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星見当番の三角テント

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歌織@星見当番

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2006.04.08
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カテゴリ:石スイーツ?
こんばんは、星見当番です。今夜はまず二枚の画像から。

ゼリーヨーグルト

ゼリーソーダ

蒼い光の中に輝く、不思議な四角い七色のもの。写真ではよくわからないかもしれませんが
水色・青紫・葡萄色・ピンク・濃いグリーン・黄緑・黄色のキューブが入っています。
京都市の西木屋町通四条上ルにある古風なカフェー、「喫茶 ソワレ」のデザートです。
「喫茶 ソワレ」ではこの、七色のカラフルなゼリーを使ったデザートが名物なのです。
上が「ゼリーヨーグルト」、下が「ゼリーポンチ」です。ほかに「ゼリーパフェ」もあります。

「喫茶 ソワレ」ではほかに、コーヒーゼリーを使ったデザートもあるし、
ちょっと他では見かけないゼリーとして「チョコレートゼリー」もあります。
チョコレートゼリーってどんな食感なんでしょうね。お店のガラスケースに
「チョコレートゼリーのパフェ」らしきものの見本があったのですが、
濃いチョコレート色をしていて艶々と半透明で、ミルクやクリームは入ってないような
ムースでもババロアでもない、まさに「ゼリー」な外見だったのですよ。
チョコレートゼリーの謎を解明すべく、次に行ったらそれを注文してみるつもりです。

この七色のゼリーを見た瞬間、「当番の夢見たものがここにある…!」と思いました。
当番が夢見た「石そっくりスイーツ」が現実のカフェーのメニューとして存在している!
「石そっくりスイーツ」、当番が夢見たのは勿論「フローライトそっくりスイーツ」であります。

当番、つねづね思っておりました。フローライトの質感はゼリーに似ている(笑)。
クラスターの、立方体が重なりあった感じに結晶したところなんか、角切りゼリーそのもの。
色合いも、マスカットか青林檎の薄緑・ミントリキュールの濃い緑色・ソーダ水の淡い青、
檸檬の淡黄、葡萄やブルーベリーを思わせる紫とおいしそうな色ばかりが揃っています。

フロラコレクションの中の、マスカットグリーンの透明なフローライトクラスターを見るたびに
「白ワインかマスカットジュースに食用色素の緑でうっすら色を足してゼリーを作って
それとは別にヨーグルトゼリー(これ、当番の定番デザート)を作ってガラスの器に薄く敷いて、
そこに透き通った淡緑のゼリーを角切りにしてこんもり盛ったらフロラクラスターのゼリー♪」
…と 妄想 空想の翼を広げていた星見当番であります。淡緑のゼリーと葡萄色のゼリーと
二色の角切りを使って「レインボーフローライトのゼリー」もやってみたいと思っていました。

その「レインボーフローライトゼリー」の豪華七色バージョンが実在したとは(笑)。
このお店、「ソワレ」には先月の旅行の時、京都在住のYさんに連れて行ってもらいました。
当番が好みそうな色をしたお店である、とYさんは言っていました。
二日目の、雨の降る夜のことです。

創業は昭和23年(ということは、当番の両親が生まれたくらいの頃か)。
蒼白い漆喰壁(だと思う)に、クラシックな焦茶に塗られた梁・柱。家具も皆焦茶です。
壁の一部や席を仕切る衝立などに草花の浮彫がほどこされていますが、これも焦茶。
当番とYさんが座った席の後ろの壁には、丸っこい三色スミレの浮彫がありました。

壁には東郷青児の人物画が飾られ、店内の照明は不思議な蒼い色。
(上の写真は、その照明のために全体が青っぽく写っています。
撮ったままの、加工していない色合いです。ヨーグルトが薄水色に見える…^^;)。
北欧の海の底はこんな色か、と思うような蒼くてどこか暝いような光に包み込まれて
しんと静まりかえっています(ソワレでは、BGMを流さないのだそうです)。

ソワレとはフランス語で「夜会」という意味。夜に訪ねたのは正解だったかもしれません。
二階建ての小さなカフェーの扉を開けると、一階の客席が薄暗い蒼い光の中に沈んで見えました。
扉脇すぐのところに焦茶の木の階段があって「明るいお二階へどうぞ」と小さな白い立て札が。
その指示に従って二階へ上がってみると、一階よりは暗くないものの、やはり蒼い光に包まれた
北の海の底のような部屋がありました。

「これが『明るいお二階』なんだろうか…?」と首を捻りましたが(笑)、これを書いている今
よくよく思い出してみれば、一階には窓がなく天井が低いのに対して二階は天井が高く、
また通りに面して大きな硝子窓があり、訪ねたのが昼間であればなるほど間違いなく
一階よりは明るいと思います。当番とYさんが訪ねたのは雨の降る夜だったので、
看板にいつわりあり(?)の「明るくないお二階」だったのでした(^^;)。

しかしその、「明るくないお二階」の蒼い光が実に当番好みだったのでした。
薄闇に沈む椅子は焦茶の木枠に緑色の布張りの座面。テーブルクロスは薄青紫で、
植物模様のジャカード織。お店のすぐ外に大きな桜の木があって、二階の硝子窓いっぱいに
その桜の枝が迫っています。当番が見たのは三月だったので蕾と雨の雫で重たくなった枝が
黒いシルエットで見えただけだったのですが、桜が満開になったらきっととても綺麗でしょう。

その硝子窓ですが、かかっているカーテンは黒のレース地です。
そして窓と壁の接する角のところに、すりガラスでリアルな葡萄を模したランプがありました。
マスカットグリーン、浅い赤みの紫、濃い青みの紫のガラスでそれぞれ葡萄の房を作ってあり
その中に電球が仕込んであって、葡萄そのものが内側から発光しているように見える仕掛です。

一種魔女的。しずかで妖しい雰囲気。
当番いわく「二階席の隅に占い師が座ってそうなお店」。
多分、あのすりガラスの葡萄ランプの傍の席に週にいっぺんだけ占い師が来るのです。
木曜日の夕方4時から夜中の12時まで、そこに座ってコーヒーを飲みながら本を読むのです。
営業に来ているわけではないけれど、雨でも降って人が少ない時にうまく頼めば占ってくれる。
そんな妄想…いや空想をしてみたくなるようなお店です。

占い師は男性でも女性でもいいのですが痩せ型で黒っぽい服装で染めてない黒い髪の、
カード占い師です。またカードを広げるのが似合いそうなテーブルなんですよね。
残念ながら占星術師というのは天文暦を広げてノートに略式のチャートを描いて、
星と星の間を何か線で繋いで…とやってるのを想像してみても、どうも地味で(汗)。
カード占い師と比べると絵にならないことはなはだしいので、却下。

夜の「ソワレ」では不思議な蒼い照明の効果で人の顔などは不思議な黄緑っぽい色に見えるし
着ている服の色も外にいる時とは違って見えます。特に赤いものの色変わりは怖いくらいで、
普通のお店でおいしそうに輝いて見える苺のケーキなど、まず美味しそうには見えません。
(ゼリーヨーグルトに入っていた缶詰チェリーも、変な色に見えていました)

紅茶のいかにも暖かそうな透きとおったあかがね色も多分、この光のもとでは映えないでしょう。
ミルクティーなどにしたらどんな色に見えるか、想像しただけで恐ろしくなります。
しかし七色のゼリーはこの照明の中で妙に美しく、不思議な宝石のようにぼうっと光ります。
もしかして昼の光の中に持ち出してみたらプラスチックのブロックみたいに、つまらないものに
見えてしまうのかもしれませんが、「ソワレ」の中ではそれはきれいな魔法のたべものです。

三角テントに集うフロラスキー・石スキーの皆さま、京都にいらっしゃることがあれば是非、
「ソワレ」で召しませフロラゼリー(違)。神秘な雰囲気を味わうならば雨の夜がお薦めです。

今夜は「石っぽいスイーツを食べた話」をお送りしました。
明日は「お菓子っぽい石を買った話」をお送りいたします。
やっぱり青いお菓子です。お楽しみに。






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最終更新日  2006.04.09 01:42:40
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