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カテゴリ:儲かる色彩戦略 この色使いに物申す!
★第44回★
(昨日の続き) さらにもっと重要な落とし穴・・・それは、 黄色とみかん色が「類似色」の関係にあった、ということ。 「類似色」とは、色を赤から順に赤、橙、黄、黄緑・・・ と並べていった時、隣同士に位置する色を指します。 (色の全配置を知りたい方はこのページの上から3番目の写真を参考にしてください。) この「類似色」同士を地の色と文字の色に使ってしまうと、 両者が溶け合うように「同化」して見えてしまい、 パッと見ると、ただ1色がベタ~っと塗られてるだけのように見えてしまうのです。 だ・か・ら! 店名が消えたように見えてたんです! ホント、看板の手前まで来てやっと店名の存在に気づくような状態です。 それだって、 私はすでにその店の名前を知ってるから先入観が手助けして読めますが、 初めての人には、すごく読みにくい状態です。 目を凝らして、ゆ~っくり一文字一文字読まないと・・・ これって、看板の役割を全然果たしてないですよね。 (-。-)フゥ~ しかもその店は、 店への行き方を電話で尋ねてきたお客様に対して、 「駅を出たら右折して・・・店名が大きく書かれた看板がありますから、すぐに分かりますよ。」 な~んていう説明をしてるんです。 でも、この看板じゃあ、すぐになんて分かりません。 「なんか、黄色い「板」を貼った店があるなぁ~」とは思っても 店名が書いてあることに気づけないから。(笑) それにしても、 なんで、文字の色を「黒」から「みかん色」に変えちゃったんでしょうね? どうやら、前の看板があまりにもかわいくなかったので、(だって、工事現場か、プロミスか?ですもん。(笑) 「やっぱり、女性向けのビーズを扱ってる店なんだし・・・」ということで 温かみのあるフレンドリーな『みかん色』をチョイスしたようなんですね。 しか~し! イメージが合っていても、使用する方法がまずかった!、 色を決めるときは、イメージはもちろんですが、 目的に合うかどうかもちゃ~んと考えなきゃいけません。 今回であれば、 看板の目的は何なのか?ということを考えれば、 こんな読みにくい色使いがNGであることは、 すぐに気がつけたハズ! お気の毒に・・・ でも! 実は、黄色とみかん色を変えることなく、 文字を読みやすくする裏技があるんですよ~。 あなたにはこっそりお教えしちゃいますね。 答えは実に単純なんです! 地の色と文字の色の境目に濃い色で縁取りをすればいいんです。 黒だと、また工事現場っぽいイメージになっちゃうので、(笑) 茶とかダークグリーンとかがおすすめ。 そうすればバッチリ目立って、前よりかわいい看板の出来上がり~! ね?単純でしょ? でも、効果抜群なんです! せっかくなので、このお店にも教えてあげようかな、って思ったんですが、 どうやら、当事者はこの看板をいたく気にいっている様子。 先入観ばりばりで眺めてるから、第三者には店名が見えてないって事に気づかないんですね。 まぁしょうがないか、ってことで、 その看板はこれからも健在となりそうです。 ちゃんちゃん。(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 8, 2004 07:31:36 AM
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