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「きらりの旅日記」

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ほしのきらり。

ほしのきらり。

カテゴリ

2018.10.21
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カテゴリ:美術館・博物館
​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​『牛乳を注ぐ女』Milkmasjeは・・・オランダ『アムステルダム国立美術館』2階(日本で言う3階)


17世紀美術「名誉の間」に通常展示されております(^0^)


2018年10月5日~2019年2月3日までは・・・東京

『上野の森美術館』の「フェルメール展」に展示されておりますグッド



大人気で、予約日にち時間指定ですが・・・

なんと~大混雑でした(10月14日)おとめ座来館



フェルメール『牛乳を注ぐ女』


『牛乳を注ぐ女』
Het Melkmeise・・・とは?


Milkmasje


フェルメールの代表作のひとつ


45.5cm×41.0cm・・・小さな絵画


一筋のミルクだけが音もたてずに注がれていく様子が描かれている。


窓から差し込む光りが・・・


みずがめ座壺やパン食パン


女性の服のボタンなどの上で反射する様子が


非常に緻密に描かれており


絵画に近寄って鑑賞したくなりますが・・・観えませんショック


エプロンの美しい青は、


高価なラピスラズリによる「フェルメール・ブルー」でありますグッド


ヨハネス・フェルメール・・・とは?
Johannes Vermeer​​

ネーデルランド連邦共和国(オランダ)の画家

バロック期を代表する画家のひとり

通称:フェルメール Vermeer

1632年10月31日生まれ-1675年12月15日没(43歳)

『牛乳を注ぐ女』
Het Melkmeise(1658年頃)


​​​​17世紀オランダ絵画史上最大の風俗画家「ヨハネス・フェルメール」


フェルメール屈指の代表作であります。


フェルメールの作品の中でも特に人気が高く


現在でも多くの人々を魅了し続けている。


『アムステルダム国立美術館』は、


この作品の事を・・・


「疑問の余地なく当美術館でもっとも魅力的な作品のひとつ」


としている。


『牛乳を注ぐ女』は・・・


欧米では、牛の乳搾り作業に従事する女性を意味する


「ミルクメイド」


オランダ語で・・・Het Melkmeis

英語で・・・The Milkmaid

と呼ばれているが、


実際に描かれている女性は、


低層の家事使用人であり


台所担当の召使い・・・キッチンメイド


あるいは、家政のメイドである。


この作品には・・・


簡素な部屋の中でメイドが


牛乳をテーブル上のずんぐりとした陶製の容器に


丁寧に注ぎ入れている情景が描かれている。


さらにテーブルの上には、


様々なパンが描かれている。


メイドは・・・


若くがっしりとした体つきの女性として表現され


パリっ、としたリネンのキャップ


青いエプロン


しっかりした肘までまくり上げた分厚い作業着を着ている。


背景の壁の床と設置面には、


デルフト陶器のタイルがはめ込まれている。


左のタイルには・・・キューピットの


右のタイルには・・・長い棒を持った人物の装飾画があり


さらにタイルの全面の床には・・・四角い足温器が置かれている。


画面左側に描かれた窓からは・・・日光が射し込んでいる。


『牛乳を注ぐ女』には・・・


詳細表現のためにだけでなく


女性とテーブルの重量感を表現するために


錯視技法が使用されている。


「明るい光が射し込んでいるが、

 パンの粗い表面や、

 女性の太く平らな胴回り

 丸い肩の質感表現には何の影響も与えていない」

と、評論家カレン・ローゼンバーグは書いている。

さらに、女性の顔半分には陰がが落ちており

「下向きの視線とすぼめた唇が、

 悲哀を意味しているのが

 集中を意味しているかは、

 誰にも判断できない」

ともしている。


ニューヨーク近代美術館のキュレーターは・・・


『牛乳を注ぐ女』には・・・

「わずかながら『モナ・リザ』と同様の効果が見られる」

「現代の鑑賞者から見れば、(『牛乳を注ぐ女』に描かれている)

 この女性は、日課とも言える仕事をわずかに微笑みながらこなしている。

 我々がこの作品に抱く思いは、

「この女性は、いったい何を考えているんだ」である。



右下の床に置かれた「足温器」の背後には・・・


キューピッドと長い棒を持った男性の


飾り絵のついたタイルが表現されている。


もともとこの部分には、


洗濯かごが置かれていたが


最終的には除去されている。


『牛乳を注ぐ女』が制作された当初


描かれている女性は「ミルクメイド」ではなく


「キッチンメイド」あるいは


家事全般を担当する「メイド」として知られていた。


「ミルクメイド」は・・・牛の乳搾りを担当する女性労働者で

「キッチンメイド」は・・・台所仕事を担当するメイドである。


この作品が描かれる200年程前から


ミルクメイドやキッチンメイドは、


性愛や性交渉を想起させる存在であり


このことは、アントウェルペン、ユトレヒト、デルフトなどの


オランダ諸都市で描かれた


台所や市場を舞台とした風俗画によく描かれた。


『牛乳を注ぐ女』のように性的な画題を


巧妙に隠ぺいしていた作品もあれば


あからさまに性愛描写を描いた作品もあった。


フェルメールよりも前の世代で・・・

このような風俗画を得意とした画家に

アントウェルペン出身の

「ヨアヒム・プーケラール」Joachim Beukelaer(1535年頃-1575年)と

「フランス・スナイデルス」(1579年‐1657年)がおり

ユトレヒト出身の

「ヨハヒム・ウテワール」(1566年‐1638年)とその息子

「ピーテル・ウテワール」Peter Wtewael(1596年‐1660年)等も

風俗画を得意とし、

後世の画家たちに影響を与えた画家である。


フェルメールと同世代では・・・

ニコラース・マースが『怠惰な召使い』などの

諧謔画(かいぎゃくが)を何点か描いている。


しかしながら、フェルメールが活動していた時代では・・・

家で働く女性を描いた作品は

別の意味を持つようになっており

最終的には、オランダ家庭の長所や美点を表すようになっていった。


フェルメールの時代のオランダ文学、オランダ絵画では・・・

メイドが 男性の欲望をかきたて

家庭の名誉や秘密に悪影響をおよぼすような

存在として表現されていた。


ただし、ブリュッセル出身の前世代の画家

「ミヒエル・スウェールツ」Michiel Sweerts(1618年‐1664年)

フェルメールと同年代人の「ピーテル・デ・ホーホ」等のように

メイドを普通の画題として扱った芸術家もわずかではあるが存在した。


フェルメールの『牛乳を注ぐ女』も・・・

メイドを愛情のこもった気品ある存在として扱った

希少な作品のひとつと言えるが

それでもなお、性愛を象徴する伝統的な寓意が描かれている作品でもある。


牛乳は・・・オランダ語で、melk


「性的に魅惑する」を意味する


スラング melken を暗示する目的で使用されることがある。


『牛乳を注ぐ女』は・・・

抑制された地味ともいえる作品だが

性的な象徴も依然として描かれている。


壁下のタイルには・・・

女性の性的興奮を暗示する

あるいは働きながら男性を夢想していることを意味する

「キューピッド」が描かれている。


その他、静的な意味合いを持つとして

口の拾い水差しが女性の肉体の象として描かれている。


足温器は・・・

多くの画家が女性の性的興奮の象徴として描いているが

この理由についてリトケは、

女性のスカートの下において

腰から下を暖める器具だからとしている。


イギリス人美術史家セリーナ・カントは、

足温器に閉じ込められた木炭が

「宿屋で強い欲望や売春宿、あるいは慎み深く隠された夫に対する激しい熱情」

を象徴している可能性があると指摘した。


白い漆喰塗の壁と牛乳から

この部屋が牛乳やバターのような酪農製品を料理するために

「冷涼な台所」であることを示しているため

足温器は、実用的な器具として置かれている。



当時のほかのオランダ絵画では、

足温器は、使用者が座った状態で描かれているのに対して


『牛乳を注ぐ女』では・・・

女性が立っていることから

足温器は、「勤勉な性格」を象徴しているのではないかという説もある。


リトケは、

『牛乳を注ぐ女』には、

現代ヨーロッパではすでに消滅し

アメリカでは、決して広く認知されなかった

当時の社会におけるメイドと

上流階級の紳士との性的あるいは恋愛関係が

一部反映されているとする。


このような当時の上流階級の紳士として

リトケは、フェルメールと同時代のピープスがつけていた日記には、

キッチンメイドやカキ殻をむく少女たち、

1660年にデルフトの宿屋で出会った

「気晴らしには もってこいだった、非常に美しい少女」との

出会いが記録されている。


『牛乳を注ぐ女』の最初の所有者は、

フェルメールの最大のパトロンで

この作品の依頼者でもあったと考えられる

ピーテル・クラースゾーン・ファン・ライフェンである。

ファン・ライフェンは・・・

ピープスや伝統的なオランダの「キッチンメイド」kitcenmaidが描かれた絵画

とはかなり異なる、フェルメールによる

若い女性の欲望や自己犠牲がテーマの絵画も所有していた。



『Het Melkmeis』は・・・

最もよく用いられるオランダ語の題名である。

この題名は、現代オランダ語では正確ではないが


「Meid」メイド・・・と言う名詞が


好ましからざる意味を帯びてしまっているため


アムステルダム国立美術館その他は「meid」の指小形でより


上品な「meisje」を採用している。




何を作ろうとしているの?


美術史家「ハリー・ランド氏」は、


テーブル上の牛乳と、ちぎったパンの存在から・・・


女性が「ブレッド・プディング」を作っているのではないか?


としている。


ずんぐりとした陶製の容器は、ダッチオーブンで


すでに中に入っているパンとカスタードに対して


牛乳を少量ずつ注いでいるのは


分量が適切でなかったり


適宜に混ざらないとブレッド・プディングが


うまくできないからだと結論付けた。


フェルメールが・・・

メイドが丁寧に料理している様子を描いたのは、

日々の生活の一場面を表現しようとしたのではなく

道徳的、社会的価値観を描き出そうとしたためだと言われる。


身分の低い女性は・・・

卑しい仕事にしか就けないかも知れないが

硬くなってそのままでは食べられないパンを

美味しい食事に生まれ変わらせることができる。


「女の落ち着いた振る舞い、地味な衣服、思慮深い調理手順は、

17世紀オランダで重視されていた美徳を

控えめかつ雄弁に物語っている。


結局のところ、この作品は・・・

特別な感情を掻き立てるような

女性に対する官能表現へのほのめかしは、存在しない!

この作品に描かれているのは・・・

誠実さであり、勤勉に働くこと自体が

情熱的だということを表現している(一部・ウィキペディア様より)

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最終更新日  2018.10.21 16:49:10
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