちらかというと一瞬の反応や鋭さに秀でたタイプ。だから鳴尾記念のように内の狭いところを瞬時に抜けられて直線の短いコースだからこそそれがより活きるし、同時に広いコースの外を回り続けるのは逆ベクトルになる。自分が引っ張ったり目標になったりしてそれをしのぎ切るほどの底力はないと思うので、1人気の外枠なら飛んでくれるほうが有り難い。道悪ならマイネルウィルトスにも目がいくしかつて新潟で大差勝ちを果たした馬。しかし重賞勝ちはゼロで、ハンデ重賞では連に絡むけど別定G2だと好走頻度は大きく下がる。横山武とも手が合いそうだし早めからの抜け出しの線も警戒するけど、馬のキャラと地位を考えたらこの馬の2番人気も過剰評価としたい。なのであとはモーリス産駒と、休み明けでこそ強い堀厩舎。

  2024.01.21

• 人間標本

  私もアラフィフでどう贔屓目に見ても中年だけど、ずっと自分のアイデンティティの理想としてあった表現やあり方がが「大人気ない大人」というものでした。これは私がネット競馬やそこでの活動で一番印象的だった方が何気なく発せられた言葉で、でもとてもインパクトがあり魅力的な表現に感じられました。大人としての分別や落ち着きや配慮も持ちつつ、若者と同等以上の活力体力や情熱、感性の瑞々しさを兼ね備えた人物像。自分で少しでもその境地に近づけるような努力は、自分なりに継続しています。身体の故障からくる精神の狂いからなかなか脱却できないのが誤算ですけど。その中で大人の部分としてこう有りたいなと思った要素の一つは、いつでも魅力的な言葉を伝えられたらという事。私は文章は下手ではなかっただろうけど、それを言葉で表すのは少なくとも短時間のインスピレーションではできませんでした。でも今は各種の努力や工夫で、文章表現以上に言葉表現が達者になっているはずです。もう一つは面している相手が安心や快感を覚えてくれるような、大らかな表情や雰囲気を持つ事。それを上手に出来ているかはともかく、少なくとも自分を見る人たちに嫌な思いをさせないという意味では、間違ったアプローチではないと思います。だから格好良さや強さを自己満足のためだけに求めて、それを漢という表し方をする人物は残念ながら嫌悪感しか抱かない。競馬界でその代表といえる人が予定調和的にお縄になりましたが、因果応報自業自得そのもので、こうならない為にはどう努めるかというサンプルにしかならない。男性ならではの弱さもあれは、女性ならではの男性か持ち得ない強さもある。それも私なりに実感している真理として、自分にいい形で取り入れていけたらいいなともずっと思ってます。接する人にプラスになるものを提供できる事の大切さやそれが出来てこそ自分に見返りが来るという考え方は、忘れずに持ち続けていたいものです。

  2024.01.18

• 日経新春杯

  一年に一度しかひかない風邪を必ず1月にひく事を含めて、１月は最も嫌いで不安な月。昨年は遅まきながら流行り病にかかり、今年は重度の喉と気管支炎で１週間ダウン。ウイルス性の風邪に劣らず全身の痛みがきつい上に、この後も違う風邪に感染する心配をしなきゃいけなくなりました。徹底的にひかないで済むようになるか、馬と鹿に同時に蹴られて治るほうがいいのか、どちらか転がってほしいものです。【日経新春杯】最初◎候補だったのは、菊花賞で◎にしたサヴォーナ。ここに出ている菊花賞出走馬では最も上積みのあり得るレースをしたという印象を持っていたので。しかしながら、菊花賞の時に感じた違和感が強くなり、予想撤回。菊花賞のパドックを見て思ったのは、妙に丸い体型の馬だなと。それまでの2走の着順内容から長い距離を走ってバテないタイプの馬だと思っていたので、母父スニッツェルの影響で予想よりもスピードタイプ、一見ごついけど実は力のいる馬場をこなすパワーがあるタイプではなく、その逆ではないかと。スピード重視の血統には大型だけど非力で高速馬場に強く道悪に弱いという存在が珍しくない。ひと昔前の一流馬で挙げられるのはフェノーメノ。ステイゴールド産駒なのに母父デインヒルの影響で大型。高速馬場の春天は強いけど、本来ステイが強い宝塚記念ではスピードを殺され完敗。あと小倉大賞典や関屋記念のように高速バイアスだとスピード維持できるけど、アメジスト、マイルS、札幌記念のように雨の影響があると距離の影響以上に止まるマルターズアポジー。時代や戦績が近くてスニッツェル産駒でもあるヤングマンパワー。スニッツェルは確かヤングマンパワーでも距離が持ったほうで、自身も産駒も生粋のスプリンター傾向だったはず。京都の芝は昨年の秋以降の育ちや密集度が悪いという印象で、実際そうだと思う。菊花賞の頃はまだ良かったけど、今年に入ってからは芝も更に薄く路盤はぬかるみ状態で、頻繁にレース中に土が飛んでる。サヴォーナの菊花賞のレースぶりからは雑ながらそれだけに見込みもあるけど、上り下りの坂やコーナーからの脱出、生え揃いの悪い芝での伸びの悪さなど課題も多く感じられた。今日は菊花賞の時に苦しんだオフロード的な要素が更に増える上に実質道悪の非スピード馬場、自身に向くとは思えない外を回って他馬をねじ伏せる事が求められる形などから、危ない人気馬だとして×まで₍　中竹厩舎も坂路調教メインのスピード性質厩舎のイメージで、中距離も2200以上で粘るより1800-2000で斬れる馬を輩出実績　）。腰という、人体における運動力学上および神経伝達の要と言ってもいい腰の怪我の影響が心配な池添の回復度もまた課題。腰が悪いという事がどれだけ鬱で不安な気分や状態になるか、私はよく分かります。◎リビアングラス〇ブローザホーン▲ヒンドゥタイムス△サトノグランツ×サヴォーナ、ディアスティマ今の京都はとにかく広いスペースで馬場の少しでも良いところを自主的に選択して走れる馬を買いたい。他馬についていって空いたところに余儀なく入るほうは、よほど道悪上手か運が良くないと悪い馬場に足元を取られて失速必至。ペースが緩んでいる時ならまだしも、直線で加速して全力を出している時にバランスを崩されると厳しい。自分で流れを作っていく形なら手ごたえが悪くても失速の度合いが低いという性質が明確なリビアングラス。前走はスローを他馬に合わせてラストで加速勝負で負ける最悪の状況。今度は恵まれた54kgの斤量、前走の教訓、実績ある京都、主張していきやすい最初の長い直線、決め手自慢の馬のそれが発揮されにくい馬場状態が揃った。騎乗は新人の田口騎手。若さがどちらに出るかは分からないが、チャンスをもらってそう人気がないからプレッシャーを感じずに前向きにチャレンジできるし、自分で新しい能力の引き出しを探るよりは過去の実績を参考にしてその完遂に励むように乗る下地になる。またそういう起用をした矢作調教師も、とにかくトライアルで勝てる可能性があれば力や努力の出し惜しみをしない人という印象はここ数年で非常に強い。負かされるならエピファネイア産駒らしく強い全身気勢があり、悪い芝でも一気に進出できる道悪適性を備えるブローザホーン。京都大賞典の中止の影響は分からないが、それまでのレース内容での評価とする。サトノグランツは▲でも良かったが、父含めてとにかく綺麗な馬というイメージが強い。勝ち切るパンチ力があるという意味ではメンバー随一だし川田が徹底して少しでも馬場の良いところに出す、出せる枠なので買うには買うけど、どこを通っても緩いという芝であれば馬のキャラとトップに近いハンデは響く。なので▲は冬馬ヒンドゥタイムス。中距離ベストだけど京都大賞典でも健闘。昨年の小倉のように、他馬がみんな避ける悪いところを一頭だけ通って伸び切るだけの道悪適性もある。ブローザホーンの道悪適性もそうだけど、一つ突き抜けて良いという武器があるなら隙間期間のレースでは大きな武器になる。あとルメールは危ない人気馬以外では全部買いという教訓を得たので、と思ったら一文字多かった。まあ似たようなもんだと思って買っておきましょう。馬券は◎の複と◎からの馬連馬単、◎→〇▲△→〇▲△×および◎→×→〇▲△の3単。人気馬の一頭ハーツコンチェルトは菊花賞を苦手にするハーツクライ産駒。菊花賞を含めてここ2走の右回りの伸びが悪い。菊花賞も最内を突いたなら3着争いには来ていい。内差し外差しどちらも詰められたとして消し。なお私とハーツの相性は、ご想像にお任せします。

  2024.01.14

• 金杯

  あけましておめでとうございます、と述べるにはいささか痛ましい事態が頻発しましたが、、、【京都金杯】グリーンベルト発生のため、内枠先行が圧倒的に有利なレース。少頭数なら人気の差し馬が突き抜けるイメージもあるけど、多頭数なら人馬それぞれが障害物になるので外差しは2枚上の力がないと苦しい。◎セルバーグ◯トゥードジボン▲コレペティトール△セッション、アルナシーム当然逃げ馬の好走歴も無数。G1に比べたら手薄なメンバー、シャイニーロックは遅い、グリーンベルト発生、長過ぎない直線と、セルバーグが目覚める条件は揃ってきた。過去にはハナでなくとも好走しているが、今は前に馬がいるかいないかで極端に違うタイプだろう。良くも悪くも意外性があるのがエピファネイア。相手もインに固執を感じる人馬を。トゥードジボンの父はイスラボニータ、その父はフジキセキ。かつて1月の京都で内差しの鬼だった血筋。こちらは前に馬がいても大丈夫だろう。伸びやかに走るフォームと切れは父を彷彿させる。外で拾ったのは狂気の血モーリス産駒のアルナシームだけ。他は距離ロスやハンデを克服して突き抜ける脚はないだろう。◎の単複、◯以下への馬連馬単、3単。中山はマイネルクリソーラの単複とゴールデンハインド、クリノプレミアムとの馬連馬単。ミルコは今は色んな意味でマイネルの馬がよく似合う。力ずくで動かす馬や条件がいい。

  2024.01.06

• 東京大賞典

  久々に買います。時間ないから簡潔に。◎ミックファイア◯ノットゥルノ▲ドゥラエレーデ△ウシュバテソーロ◎はアジュディミツオー以来久々に現れた地方の超一流馬、現役最強クラスだと思う。チャンピオンズカップが予定通りダートのオールスター戦になっていたら、◎はレモンポップではなくこちらだったかな。根本的実力プラス、大井慣れのプラス込み。ウシュバテソーロも同格の超一流馬だけど、父はオルフェーヴル。上昇期から1年経ち、各国地方遠征の疲れや競馬へのストレスを受けたら停滞やおふざけが十分あり得る。割引があった時に予想以上にマイナス効果もあるタイプだろう。２着はあり得るが3着のが楽しくなる。２着候補は安定した先行粘り込を得意にすり2頭。特に内外とペース問わず走るノットゥルノとこのコースの相性は最高だ。武豊とハーツクライの相性も最高です。もう１頭のテソーロはキタサンブラック産駒。予想より中距離以下、スピードや切れの要素が強そうな血統に思えてきた。チャンピオンズカップの追い込みや、有馬記念の流れ込みどまりなのを見て。距離と深いダートが疑問。キングズソード。前回は圧勝もまだダートのチャンピオンクラスには至らないと見てます。騎手がモレイラから替わり、相手は人も馬も強くなる。バッサリで。◎の単と◯以下への馬連、馬単、3単。

  2023.12.29

• 事後報告

  件の論文作者から有馬記念の結果に伴う連絡が来ました。ドウデュースはパドックから落ち着き払い、輪乗りで武豊を背に温かい空気を醸し出すのを見て、イチャラブ状態じゃないか、さすがにこの状況で持論をゴリ押しすると我が身が危ないとして重い印を打ったそうです。1週間前までは来る訳ないとたかをくくって、怪我が癒えるまで一時的に竹さんに改名して松風号と正月競馬に出るほうがめでたいとまで思っていたそうですが、劇的な顛末と元旦より多幸感のあるレース後の空気を見て、証明事例は多数あれどしばらくはハーツクライと武豊の相性は最悪という理論は封印せざるを得ないとなったそうです。予想は奇遇にも同じく◎タスティエーラで惨敗との事。菊の季節に人参が豊作の結果をうけてまだ収穫時期が続いているという見通しだったようですが、人参愛好家が満たされる旬は過ぎていた模様です。彼も私同様に、ダブル大川さん名前連呼の中でメジロライアンが伝説に華を沿えたレースを見て感涙し、13年のムーア起用に自ら芦毛の復活失敗フラグを立ててどうすると嘆いたそうですが、レース後に97年98年の有馬でメジロライアン産駒に◎打って外したのを思い出したそうです。思い出すのと伝えてくるのが遅いんだよと、クレーム返ししておきました。そういう履歴と今年の結果を受けて、来年からライアンと有馬記念の相性は最悪という理論を展開するそうです。さて、裏目に出るのは何年後でしょうか。

  2023.12.25

• あとがき

  いい年のラストを飾る素敵な有馬記念でした。違う意味で武豊の乗るハーツクライ産駒の競馬にやられて、痺れました。武豊さん、おかえりなさい、そしておめでとうございます。「やっぱり競馬はいいなと思いました」というコメントを聞いて、熱くなり私もそう思いますと即答しました。今日も素敵な言葉を提供してくれてありがとうございます。なかなか忘れられない一言になると思います。春に福永祐一が引退した時は無事な引退を喜ばました。しかし今は武豊さんにはずっと主要レースで見ていたいという気持ちです。引退する際まで、1番思い入れのある馬から相性の悪い馬まで色々考えたり思い出したりすると思います。それまでよろしくお願いします。皆さん、お疲れ様でした。これで今年の有馬記念に関する更新を終わります。

  2023.12.24

• 有馬記念　FINAL　その2

  個別の有力馬への私見を述べていきますが、予想や馬券コンセプトで上手に収めるための大事なポイントは、タスティエーラからドゥラメンテ産駒を含めたJCの上位頭にまとめてぶつける、要素や自分との相性を考え過ぎるとマイナスだからシンプルな構図にしたというところです。勝負事において悩みや考え方が多過ぎると、いい方に出る確率って下がるんですよ。■〇タイトルホルダー現役では最も感心させられたレースの多い馬で、個人的な好意という意味ではかなり高い馬。しかし勝ち負け度外視で心中して三年連続で有馬記念本命、引退に付き合いますというところまでしてタスティエーラ◎の方針を覆す事にはなりませんでした。「　名馬の引退に対するはなむけとして、自分の馬券をどう表現するか　」というのは長年継続もしていますが、とても素敵な競馬や有馬記念ならではのテーマだと思います。かなり好きな馬ではあるのですが、スペシャルウィーク、ジャングルポケット、ダイワメジャーなどと違って利益よりも思い入れで◎を打つには至らない、それよりも自分なりの理屈に基づいて的中と払い戻し重視というというところに上手く収まったなと、納得しています。最後に復活してほしいね、そうなったら喜びますという意も込めて〇と押さえの単。不安は長年積み重ねてきた慢性的な故障のダメージの影響と、イクイノックス本格化も含めてやや不幸の匂いもする馬であるという事。ブラスは過去の有馬は完敗していても阪神同様にコーナーを幾つも回るレイアウト自体は得意であり、それが苦手な馬が多い上に枠的に自分を潰しに来る有力馬がかなり減った、自分はスムーズに前を奪える内枠を引いたと思える事。そして追切り放馬した二年前や凱旋門賞帰りの昨年と違って、このタイミングを上向きベクトルで迎えられる事。愛着に基づく惜別感を別にすれば、JC上位の中で最も中山適性が高いというのが〇扱いの三番目に重要な要因。二番目がドゥラメンテ産駒である事。そして一番は、三年連続で同じ馬で有馬記念外すのも、三年目に消して勝たれて裏目を喰らうのもどっちも嫌だから。■△スターズオンアース▲より先に△を扱う理由。それは、まとめてぶつけたJCの上位3頭の中で、あのレースで展開や適性や騎手相性などで最も順調かつスムーズに運べたのがこの馬であり、そこで下した2頭のどちらかにプラスアルファを積まれて逆転されるんじゃないかという予測ができたから。タイトルホルダーは予測と違ったけど、東京の加速勝負が向かず、またまだ上昇途中だった、東京の逃げ馬不利のバイアスが強かったよう。ドウデュースは天皇賞よりは良かっだど、戸崎のポジションを取りに行く乗り方のためまだ本来の伸びを発揮してない。外枠そのものの影響は分からないけど、明らかに自分の動きが悪くなるタイトなコーナーと短い直線における勝負で下した2頭のどちらかに実力以外のものの勝負で逆転を許すほうを取りました。だからタイトルとドウデュースを〇▲にしてます。同時にドゥラメンテ産駒であり、経歴が示すように3着はキーフし苦しい相手や条件でも失速しない安定感は牝馬らしくないもの。印をつけて当然という認識でおります。■▲ドウデュース天皇賞では勢いよく飛び出し、JCでもある程度ポジションを取りに行った戸崎。しかしここで本来のパートナーに替わり、徹底的に後方で遊ばせる乗り方をするという想定でいます。そのほうが伸びると武さんか思っているという推測と、ここ2走の敗退で限界を見せて変わり目を出したいから。条件そのものは今のドウデュースのベストは府中2000だと思う。でもこの馬の特徴のひとつに動きの切り替えが速く、切り替えたら激しく動けるというものがあり、それは多くのハーツクライ産駒とは一線を画す。皐月賞やダービーや京都記念で見せたそういう乗り方と性質発揮ならば距離に対する不安は小さくなり、小回りでごちゃつくところを加速力の違いで回ってくるというほうを取りました。同じ差し馬であっても、馬の能力や中山適性は足りているけど、騎手が馬のベストの脚の引き出し方を掴んでいてスムーズに加速に導けるかどうか怪しいという点でソールオリエンスの評価は下げました。この人馬にも脇の要因を挙げておきます。ライアンに◎を打つなら相手は当然武豊も扱うべきだよな、来ても2着までというイメージだったけど、あの時に見た奇跡度の大きさやその時の豊とライアンの並び、ハーツクライとの相性の悪さを考えたら頭まで来ちゃうかもしれないからその対処をするべきだよなという方向性になりました。23日の有馬記念開催だったら大本線でぶつけて、こじつけ、やけくそ、無理難題と言われようが完遂していた事でしょう。あと数日前に取り上げた論文の作者であるホリイ・タカノーレ氏から、お前が公開したせいで各方面から質問や取材や苦情が来て対応に忙しいわ、おまけに想定よりドウデュースのオッズが微妙じゃないか、余計な事しやがってとクレームが入りました。消す気満々だったようですが、流動的のようです。私は腰椎ヘルニアがきついところに馬に蹴られる以上のダメージ受けたくないので、今回は彼に付き合うのは見合わせます。_________________________書きたい材料は以上でしょうか。長々とした駄文を失礼しました。多少なりとも有馬記念を楽しむ材料を提供できたなら嬉しい事です。私はいまだに有馬記念をその年の中央競馬のラストレース・開催日だと思って観戦しています。それがこのレースに対する私なりの敬意なので、皆様も自分なりの予想や何かを大事にしつつ、良い有馬記念を。

  2023.12.24

• 有馬記念　FINAL　その1

  馬の評価やオッズ的に、その人の予想や価値観次第でどこからでも入れてどこを消す事もできる有馬記念。実に面白いですね。よし、やったるぞと。更新した項目は随時UPしていきます。ふつつか者の予想ですが、どうぞよろしく。結納金はJRAを通じてお振込み願い致します。■予想と馬券◎タスティエーラ〇タイトルホルダー▲ドウデュース△スターズオンアース×ソールオリエンス馬券は◎の単複と〇の単、◎からの馬連、馬単、3単。ただしソールオリエンスとの馬連は押さえに近い配分。■予想コンセプトと、想定事実と変更事項想定していて、それが変更せずに済んだのは以下の項目。①タスティエーラ本命、三歳代表と思える馬から古馬相手の予想。②ドゥラメンテ産駒重視。③ジャスティンパレス軽視。アレンジや変更をしたのは以下の項目。①相手を適性、状態、乗り方などを細かく個別に考えて差別化するのではなく、JCの上位3頭にまとめてぶつけてどれが来ても払い戻し対処できるように。②個別予想を重視するのであれば△以上もあり得たソールオリエンスを×に落とし、三歳同士の決着の可能性は薄いとした結論。③ドゥラメンテ産駒重視はキープするが、JC再先着馬であるスターズオンアースが下した2頭に逆転を許すと読んだ事。以上になります。人馬に対して個別の述べるのは上記のポイントの補足になるので、それを踏まえてお読み頂けたらと思います。作文継続に入るので、しばしお待ちを。____________________________■本命タスティエーラ今年は近年にしては的中レースが多く、久々に利益が出たレアイヤーでした。◎〇決着がごく限られているのが世知辛いところだけど。配当的や予想精度で悪くないものは少なくてもあったけど、回収的には残念ではあっても最も精度の高い予想をした、この馬はこういう性質でこういうレースをするだろうな、父サトノクラウンはこういう馬だっただろうなという読みが最もマッチしたのは皐月賞のタスティエーラ◎だったと思っています。ソールオリエンスはまあ仕方ない、もう一回やっても沈むのが効率が良いという判断をするでしょう。有馬記念と同じ中山で自力勝負に出られた事で適性に高さを証明し、それもまだ維持していてここが最も馬にマッチする、中山に合うとは思えない馬が多数存在する中でそれは相対的にかなり有利に働くというのが本命抜擢の最大要因。同時に適性の劣ると思われる東京の瞬発力勝負のダービーでも勝ち切ったり、恐らくは体質の弱さや基礎体力不足から来る菊花賞のぶっつけ参戦でも苦しいところから馬群を割って2着は確保。苦しいところでも崩れずに勝負になるというところが根性や順応性、奥の深さを感じさせるし、ならば適性が高い条件ならより信頼度と勝負確率は上がるでしょう。述べたように皐月賞はたぶん今年で最も高い精度の予想だった。しかし残念ながら儲けは取り逃がした。だからこの有馬記念の個人的に大きな命題や欲望は、取り逃がしたものを取り返しに行くというのがかなり前から決まっていました。またかつて持っていたのに失ったり失い掛けたりしているものを取り戻すというのも、今の私の人生トータルにおいて絶対に達成したい命題。その中に夢中で競馬観戦や予想に取り組むという項目も入っています。あとR・ムーアという騎手が、この馬にはよくマッチするというイメージを持っている。競馬素人ながら見えるムーアの性質は強く馬を前に動かせる事だと感じるけど、弥生賞や皐月賞で見えたようにタスティエーラはやや気を抜く癖があると同時にしばかれた時には大きく積極的に前進していくという面を持った馬。そんな人馬のキャラが合うと思うし、それが発揮されればコーナーがタイトで馬群が密集する中山の勝負どころをスムーズにクリアできる大きな武器になる。春の三歳牡馬クラッシック勝ち馬たちがチャンピオンシップ競争を即勝てますというほどレベルの高さは感じないが、古馬もJCの上位2頭が抜けて3着以下はそれぞれ勝てない課題を抱える馬たち。ならば成長度込みで、三歳は不利ではない。13年の有馬記念において、ゴールドシップ復活のためムーア起用という記事を見て1秒後に「　ライアンは有馬記念勝てねえんだよ　」と毒づいたけど、時間が経てば潮目もこっちの心理も変わるでしょう。今年は色々日本で難儀だったけど、期待してますライアンさん。■ドゥラメンテ産駒重視ご存じのとおり現代競馬の最高良血馬でG1常連のブランド血脈。ここに2頭が参戦しているけど、出なかったけれど古馬と三歳それぞれにまだ大砲級が存在。活力が衰えているディープやハーツはもちろん、これから全盛期を迎えるキタサンブラックよりも現状は血統価値と好走確率では上と判断して当然。スターズオンアースを△に落としたけど、ドゥラが二枚乗る組み合わせも最高という並べ方をします。なお裏ドゥラはドゥラエレーデだと思っていたけど回避しました。なおチャンピオンズCでは現物並みの安牌扱いをしたら当てられました。ドゥラえも~ん、のり太くんが悪用してないのに困るから難儀なアイテムは提供しないでください。今週は頼むよ本当に。■ジャスティンパレス軽視去年の菊花賞以降、ディープ産駒ではあるけどステイゴールド産駒的なイメージを持っていると何度かお話しています。そのイメージは変わってないのだけど、得意とする馬場状態やコース敵性はディープらしくなってきた、ステイゴールドが得意とする中山の小回りや荒れ馬場が苦手という手ごたえを結構強く持っています。綺麗な芝の広いスペース走れば神戸新聞杯や天皇賞を千切ったり、ビハインドを背負っても秋天のように伸びを持続する。しかしタイトなコースや荒れ馬場では、菊花賞、有馬記念、宝塚記念のように動きが悪くなったり馬券に絡んでもよくここまで来たなという印象を伴うレースを繰り返している。昨年からの実力強化は明らかでここで一番人気を争うには不服はないけど、路盤は堅そうでも表面の芝の凸凹が激しく、3コーナーからタイトに前後左右に他馬が動く有馬記念ではこの馬の良い時のパフォーマンスを出すのが難しいという予想です。あとこれはオッズ評価的にスルーセブンシーズにも共通し、揃って私が評価を下げている要因だけど、二頭ともイクイノックスの次に来たという戦績があると思うんですよね。でも完敗した馬に次のレースで主役級の評価をするというのは過大であり、私の場合は厳しい見方のほうをします。スルーセブンは凱旋門賞4着も立派だけど、ジャスティン以上に主役感がない、母父クロフネの影響で距離は死んだふりの2400が限界点以上と判断してます。長過ぎると読み辛いから、タイトルホルダー以下はFINAL その2としてUPします。

  2023.12.24

• 駄文、　と阪神カップ

  先日職場でクリスマスは好きかと問われたので、以下のように答えました。「　正直いけ好かないイベントですね。まず私は宗教が嫌い。無条件に他人の教えを受け入れて信仰するなんて、それだけで愚か者の極み。人や物事には必ず長短や成功失敗があり、それらを踏まえてその時点や将来に自分や世の中にとってどんな価値をもつか、考えて対応するべきです。次にキリストの生誕イベントとして行うけど、特異な事情を別にして赤ちゃんは基本的に生まれてきたら大概は祝福されるものでしょ。キリストだけ特別扱いする必要はないわけで。キリストなら、むしろ磔にされる時の最期の言葉のほうが人生の無情や心理を表していて、よっぼど響く。彼が私くらい口が回るなら、何だよ、神は偉大で有り難いものだと一生懸命ふれ回ったのに最後はこんな酷い目に合うのかよ、後に勝手に復活祭も作るらしいけど生まれ変わっても絶対に宗教家にはならないからなと、吐き捨てるでしょうね。最後に鶏肉の食べ方が不満。焼き鳥、唐揚げ、水炊き、親子丼など、もっと美味しい食べ方がたくさんあるでしょ。一番楽しいのは鶏焼き肉かな。以上です。　」納得したのか相手は無言でした。呆れ果てただけかもしれないけど。◎ウイングレイテスト◯グレナディアガーズ▲ママコチャ△ララクリスティーヌ松岡の乗り方とブリンカーで本格化したウイン。押して行く乗り方にこの距離も合い、スワンSもかなり余裕があった。G2でも。岩田ジュニアでは全く乗れないグレナディアが、叩いてライアンで目覚めそう。ママコチャはスプリントを続けて使ったのが不安と、平坦のがベターかと。スプリンターズも少し止まり気味だった。単複、馬連馬単3単。今年はキーンランドカップやスワンなど、松岡に効率よく稼がせてもらいました。今まで散々おそ松さん呼ばわりしたのを謝罪します。反省はしてないけど。

  2023.12.23

• 有馬記念　その3　　〜名馬へのあてつけ〜

  久々にアクセス確認したら今週半ばはやたら多く、しかも有馬記念その1に集中している。みんなそんなに自虐論文というタイトルや、人の過去の恥部を見るのが気に入ったらしい。私に負けず劣らず歪んだ連中が多くて安心した反面、自分だけ恥部を晒すのも癪だから、有馬記念に関する偉大なる3冠馬の皆様の汚点を披露させてもらおうか。もう寝る時間なのに、また不毛な更新をするんだから。シンザン先生。宝塚記念を含む6冠馬、競馬の象徴としつ名高いが、前哨戦で読んで負けしており三冠がかかった菊花賞では1番人気にならない、有馬記念も叩きのオープンを負けて不安視されての参戦。意外とリアルタイムでは盤石ではない。ミスターシービー。三冠馬として有馬記念に出ず、翌年の有馬は後輩三冠馬に地位の違いをあからさまに見せつけられる結果に。シンボリルドルフ。三冠馬として出たのにファン投票1位じゃない。翌年はミホシンザンとの組み合わせが固すぎると見られ、有馬記念の売上を40%も落とす。ナリタブライアン。有馬記念完敗を含めて、古馬G1を1つも勝てない。ディープインパクト。三冠馬として直後に出てきた中で負けた唯一の存在。コントレイル。有馬記念を完全回避した上に、年度代表馬に一度も選ばれていない。有馬記念で否のうちどころのない三冠馬は、ある意味もっとも道を外してきたオルフェーヴルだけだ。その兄は自身もまた有馬記念を勝ったドリームジャーニー。スルーセブンシーズの扱いで余計にナヤマシイ要素が増える羽目になった。イクイノックスと大谷翔平はケチのつけどころが全く見つからない。。能力地位の高さから来るエゴのマイナ要素をまるで見せず、成長本格化するんだから感服するしかない。イクイノックスに関しては、産駒デビューまでに自身に内包していたけど露出しなかった弱みは何か、気長に推理しておきます。

  2023.12.22

• 有馬記念　その2　　〜恨めしい裏目〜

  有馬記念における予想、馬券上の汚点は幾つかある。ダービーと比較して、どう考えてもおかしいだろ、思い出すのも恥ずかしいという物は増える気がする。真っ先に思いつくのは最低人気のアメリカンボスを馬券の軸にしながら、人気馬として信頼したテイエムオペラオーとメイショウドトウに揃って飛ばれた01年。しかしこれはワイド流しを使って複勝メインにしなかった馬券戦略上のミスという面が大きい。メイショウドトウは馬券歴においてトップクラスに相性が悪い馬だったけど、何もかも嫌った訳でもない。２回の秋天ではオッズが低いのに屈伏状態だし、金鯱賞では◎にして大勝した。一度目のジャパンカップから数回続けて消し続けて、続けて来られたインパクトが大きいだけの話だ。単純な予想における汚点となると、ジャパンカップで◎にしたのに有馬では消して２着に来られた08年のアドマイヤモナークがまず挙がる。ダイワスカーレットの完勝と単勝ボーナスによる感激や満足がなければ、人生の痛恨の一戦大賞ランキングで第4位にランクインするところだ。次は低レベルのジャパンカップ好走を信用した13年アドマイヤラクティか。距離が長いと消したイクイノックスを含めて、どうにも水色の皆さんとは相性が悪い、、、そして今年の有馬記念で相性の問題から最大に悩んでいるのは、実はハーツクライではなく水色でもない。ここ２年続けて◎打って外しているタイトルホルダーである。キャリアの長さから多少の事では予想においては凹まなくなっているが、エフフォーリアやイクイノックスの距離適性にケチをつけたのはまだしも、有馬記念で３年連続で同じ馬に◎打って外したらさすがに堪えそうだ。ナイスネイチャを笑えなくなる。予想と馬券戦略以上に、勝負勘を問われていると、個人的に感じてます。

  2023.12.21

• 有馬記念　その1　~自虐論文~

  以下は昨年の日本ダービー時に私の知り合いが発表した、武豊とハーツクライの相性は最悪という旨の論文の一部です。__________________________________そして、武豊にとって最も相性の悪い馬は何か。個人的にはだけど、これも断言できる。ハーツｸﾗｲ。詳細は述べていくけど、ダンスインｻﾞﾀﾞｰｸのダービーを早漏騎乗で勝ち損なった橋口先生の呪いがずっとハーツを通じて武豊に降りかかっているんじゃないかと、本気で疑いたくなるくらい。ハーツｸﾗｲは本格化してからはディープインパクトに劣らない実力・強豪馬になったけど、三歳のこの時期はまだ貧弱。ダービーは東京適性の高さと究極のサバイバルレースにおけるﾎﾟﾂﾝ騎乗が嵌って2着に食い込んだものの、秋に武豊に替わってからの3戦が馬生最大の暗黒期。神戸新聞杯、菊花賞、ＪＣをことごとく上位人気で完敗。一年経って武豊から離れたハーツは本格化し、ディープインパクトで無双していた彼を有馬記念で沈める。ＪＣをハーツが喉なりで惨敗した事で形式的なリベンジは果たしたものの、相性の悪さと橋口先生の怨念は産駒を通じて数年に亘って降りかかる。・小回り2000カテゴリーで無双していたﾄｳｹｲヘイローを複数回ｼﾞｬｽﾀｳｪｲで沈められる。・縁の深い橋口先生がやっとダービーを勝ち、しかもハーツ産駒だったにも関わらず乗っていたのは彼ではない。・キタサンブラックで無双していた頃、シュヴァルグランでＪＣで沈められる。・ハーツクライ産駒の代表馬の一頭リスグラシューでの勝ち鞍はあるものの、取りこぼしや惜敗のほうが圧倒的に多く、本格化したのは彼の手を離れてから。・名勝負を期待されたアーモンドアイとダノンプレミアムの安田記念を、ロジクライでスタートで2頭まとめて妨害する。・3歳以降は終わってしまったタイムフライヤーに、ホープフルＳで負かされる。・クラッシック候補と言われて連勝したマイラプソディは、クラッシック佳境に入った頃に早々と終わる。そんな彼が今年ダービーで騎乗するのはハーツｸﾗｲ産駒ﾄﾞｩﾃﾞｭｰｽ。挑戦者の立場で朝日杯を勝ちはしたものの、肝心の皐月賞を1人気で連を外して久々に溜め殺し騎乗を取沙汰される羽目に。_______________________論点の良し悪しよりも、よくもまあ一組の人馬に関するマイナス要素をこれだけ並べられるもんだと感心しましたが、彼はそのダービーで武豊が乗るハーツクライ産駒に勝たれただけでなく違うハーツ産駒に◎打って外すという、武豊より自分のほうがハーツクライとの相性が悪いという事実を思い知る羽目に。相性の良かったハーツクライ産駒はシュヴァルグランだけだそうで、福永祐一だけはデヒュー直後から信用できると思っていたと言っていました。私の記憶が確かならば彼が福永を信頼したのはダービー初制覇以降だったはずですが、まあ気にしないでおきましょう。2004年のダービーで馬連本線をハーツ自身に邪魔されて以降、昨年のダービーで特大ブーメランが返ってくるだけでなく、ここ二年だけでも昨年の秋天で後に歴史的名馬になった勝ち馬に対して◎のハーツ産駒は逃げ馬を捉えられず馬連取り逃す、宝塚記念でタイトルホルダーの相手を知恵熱が出るまで考えたのにヒシイグアスが抜ける、今年の京都記念で人気薄のハーツを◎にしたのに人気のハーツの評価を下げる、秋天ではイクイノックスに劣らず固い軸馬だと思ったハーツが着外に沈むなど、人を呪わば穴ふたつというか、穴馬見つけても人気馬の扱い間違えて儲け損なう日々を過ごしているようです。そんな彼は性懲りもなく今年の秋天で天覧競馬に参加する予定だったのにアクシデントで乗れなくなった、また一つ武豊とハーツクライの相性の悪さを証明する事例が出来たという論点から、彼がかつてディープを沈められた有馬記念でハーツ産駒で勝つなどあり得ないという結論に至ったようですが、腹は減るけど口は減らないのがアイデンディティーの彼でもいささか懲りたのか、さすがに口にするのはまだ憚られているよう。週末にどういう結論を出すのでしょうか。馬に蹴られるより酷い目に合って、ハードにクライする羽目にならないよう祈ってます。コメント欄はフリーにしてあるので、傷口に塩を塗りに来るなり一緒にハーツクライ被害者の会を立ち上げるなり、オールカマーで対応させて頂きます。

  2023.12.20

• 後記

  シュトラウスはレース前はエピファネイアに重ねたけど、出遅れ暴走失速の惨敗ぶりが何かに重なると思ったら、藤浪晋太郎だった。何気なく考えついた連想なのに、プレゼンターで来ていたとは。阪神の19番ゲートから参加すれば良かったのに。今年は藤浪の悪口で賑わったけど、私も参加したクチです。もっとも藤岡と立浪の悪口だけど。◎にしたエコロヴァルツはよく伸びたけど２着まで。経済枠からそこそこのスタートを決めたのにマイルの距離で最後方に。かつて牧浦師が所属した森厩舎もエアシャカールをはじめとしてモーリス並みにイカれて制御不能な馬が多くてエコロも矯正競馬しかできないのかと思ったら、隣のモーリスにぶつけられて下げたらしい。その言葉や状況は信用するが、極端なロスのある差し競馬を見て、次の大一番で高齢化しブランク明けの武さんが捌きの難しいコースや相手、どちらかと言うと分が悪い条件で勝負勘や技術を発揮して勝ち負けに加われるかという点について、色々考えさせられた内容だった。

  2023.12.18

• 朝日杯ＦＳ

  ◎エコロヴァルツ○セットアップ▲ジャンタルマンタル競馬予想のファクターには色々あるけど、２歳時のそれはローテーションやコース適性といった外的要因よりもその時点での馬そのものの能力・素質の比較の重要度が増すと思う。馬も経験と記憶を伴って変化成長していく生き物だけど、この時点では素材そのものでレース経験もごく僅か、それゆえに外的要因によって影響を受けて変化を見せているという点が三歳以上の予想と比較してずっと小さいので。その前提での今年の予想が上記のとおり。ブラックタイドがデビューしたのは20年前のほぼ今頃。アグネスタキオンや弟ディープインパクトも使った素質馬が揃う阪神2000での新馬勝ちだったけど、見た目の良さや評判に違わない鮮烈な勝ち方で、クラッシックの主役候補として扱われるにはそれだけで十分だったと今でも思う。しかしその後は故障やこの頃から顕著になっていく主要レースでの馬場の高速化・内伸び傾向に泣かされて一介のオープン馬に過ぎない存在になり、同時に弟ディープインパクトは驚異的な運動能力で歴史的名馬に君臨、種牡馬時代を含めてサンデーサイレンスの代表馬という地位を築いた。しかししかし、一流馬の数は出すものの血統としての後継が満たされず自身も既にこの世にいないディープに対し、キタサンブラックを輩出し更にそこからイクイノックスが出現したブラックタイドは現役バリバリの2000万の高額種付け料を誇示する子供・孫を従えるゴッドファーザー状態。全く人生馬生はどんな事で上昇と転落するか分からないものだと、今更ながら彼らを見ていてつくづく思う。エコロヴァルツ◎の要素としては出走馬の中で最も競争能力が高いと思わせたり、森厩舎のラインに繋がる牧浦厩舎の所属馬ならローカルの洋芝小回りよりも路盤が固い阪神の高速馬場のほうがより向きそうという要素が大きい。しかしブラックタイドに対して、自身のデビューから20年が経った今、イクイノックスが引退したタイミングでもこれから後継輩出をキタサンブラックやイクイノックスに任せるだけでなく、自身もまた未だに本物である事を証明して欲しいという気持ちが強い。そして母父はブラックタイドに代ってこの世代の主役に君臨したキングカメカメハ。このブログを開始したのが彼らが三歳の春だったから、この世代のクラッシック戦線の記憶はとても鮮やかだし、ダービーで◎を打ったハイアーゲームや後に大好きになったダイワメジャーを含めて魅力的な馬がとても豊富な世代だったとつくづく思う。ハーツクライだけはいらないけど(オチはそこ)。ブラックタイドの馬体やレースのインパクトに対し、キングカメカメハは京成杯までは実に地味で何にも良さが私には分からない馬だったけど。この二頭の地位や能力の逆転も、またいつまでも記憶に残ると思います。2004年世代の２頭の主役キャラによる配合で一流馬が出現する楽しみや期待を持って、今年の朝日杯を観戦します。ブラックタイドに期待しディープも評価しつつ、ちゃんとニュービギニングの事も覚えている私って優しい。ディープの弟にして道悪・長距離が得意で詰めて使っても壊れないアグネスタキオンの短所を克服した傑作として、繁殖入りさせれば良かったのに。＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿◎も○も一般的には阪神マイルに繋がりにくいローカル1800を使ってきた馬だけど、一定以上の距離で高速に近い設定で速いスピードを維持し続けるという能力において他馬より上と予想。馬券は◎の単複と○の単、◎からの馬連、馬単、3単と、◎→○→総流しの3単。シュトラウスは消し。この馬は血統配合は違うけど、プチエピファネイアだと現状見てます。ごつい体と溢れる力があるけどそれをいつも出せない。一定の先行力はあるけど自分で流れを作れない。追い出してから鋭い脚で抜け出したり交わしたりできない(　東スポ杯も手ごたえの割に着差がついてない　)。高い確率で自分の長所を出せないのは間違いなく、前走で楽な相手に流れを作ってもらって自身に合う競馬をさせてもらったなら、今回はその逆になる可能性が高い。外国人騎手はペリエ、ルメール、デムーロのように、日本で万全の地位を築いて自身や相手の騎手・馬の能力を把握していく手ごたえがある人でなければ自分でハナを争って流れを作りにいく傾向は低いと思う。シュトラウスの行く気も損なう事はしないだろうけど、前後や内の様子見をしながら回ってきそう。多頭数の外を回り続ければ、無駄に体が大きい事や頭の高さから来る追っての味の無さに泣かされそう。あと雨上がりで強風傾向のある日や時期は、阪神外回りで大外を出す馬は苦戦するイメージが強い。直線に入っていきなり向かい風を浴びて壁もないため、いざ加速が必要な段階で心身にブレーキを感じる影響のかもしれない。

  2023.12.17

• 香港マイル

  クラッシックはここから馬を覚えていけばいい段階なので、このレースでキャリアの少ない馬たちを熱心に観察して本質を見抜こうという気力はなかなか起きません。出走馬の中では勝ち方の迫力、長い直線向きの末脚の持続力、大きなロスのない枠という事で、アスコリピチェーノ◎、ハーツ産駒では基本晩成で貧弱さを感じる上に松山が負のスパイラルに陥っているサフィラを消してルシフェル抜擢、今年はあまりペースが上がりそうにないので一瞬の切れが使えそうなキャットファイトへの二点にしておきます。【香港マイル】香港出走馬で最初狙っていたのはスプリントに出るジャスパークローネ。スプリンターズの雨上がりで内の傷んだ馬場、苦手とする坂があるコースでもかなり粘り、平坦になるならマッドクールを逆転できるし想像以上に力があると思ったので。しかしご存じのとおり、香港の短距離戦はレベルが高い。しかも中距離以下は割と前掛かりになり、ペースが緩む事が少なく前半のポジションどりや勝負どころのプレッシャーもきつい。芝も日本よりは時計がかなり掛かり、水撒き傾向も顕著。という事で予定変更。◎ナミュール〇ゴールデンシックスティ▲ソウルラッシュ△カリフォルニアスバングル、ダノンザキッド今のナミュールなら香港の歴史的名馬ゴールデンシックスティを負かせるという一定以上の計算と期待をもっての予想。基礎体力がついて完成・充実したナミュールはとにかく反応とスピードが速い。マイルSでも後方から瞬時に中段に迫り、富士でも短時間で馬群から抜け出しそのまま伸び続けた。ビュイックはロスのないポジションを取る傾向が強いが、ナミュールも今年になってからはスタートは普通だしマイルCSは出た後に意図的に後方に引っ張ったもの。反応の良さを存分に活かすためにはビュイックの性質はよりありがたいし、今なら前を取るレースをG1でしても消耗しないだけの体力がある。対してゴールデンシックスティはどのレースでも反応が鈍く、追い出してからしばらくしてエンジンが掛かり他馬を交わしてくレースぶり。高齢化し休み明けなら更にその傾向は強まるし、しかも今回は香港のレースとこの馬にとっては珍しいと思われる14頭立ての多頭数と言っていい条件の大外枠。物理的ロスを強いられる条件なら、ナミュールのロスの無さや反応の速さで負かせると思う。馬券は◎の複と〇以下への馬連、馬単、3単。香港の上位2頭を拾い、日本馬では固い芝への適性が高そうなセリフォスの評価を下げた。

  2023.12.10

• チャンピオンズC

  競馬史に残る強い勝ち方をして引退のイクイノックス。皐月賞で違う馬を◎にして見事勝ち切ったというところは後年に自慢できるかもしれません。どうして馬連では買ってないの?と言われたらぐうの音も出ませんけど。先週自宅を訪れて一緒に観戦していた甥に既にそう突っ込まれました。使い方がいけ好かなかったんだよ、というのが本音ですが、素人相手に通用する理屈ではありませんね。皐月賞で僅差とはいえイクイノックスが3番人気というのは当時も今も意外。未熟なキャリアを考慮しても、同時にポテンシャルを買われて中山が鬼門のトニービンの血を引く二頭のどちらかよりは上に行きそうな気がするんですが、世間の皆さん思いのほかイクイノックスに世知辛かったようで。一昔前はいっくんに世知辛かったのに、ジオグリフの単勝が安過ぎたのも計算外でした。◎レモンポップ〇テーオーケインズ▲クラウンプライド△ジオグリフ×セラフィックコール大前提であるのは交流重賞常連メンバーや交流G1勝ち馬と、中央重賞がメインで交流には多く出られてない馬たちとの力差がかなりありそうという事。なのでハギノアレグリアスや、ハギノに負けて交流でも牝馬限定を勝っただけのアイコンテーラーは消し。先週化け物が化け物たる所以のレースを見せたけど、レモンポップも化け物と言っていい能力の持ち主になったんじゃないかと、南部杯を見て思った。盛岡ダートは異端と言っていい高速ダートだからレモンポップの勝ちタイムは傑出して速いわけではないけど、勝ち方や迫力という点では歴代最上位で能力偏差値的にこのレベルはなかなか現れないんじゃないかと思う。これまでのキャリアからマイル以下のスピード競馬に適性が高いのを陣営は意識しているだろうけど、本格化・完成した現在なら同じ化け物相手以外では2000ならともかく1800なら能力の違いで克服してくると予想。レモンポップの管理調教師は田中博。騎手時代の思い出はとにかくクイーンスプマンテに尽きるけど、あの馬もエリザベス女王杯を勝つ前提で栗東滞在によるボリュームアップ、急成長があった。今の管理代表馬もレモンポップ以外にローシャムパークとレーベンスティール。血統背景もあってひ弱さを感じさせていた馬がたくましくなり、秋の重賞を完勝。レモンポップを含めて、馬の能力を高い確率で上昇させる事に長けている面はあるのかもしれない。昨年は◎クラウンプライドで、テーオーケインズとのアトサキが逆転するという予想でそれが的中₍　勝ち馬が突き抜け過ぎたのは計算外　）。その理由はクラウンプライドの能力でも足りるしスピードや集中力の持続力が高い事、逆にケインズは爆発力はあるけどそれ故に不発や消耗もあり、JBCクラッシックで走り過ぎたという印象を持ったためそれが現実化しそう、また軽いダートが得意で昨年は湿度が低かったなどなど。しかし今年はテーオーケインズを上位に。クラウンプライドの長所は変わっていないし年齢を重ねて能力的成長はあるだろうが、自分で流れを作って一定のペースやバフォーマンスを維持するのは得意だろうけど、相手を交わす潰すというところは苦手な馬であるように感じる。恐らく隊列的には前にスピード上位のレモンポップがいて、レモンポップの能力や他馬との比較が読み通りならクラウンプライドは戦うのに相当の苦戦を強いられる。そこでこの馬の得意不得意のマイナス部分が、今年は出ると予想。テーオーケインズは湿ったダートが欲しかったけど、砂の入れ替えをして時計が掛かり過ぎた大井を走った後だから走り慣れて通常の範疇の脚抜きになる中京は相対的に楽になる。勝つ事でエネルギーを使い果たしてない分、ある意味昨年よりも有利。またこの馬は常時外を回り続けるとラストで甘くなる傾向があり、２年前は帝王省もこのレースも直線を向くまで狭いところで砂を被りながらタメを利かせるスタイル。２年前とほぼ同じ枠を引いたというのは、人馬の記憶やイメージに良い作用をしそう。セラフィックは飛んでくれたら嬉しいという存在なので、もう一頭の抜擢はジオグリフ。左回りへの適性はどうなんだと今でも思うけど、クラッシック参戦時から気性のムラは強そうだからブリンカー効果は高そうだし、距離は恐らく芝ダート問わず1800ベスト、速い流れベター。セラフィックコールに感じるマイナスは一つはなかなか大きいところで勝負できなくなった騎手。もう一つはジャパンカップダート時代を含めて、このレースを3歳ながら1番人気に支持され見事それに応えた名馬たちとの存在・レース振りにおける安定感・安心感の違い。基本ダートは走る事によって必要な筋力確保に時間が掛かるから古馬優勢が芝に比べてあるし、セラフィックコールの競馬は現状ではまだまだ挑戦者としてここに挑むべきスタイルだと思うので。想像以上の能力の持ち主で更に突き抜けてしまうよりは、これまでにはない苦しさが重なって伸びを欠くというほうに取りました。馬券は◎の複と〇との馬連、〇以下との馬単、3単。

  2023.12.03

• ステイヤーズS

  ◎アフリカンゴールド◯シルプロン▲アイアンバローズ△キングズレイン◎は冬、長距離、綺麗な芝が揃えば走る馬。アルゼンチン共和国杯はやや重いハンデと末脚の長さを問われる条件で負けたが十分な検討で能力は示した。小回りで斤量が減り、相手も弱くなれば。怖いのはこちらも東京より中山の長距離が向きそうなシルプロン。アイアンバローズのほうが能力落ち込みがありそうだが、単純なスタミナ面なら◎以上。　　◎の単複、馬連馬単3単。

  2023.12.02

• 後記

  レース前にイクイノックスについて、私的に最強議論に載せるなら天皇賞のレコードに加えてもう一つ強烈なものを提供して欲しいと述べました。昨日また圧巻のレースを見せてくれたので、事前に示した命題に対する自分なりの答えをば。今までに見てきた名馬や名レースとは違って感じられた感覚が2つありました。　私は格下相手を千切るより、ハイレベルレースを僅差でも勝ち切るほうに価値があるとずっと思ってますが、5着まで看板や存在に恥じない走りをした充実したメンバーの中で抜けてしまうような勝ち方を見たのはなかなか記憶に浮かばない。これだけのパフォーマンスを提供しても世界一、歴代最強という定義は安易には付けられないというのが競馬の性質であり私なりの競馬史や歴代名馬に対する敬意ですが、もしかしたら観戦歴のアトサキで見られないレベルの強さかもしれないとも思いました。それがまず一つ。今回もですが、イクイノックスは昨年の有馬記念圧勝の際に、サンデーサイレンスとブラックタイドとキタサンブラックの特性・長所がミックスアップされ、尚且つ彼らにはそれぞれ欠けていた短所が補完されて成されたような不思議かつ鮮烈感覚を覚えました（　多分、予想においてリバティアイランドと大きな差をつけた扱いをした、珍しく白旗挙げた要因がそれ　）。馬の配合は複数の血統の掛け合わせによって誕生するから１頭の名馬に複数の性質を感じるのは不思議ないのですが、私の場合、これまで見てきた大名馬たちにはそれまでの名馬たちとは違うものを憶えたり求めたりする事が多かった気がします。しかしイクイノックスの場合は長い期間を通じて深い感銘や強い印象を伴った存在の特性が混合されて、より高いレベルの競走者の完成に至った。そんな不思議かつ素敵な感想を抱きました。この先にどの程度競馬ファンとしてのキャリアを重ねるかは分かりませんが、もしかしたら時代偏差値的に最高の強さを感じた馬として存在するかもしれない。それがレース前に示した自分なりの要求に対する答えと、素晴らしい走りを提供してくれたイクイノックスに対する敬意です。改めて競馬やってて良かったと思いました。

  2023.11.27

• ジャパンカップ　FINAL

  「ドゥラえも~~～ん、2000mを1分55秒で走る化け物を負かせる馬出してよ~~～!！」「♪♪♪♪　リバティアイランド~」「♪♪♪♪　タイトルホルダー~」「♪♪♪♪　スターズオンアース~」もう一頭の上級馬は参戦しませんでしたが、現役最上級血統の名馬が三頭挑みます。前後と横からずっと囲み続けたら何とかならないでしょうか。■予想と印◎タイトルホルダー〇イクイノックス▲ドゥデュース△スターズオンアース×リバティアイランド■　◎タイトルホルダーオールカマーの予想が◎ローシャムパーク　〇タイトルホルダー。このレースの予想そのものはタイトルホルダーは厳しいというものだったけど、勝てなくてもここで健闘レベルの走りをしたならこの馬はジャパンカップで買いたい、という想定がありました。同時にジャパンカップに向けて気楽に挑むためには、オールカマーは完勝せず、手ごたえは持つけど安気さもあるという2着が望ましかった。ここまでは予定どおり。タイトルホルダーの特性の一つに、休み明け所詮はあまり走らずやや不安さを抱かせるレベルのパフォーマンスしか提供できなくても、一度使ったら大きく変わってレベルアップするというところがある。菊花賞時、天皇賞時。オールカマーでまだ生命力を大きく損なっていないのは分かったので、その特性とドゥラメンテ産駒の底力発揮に期待。もう一つの特性は、この馬は加齢に連れて高速馬場のほうが向いてきているという強い推測がある事。天皇賞勝利の頃までは母父モンジューの血統背景もあって、豊富なスタミナを持った馬がスピードも備えてきたというイメージでほぼ見解が一致していたと思う。しかし宝塚記念をハイペースを維持してレコード勝利、逆に時計が掛かる設定の主要レースだった凱旋門賞と有馬記念は肉体的なコンディションの影響もあれども惨敗。今年のオールカマーも週中の雨の影響で開幕週より時計がかなり掛かり、外も伸びる仕様だった。そう考えた時、コーナーや直線の形状から中山の有馬記念が向いていると思われるかもしれないけど、最終週や乾季になって馬場が固まりより馬場が高速化する傾向が強いジャパンカップこそ今のタイトルホルダーが豊かなスピードを発揮してそれを殺される可能性が低い設定で走れると予想していた次第です。恐らくは有馬記念よりもジャパンカップのほうが、他馬の自分に対する意識やマークが緩くなるという読みもあったし。もう勝ち負けに加わる力がないという見込みが表れた4番人気以下というのも予想どおり。■　リバティアイランドの軽視牝馬三冠を制して続いてJCも制したジェンティルドンナ・アーモンドアイとリバティアイランドの相違点と感じるところ。それはそれまでの対戦相手や戦績とJCの相手関係を考えた時、ここで極端に相手や競争ペースが強化されて人馬のプレッシャーやストレスが生じそう、というもの。ジェンティルドンナの時にも化け物オルフェーヴルがいたけど、２番人気は既に隙間レースでは強くともG1では甘くなる見通しが強く、スタートでレースから参加してこないルーラーシップ。その後の戦績を考えればフェノーメノがもう少し走っても良かったと当時から思うけど、３番人気である自分より下の序列・レベルがかなり薄かった。また三冠達成までに自分が挑戦者で挑む事が少なからずあったり、主役だった秋でもヴィルーシナという対抗馬がいて左団扇で勝てるというほどお気楽な状況ではなかったと個人的には思う。アーモンドアイは三冠達成の過程で常時突出していたと言って過言ではないけど、JCの相手関係はジェンティルドンナよりもっとお手軽。どう考えても超一流には足りないキセキ、キャリアはあれど既に明確な落ち込みを見せての参戦だったシュヴァルグラン、スワーヴリチャード、サトノダイヤモンド。レコード走破も固くなった芝をキセキがペースを刻んで惰性がものを言った面が強く、強さを感じたという点では２年後の後輩三冠馬たちを抑え切った時のほうがよっぽどあった。彼女たちとリバティアイランドの能力評価の上下はまだ何とも言えないけど、ここで迎える相手のレベルと層の厚さはリバティアイランドがずっと厳しいものを請け負った、そのための消耗が発生するという危惧を感じた。斤量の額面や、高速馬場に向いた物理的軽量で54kgのリバティは有利という見方も勿論理はある。しかし私は、馬がレースで感じる精神的な苦楽のほうが、斤量・物理の影響を上回る事が大きく重要というのが、観戦歴や予想手順を通じての持論です。近年は実績馬でもステップレースで重量を背負わなかったけど、ひと昔前までは世代の主役クラスは別定G2では59kgでの参戦が当たり前だった。しかしそれでも多くの事例は断然人気に支持され、それに応えた。その理由は、ハイレベルレースで感じてきた相手やラップの厳しさから感じるプレッシャーに比べたら、隙間レースで明確な格下相手に2-3kgの物理的ハンデを負うのはずっと楽だからだと思う。人間では近年メジャーになったランナーの厚底シューズ。私は未使用なのでその効果のほどは分かりませんが、あるとしても日本人が厚底を使ってもアフリカ勢に挑むのは困難を極めるし、国内トップに君臨する人であれば効果が落ちるシューズを使ったとしても日本人相手ならずっと楽に戦えるでしょう。目指すものがタイムなら分かりませんが、目的が１着や、１着により近いところで戦い終えるというものならきっとそうです。そしてサラブレッドの本質は、速くて恰好いいけど人間よりも繊細で崩れやすくストレスに弱いというもの。その本質のマイナスの面がここ一番で露出する危惧を最も抱かせた人気馬が、今回はリバティアイランドでした。■　その他特別な事はないけど、強いて挙げるなら天皇賞を対抗的存在で惨敗したドウデュースの扱いをどうするか、でした。ドウデュースはハーツクライ産駒にしては異端なほど競争に前向きで反応が速い馬だと思う。それを悪い形で出さないためには乗り慣れた人が必要で、天皇賞では休み明けゆえのスイッチの入り過ぎと人馬のコミュニケーション不足の合わせ技で惨敗。その惨敗の後で、また騎乗を任された戸崎が武豊がこの馬やかつてのサンデー産駒たちで披露してきた、前半は徹底的に遊ばせてラストに特化したスイッチ点火と加速引き出しの乗り方をするかどうかが分からなかったけど、スタートが良過ぎた事を含めた前目の騎乗ではいけないという方向に捉えてくると最終的には判断しました。ダービーや京都記念から、上位二頭が何かの理由でもたつけば一気に抜き去るほどのスピードと加速力を持った馬。自爆の危険が少なくなったと見たなら、逆襲警戒。リバティが目立ち過ぎるけど、スターズオンアースも十分女傑の域にある馬で、強い相手や厳しいラップに耐えるという特性ではリバティを上回っていると思う。秋華賞惜敗後は適性ある条件を使われないで可愛そうなだけに、負けてもこの馬の特性とレベルがよく出たレースを見たい。イクイノックス。白旗だよ。ダノンベルーガは一年半は東京のラストで止まるマイナスが払しょくされない。ヴェラアズールは秋緒戦の昨年との落差があり過ぎて消し。■　馬券戦略◎から▲までの馬連、ワイド流しと、◎からの馬単、3単、〇→◎からの3単。イクイノックスとで11倍あるなら、この化け物を無理に消す事はしません。タイトルホルダーのほうが好きだから、勝って欲しい負かして欲しいという意味も込めて◎扱いだけど。イクイノックスは父キタサンブラックよりも柔らかく伸びやかに走る馬。その柔らかさの源がサンデーなのかテスコボーイなのかよく分からないけど、かつては続けて使えない弱さの源であったその柔らかさが今ではブラスに働いて、天皇賞をレコードで勝っても疲労を残すのではなくクッションを生み出して余裕を生じるように走り終えたように見えたんですよね。

  2023.11.26

• ジャパンカップ　その３

  牡馬牝馬問わず３冠馬は貴重な存在だし、そこに関わった馬や人に対する敬意はあるけど、ビギナー時代から３冠にはあまり思い入れがないと自己認識してます。ミスターシービーもシンボリルドルフも初めてレースを見たのは３冠獲得後。メジロラモーヌは敗戦引退となった有間記念しか見てない。　トウカイテイオーやミホノブルボンの時代に達成を切望する事もなかったし、ナリタブライアンは目茶苦茶に強い馬だとは思っていたけど自分にとっての興味は３冠でもビワハヤヒデとの対決でもなく、1年後のフジキセキとの戦いだった。タイトル以上の魅力や愛着を持っている３冠馬は、競馬を始めるきっかけになったシービーを別にすればオルフェーヴルだけだと思う。私は競馬の魅力や価値は何か強い馬が存在したら別の強豪馬も現れ、それらが戦ってよりハイレベルかつエキサイティングなレースを求められる事にあるとずっと思っているから、１頭だけが抜けちゃう状態になる３冠にはあまりそそられない性癖の持ち主なんでしょう。そういう意味では、このジャパンカップや出走馬達の価値は高いと思う。イクイノックスと共に主役の双璧を担う３冠牝馬リバティアイランド。自分の想像より遥かに強い馬でした。３冠いずれの勝ち方も参りました。自分なりのこの馬の扱いのポイントになるのは、先輩３冠牝馬であり続いてジャパンカップも制したジェンティルドンナとアーモンドアイとの比較。しかし比較対象してアトサキをつけるポイントは、競走能力や血統ではありません。それが何かは、日曜日の予想本編で述べます。

  2023.11.24

• ジャパンカップ　その２

  観戦歴においての最強馬は長らくシンボリルドルフだったけど、近年は多数の強豪馬を見てきた事と、馬の強さはその時々の条件状態で変わるという前提から、分からないというのが率直な答えです。人それぞれの最強馬や最強馬論があるだろうけど、自分なりにそれを定義するなら「強さにおける新しい価値観の提供ができたか否か」だと思います。例えばルドルフ以外には当時では2つの根幹距離で破格のレコードを持ち世界最高賞金も更新したオグリキャップ。　初めて凱旋門賞を勝ち負けし、未だに日本調教馬ではトップのレーティングをつけられたエルコンドルパサー。ルドルフやディープを超える芝G1を９勝したアーモンドアイ。ディープインパクトをずっと最強馬として認めてないのは、十分な能力や印象がありながらその戦績がルドルフをほぼ踏襲したもので、自分なりの命題に答えられなかったからだと思います。脅威の強さでG1を連勝中のイクイノックス。史上最強という声もちらほら見るようになりましたが、個人的には秋天のレコードに加えてもう一つ強烈なものが欲しい。歴代の最強馬候補を揃って超えてくるならば。主役を努めるジャパンカップでそれを示してくるのかどうかが、自分なりのレース観戦における大きな焦点です。　_______ 今週は恐らく今年最重要レースであり、もしかしたら競馬史に残るレースになるかもしれない。今週はコメントフリーで、そちらにも対応させて頂きます。

  2023.11.23

• ジャパンカップ　その1

  最初に見たジャパンカップは３冠馬対決が着目されつつ、彼らとは異なる馬が初の日本馬の勝利馬となった84年。しかしジャパンカップという名前や存在に特別な価値を覚えだし、見るのが地味に楽しみになった契機になったのは88年。秋天に続き芦毛対決が最大要因ではあるけど、凱旋門賞馬トニービンの参戦の影響もあったと思う。競馬観戦を始めてからずっと国内競馬支持ではあるけど、凱旋門賞という響きにはビギナー時代から今までずっと他の海外主要レースにはない響きや価値は感じます。それを初めて強く意識させられたのがトニービンだったし、日本の馬産や自分の予想にも強く影響した存在でした。今年のジャパンカップは近年まれに見る豪華メンバーだけど、人気馬主力馬ほとんど父系は違えどトニービンの血を持っているというのは共通している。かつてサンデーと共に特別な種牡馬に数えられたブライアンズタイムとトニービン。成長力がありここ一番で強い、格上に臆さず挑める、落ち込んだら戻りは困難なのは一緒だけど、明確な違いはブライアンズタイムは性質が固い、トニービンは柔らかいという点だと思う。ダートも高い確率でこなし筋肉量が多いブライアンズタイムの血。細身や脚の長さが目立つ一流馬が多く、歩様や走り方に不安定さを感じるトニービン。エアグルーヴの存在から固さもマッチョ感を懷く人もたくさんいるだろうけどあれはノーザンの補強の影響が大きかっただろうし、ベガやウィニングチケット、ジャングルポケットなどの勝負強くありつつ、崩れ方も大きいというのがトニービンの性質を強く表していると思う。今年の有力馬でトニービンの特性が味方する馬はどれか、マイナスになる馬は何か。それを考慮して見出すのが、自分なりの今年のジャパンカップの予想テーマであり、35年も前の事ながら記憶や映像を鮮明に維持して楽しく回顧できる事になっています。なお凱旋門賞に敬意を抱くも、ジャパンカップで重い印を打った存在は皆無だったりする。

  2023.11.21

• マイルチャンピオンシップ

  ◎ナミュール◯レッドモンレーヴ▲エエヤン△セリフォス、エルトンバローズ、イルーシヴパンサーテーマは外が伸びる馬場を想定している事と、富士Sの上位２頭はレベルが高そうという事。京都は改装して、春はただの高速馬場に思えたけどこの秋は芝の密度が低いのか根付きが悪いのか、従来の京都らしくなく緩い馬場というイメージ。先週も日曜日でも乾き切らずにスピードが出ない印象だったし、気温が低い今日も金曜日の雨の影響は確実に残る。エリザベスは内側の3頭で決まったけど、内が悪くて全体に外に膨らんだ馬群からできたスペースを突いた面もあった。距離が短くなるほどバイアスの影響を受け、枠に反した操作が難しくなる。今日は基本的に外に張りたい。ナミュールは2歳時から小柄で緩かったけど、昨年秋から徐々に成長して富士Sは今までにない迫力を見せて完勝。基礎体力がつき、脆さが消えたよう。今なら牡馬相手のG1でも戦える。現代のG1は多頭数の外枠は不利なのが一般的だけど、小柄で心身ともに繊細な面があった馬だから窮屈な競馬をしないほうがスピードと伸びを発揮できる率は高い。距離ロスで負けたら仕方無い。ライアンさんの豪腕でリカバーできると踏んでますが。馬券は◎の単複と◯以下への馬連馬単、3単。内で買うのはエエヤンだけ。毎日王冠を見て高速馬場は向かないと確信。しかし緩い芝を力に任せて押し切る条件なら変われる。シュネルマイスターはパンパン馬場への特性が強い、ソウルラッシュは今度は内枠が悪いところに閉じ込められるマイナスを危惧して消し。

  2023.11.19

• エリザベス女王杯

  ◎アートハウス〇ジェラルディーナ▲イズジョーノキセキ△プレイディヴェーグ、マリアエレーナ全体的に手薄なメンバーで、かつ1-2人気が虚弱体質とムラがあり好不調が安定しないタイプ。必然的に人気がない中から勝ちを争えるだけの実力を持った馬を買いたくなります。恐らくスローで上がりの競馬になると思われる事から、大きなコースロスを強いられそうなタイプは遠慮したい。掛かる懸念、距離延長不安、テン乗りのリスクはあっても、これまでのレースパフォーマンスからアートハウスに期待。スクリーンヒーロー産駒の燃えやすい気性と休み明けで走る傾向が強い中内田厩舎の特性を考えれば、大きな一発を期待するなら休み明けはむしろ協調材料。ローズや愛知杯のように、いい位置から速い脚を使えるというのは他馬にはない武器。本来の乗り役である川田が乗っていないというのはまだ走る見込みがないという事の表れなのか何なのか分からないけど、坂井になったという点にも期待したい。とにかく勝負になる位置にいるという事に対して強い意識を持つように思える騎手。だから買っていて納得できる事が多いし、腕や地位の割に地味な存在だから妙味も高い。燃え尽きやすい傾向を見せるモーリス産駒ジェラルディーナだけど、前走の団野からムーアへの変更は叩きと本番の気配が強いし、下り坂を利しての長いスパートが合いそうなイメージがある。高速馬場向きの速い脚という点ではプレイディヴェーグのほうが上だろうけど、宮田厩舎の馬はとにかく脆い、重賞で人気馬のやらかしが多い印象。こちらの評価を下げた。馬券は◎の単複と〇以下への馬連、馬単、3単。評価を下げたのは低いレベルの世代の三番手以下で、まだ古馬と戦う地位と実力がないと思えるハーパー、道悪阪神の特殊に近い差し競馬で突っ込んだライラック。ディヴィーナは後続が無意味に離れてくれた高速上がりの競馬を突き放せなかったのが不満。サリエラと共に小柄で56kgが物理的に堪えそう。マリアエレーナに関しても同様の不安があるが、この斤量でハイレベル条件を走ってきたし平坦ベター。人気薄の差し馬なら今年は外ではなく内だろうという事で、馬群に突っ込むほうが合うイズジョーノキセキ。

  2023.11.12

• アルゼンチン共和国杯

  ◎アフリカンゴールド◯ディアスティマ▲ヒートオンビート△ゼッフィーロ、レッドバリエンテアフリカンゴールドの明確な特徴は冬馬である事と、速い馬場が得意な事。また加齢に連れて長距離志向が強まってきて、超一流馬がいない隙間重賞なら条件が揃った上に力量的、展開的な他馬からのストレスを受けない。国分はこの馬で半端な乗り方はしないし、好きな条件で自分の形に嵌まれば阪神大賞のようにかなり粘るし、なにかに交わされてもバッタリにはならない。ハンデ重賞は全体の斤量が増えてペースが抑えられてきた傾向にある分、前後の入れ替わりが少なくなったように感じる。ゼッフィーロは東京だと終い止まって伸びきれない傾向を見せる。一番人気で責任を追えば気楽な追い出しや伸びは難しい。◎に一定以上の持久力があるので、怖いのは一瞬の切れより伸びが続く馬。目黒の上位２頭にぶつける。ヒートオンビートは外を回ると止まりやすいが、しばしば強い相手と走る事で決め手は増したし高速馬場適性が強まったよう。単複、馬連馬単、3単。

  2023.11.05

• JBC

  大井はこの夏に砂を入れ替え改装、恐らく粒子は厚く大きくなった。しばらく雨がないし、時計がかかりパワーが必要に。湿った速いダートが得意なテーオーケインズが危険と見てクラッシックを狙っていたけど、あまりの安さにスプリントに鞍替え。◎は冬馬ジャスティン、◯は無難にリメイク。オルフェーヴルは自身も産駒も他が苦しむ設定で強い。苦手の夏開けに速い時計で惜敗なら、能力は落ちてない。中央でもいちばん走ったのは冬の中山だった。単複、馬連。

  2023.11.03

• 天覧競馬Banzai

  私は思想的に右も左もないけど、生まれた国に長い世紀にわたって長や象徴として存在し続けた天皇という存在に対して一定以上の価値や敬意が自分の中にはあると思う。その天皇陛下が御覧になられたレースで素晴らしい馬が輩出されたのは、競馬ファンとしてとても喜ばしく誇らしく思えた。天覧競馬における高揚と厳粛が伴ういい空気の中でまた素晴らしいレースや馬が見られると良いな、そう思います。

  2023.10.31

• 天皇賞・秋

  ◎ドウデュース〇ジャスティンパレス▲イクイノックス△ガイアフォースダービー以来のイクイノックスとドウデュースの対戦。それぞれ休み明けの影響は分からないけど、状態互角ならこの条件ではドウデュース有利だと思う。ドウデュースのほうが追い出してからの反応が速く、かつ短い時間でトップスピードに乗れる。この馬は父ハーツクライだけど、脚が長いタニノギムレット。恐らくはドウデュースのほうがイクイノックスよりも後方に位置する馬だとは思うけど、この頭数なら他馬の捌きにロスが出ず前や横が詰まる可能性が低い。多頭数ならばコースワーク的にイクイノックスのほうが有利な面もあると思うが、11頭数立てならばドウデュースの加速力を評価。また武豊は平成初期から強い本命馬を負かしに行く時が最も凄みがある騎乗を見せる。実際に負かしてダービーを勝っている事から、不安より自信と希望が大きいなら30年以上発揮してきた彼の性質に期待する。イクイノックスは実質〇で言う事も特別ないが、期待値の大きさという点でジャスティンパレスに期待。2強のどちらが勝つかという事が最大の焦点だが、馬券内のもう一つの枠を混戦状態から何が占めるかが馬券と妙味という意味では大きい。ジャックドールはこのクラスでは頭打ち感が強くなってきた。ダノンベルーガは東京の長い直線では最後に止まる懸念が払しょくされない。プログノーシスは速い馬場の外差しで、これまでとはレベルの違う相手たちを交わすという困難な命題がある。苦手の重めの馬場でもオールカマーで健闘したガイアフォースも拾ったけど、今年見せた成長と凄味のある勝ち方という意味でこの距離でもジャスティンパレスを対抗格に。ディープインパクト産駒だけど、気性が激しく消耗戦でも速い流れでも休み明けでも走れるステイゴールド産駒というイメージの馬。春天の圧勝と差のない3着の宝塚から、格的には足りている。横山武もキャリア的に強い差し馬に乗る事が増えたけど、本質はいいポジションを狙って取れる積極性がある点だと思う。ジャックドールとイクイノックスの間で前を離さず後ろを待ち過ぎない間合いを取れた人馬が、人気薄たちの攻防の焦点。馬券は◎-〇▲の馬連、◎〇の馬単、◎→〇▲→〇▲△の3単。

  2023.10.29

• スワンS

  ◎ウイングレイテスト◯グレナディアガーズ△タマモブラックタイ、トウシンマカオ夏のマイル戦では追い出してから伸び掛けてすぐ止まったウイングレイテスト。いい脚が一瞬で仕掛けるタイミング次第で内差ししかないと思ったら、秋初戦は外から積極的に動いての僅差惜敗。ブリンカー効果もあるのだろうけど、自分から押していくほうが集中できるよう。包まれたくない内枠、確たる先行馬がいないなら出していく競馬をするはず。外から追い上げるより、内に貼り付くほうが粘れる馬だと思う。単複と◯以下への馬連馬単、3単。

  2023.10.28

• 菊花賞

  予想する上での大きなテーマの一つは春のクラッシック馬を重視するか否か。皐月・ダービーおよび皐月・菊花賞勝ちの2冠馬は多数存在するが、ダービー・菊花賞勝ちのそれは前時代以前の2頭だけ。菊花賞を勝てるダービー馬は実質3冠馬だけだから、ダービー馬を勝ち馬候補から消すというのが菊花賞における基本戦略の一つ。が、今年は皐月賞馬ソールオリエンスよりはダービー馬タスティエーラを上位としたい。小回り道悪のハイペースを自ら勝ちに動けた皐月とスローを我慢し直線勝負で僅差でも前に出たダービーと、色んな状況や変化における対応力や自在性を見せたという点でタスティエーラは菊花賞でも好走余地があると警戒。ソールオリエンスも走った条件は同じだけど、自分の動きを守る事に終始した内容だったと思う。またコーナリングが極端に下手だから京都の下り坂の多頭数を捌けるか疑問。あと激しい気性のマイラーであるヴァンドギャルドの弟であり、かつての名馬から似ている存在を探すならアンライバルドかと思わせる荒ぶる性質とレースぶり。ペースに関わらずとにかく我慢の持続性を強いられる菊花賞にマッチしてこない。◎サヴォーナ〇ファントムシーフ▲ドゥレッツァ△リビアングラス、ハーツコンチェルト勝ち馬が回避し2着馬も消しで決まっていたセントライト記念組は無視、残りは神戸新聞杯組、直行組、夏のローカルステップ組。その中で長距離適性の高さを含めたレベルにおいて最も目を引いたのはサヴォーナ。神戸新聞杯でもそこを好走した後のここでも地味に扱われている存在だけど、いいポジションを取って無理なく折り合い持続する脚を使ってきたレースぶりから、長い距離を騎手が安心してコントロールして回ってこれるという菊花賞を好走するための要素を大きく満たしている馬だと感じた。2着に負けたけど、斬れる脚を使ってゴール直前でインから差したサトノよりも好走の再現性が高い、より距離が伸びて頭数も増える条件で信頼できる。キズナはディープ後継ではスタミナ豊富でバテるという性質の小さい血統。またディープボンドの明け4歳時やアカイイトのエリザベス前後のように、短期で急に上昇・成長を見せるという面のあるディープらしからぬところがある。馬券は◎の単複と〇以下への馬連、馬単、3単。負かされるなら神戸新聞杯惜敗組と、もうG1では外せない状態のドゥラメンテ素質馬。サトノグランツはサトノダイヤモンド産駒。父よりも距離適性が短くなり、瞬間的な脚は速いものの父が見せたコーナー出口前からの長い脚は使えないと思う。中距離の斬れ者という印象の馬。タスティエーラも印を回さない事にした。サトノクラウンは2000メートル前後の中距離で強さを発揮したラストタイクーン系。条件の変化に対する応変さがあり実力的に世代トップを争うとしても、血統ベースの条件への好走イメージに合わないというほうを重視して。

  2023.10.22

• 富士S

  ◎ソーヴァリアント○イルーシヴパンサー▲ユニコーンライオン△レッドモンレーヴステイゴールド系だけど綺麗な芝、ごちゃごちゃしない頭数と展開に強いソーヴァリアント。気分なのか体質なのか大敗が増えてきたけど、いい方向に替われる条件。道悪の洋芝のG2を失速せず3着ならまだ終わってない。能力的に怖いのは冬馬イルーシヴパンサー。夏はまるで駄目だけどだいぶ涼しくなり、またこちらも広いスペースに出せば伸び伸び走る。ナミュールは１頭以外は低いレベルの世代の牝馬。完成しても牡馬の上位に勝つのは苦しそう。▲にパンサラッサと違い速い芝向きの逃げ馬ユニコーンライオン。東京は現状内に有利なバイアスのよう。

  2023.10.21

• 秋華賞

  ◎コンクシェル○ヒップホップソウル▲リバティアイランド△コナコーストローズSが終わって出られるなら秋華賞で買おうと思ってたのがコンクシェル。多頭数で先行馬が複数の阪神1800はペースが上がりやすくタフな流れになるけど今年はその典型。ブリンカーが必要で他馬を気にする性質にとって内から暴走ペースで先行されたら気性的にもレース支配的にも潰れて当然。しかし今度は楽に先行出来そうだし、息を入れつつ得意の内に貼り付く形とコーナーからスパート、短い直線を押し切りに行く形が取れる。馬券は◎の単複と○以下への馬連馬単、3単、◎を2着にした3単。　　リバティアイランドの能力の絶対値は飛び抜けてるが、どう見ても広いコース向きで狭いコースの馬群の間を瞬時に割るタイプじゃない。騎手の判断間違い、馬の機嫌次第で飛ぶ警戒をしたい。トライアルの上位で信頼できないのは全く違うコース形態、珍しいほどの前崩れになったローズS。同じハイペースでも小回りの中山を前で押し切りかけたヒップホップソウルを○。モリアーナの競馬は再現性が小さそう。横山父もG1以外のところで驚かせる存在になったよう。トライアルを走らなかった馬では、春に一番リバティに近づいたコナコーストを。

  2023.10.15

• 京都大賞典

  ポイント１。毎日王冠よりオッズ的に混戦ムードだけど、マイルより長距離のほうが格が重要な時勢に思える。ハンデ重賞を勝つのがやっとの馬より、G1で勝負になった、負けてもG1に出るのが当たり前の馬を買いたい。ポイント2。新装から半年で開幕週。終始外を回るのでは1枚以上上の力がないと無理。内枠重視。◎ヴェラアズール○ディープボンド△ブローザホーン長距離の安定株で、3歳時から京都の下り坂を使ってのスパートが合うディープボンド。高速馬場向きのスピードはないけど、格、京都適性、幾らかの雨が揃えば。59キロと休み明けが博打だけど、昨年のこのレースとジャパンカップで凄みと決め手を見せたヴェラアズール。勢いをつけての長い脚が武器だからこちらも京都の坂が合いそうだし、勢いがつけば59キロも負荷が小さくなる。メンバーの力差が大きく明確な逃げ馬とディープが前に動きそうな展開読みから、内差しでもスペースは開きそう。◎○の単と◎からの馬連馬単、3単。

  2023.10.08

• 毎日王冠

  弥生賞、阪神大賞典と並んで国内最上位の格を持つG2。G1を勝つ力がなければここを勝つ事はおぼつかないと言われたものですが、それもやや昔の話。人気上位馬が順当に押し切る確率は明らかに下がったし、そもそも外厩や使い分け等の事情で秋天の主役になり得る馬が使わない、揃わない。一定以上の馬やレースの格、その影響というのはあるけど、人気馬たちはどれもここから入るのは違うという違和感を持たせる馬たち。ならば妙味やリスクが近いならより配当の高い馬たちから入る、勝負事で有利なのは自信や上昇意思があるのにプレッシャーは小さいという存在というセオリーのほうを重視して。◎エエヤン〇ジャスティンカフェ▲アドマイヤハダル△ソングライン×シュネルマイスター今年の3歳はごく限られた存在を別にして、クラッシックもマイル以下もレベルが低いと思う。そのマイル路線の中で、エエヤンだけは世代の集団からもう少し先のところで走れる能力を持っているのではないかと思う。道悪ハイペースで馬場的にも展開的にも伸びないところで引きこもったマイルCではなく、厳しいペースでも余裕を持って前に進出しそのまま楽に押し切れたNZTの走りのほうがこの馬の本領という期待をする。またリフレッシュした状態で騎手も連勝時に乗っていいイメージを継続している人に戻るのもいい。シルバーステート産駒は東京重賞で走る傾向が薄いらしいけど、小回りで切り替えを早く要する走りをするイメージはなく、セイウンハーデスに代表されるようにむしろ広いコースで伸び伸びと惰性を効かせて走らせるほうが合っていると思う。エエヤンの春の好走・凡走どちらからもスペースと距離を大きくしたほうが窮屈に固まらなくていいという印象を持った。人気馬の中では最初から外に出して追い出すほうが圧倒的に伸びる、小頭数だとそれがしやすいという面があるジャスティンカフェ。エピファネイアは良くも悪くもレース中のスイッチの入り方、気合や集中力の満たされ方が特に着順に大きく影響する血統というイメージ。この馬の秋の狙いとなるレースは分からないし厩舎の仕上げ傾向も知らないけど、自分なりの血統イメージから来るレースへのマッチングの仕方を重視して。この騎手だから◎にするのはピンではなくパーの警戒をしなくちゃいけなくて腰が引けるけど、対抗なら前向きに打てる。ソングラインは斤量や距離延長も懸念ではあるが、何より騎手が今の主要重賞で1人気に応えるキャラに感じない。シュネルマイスターは条件こそベストだけど、エンジンが掛かりきるまでの動きが加齢に連れてより悪くなってきており、速い反応を持つ他の人気馬2頭を相手にするのは分が悪い。加速をつけるために外に出せばロスがあり、他馬が近くにいる内を枠なりに突けばより反応が悪化する。という事で▲にスランプから立ち直って完成期に入ったと思われるアドマイヤハダルを。距離は2000だとやや長く恐らく広いコースの1800ベスト。持続する脚の長さこそないけど追い出してから短い距離と時間で前を捉えられる馬なので、ロスを強いられる人気馬たちを相手に立ち回りやすい。東京の芝は一度スピードに乗れば惰性で伸びられる部分もあるから。馬券◎から〇▲△へのワイド、馬連、馬単流しと×を加えた3単。ウインカーネリアンも能力的には評価している馬だけど、騎手にこのレースに見合う格を感じないのと、今のはマイルが合い過ぎて1800は持たないイメージ。

  2023.10.08

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