2019/02/16(土)00:10
ゴッホ 夜のカフェテラス アルルのフォラン広場 フォーラム広場 1888年 クレラー・ミュラー美術館
クレラー・ミュラー美術館『夜のカフェテラス』は、ファン・ゴッホの傑作中の傑作であります!
個人的には、この絵画に憧れてオランダを・・再度訪問したと言えます
さぁ~『夜のカフェテラス』にご対面でありますウキウキ
きらりのわがままオランダ旅日記・・・第95回
ゴッホ
VINCENT VAN GOGH
Zundert 1853‐ Auvers‐sur‐Oise 1890
Kröller Müller Museum
Caféterras bij nacht
(Place du Forum)
circa 16 september 1888
Le Café de soir
(Place du Forum, à Arles)
Terrace of a cafe at night
(Place du Forum)
c.16 September 1888
oil on canvas
80.70cm×65.30cm
『夜のカフェテラス』
(フォーラム広場)
(アルルのフォラン広場)
1888年9月16日頃
『クレラー・ミュラー美術館』所蔵
フィンセント・ファン・ゴッホの傑作中の傑作であります
ゴッホの魅力が詰め込まれたこの作品は、
南仏アルルのフォーラム広場で
実際に夜にこの場で描かれました
この時の様子をゴッホは・・・
「ガス灯の明るすぎるほどの光が
これが溢れるばかりの黄色とオレンジでね~
青い色をぐっと強くいかしているんだ。」
そして
「夜、その場にいて絵を描くのは
すごく楽しいことだったよ。」
と・・・
ゴッホ自身もこの絵に大満足だったのです
ファン・ゴッホは・・・
もう~長い間、夜の光景を描きたいと考えておりました。
けれども
それは、黒とグレーの色調
と普通の描き方に描こうとは、思っていなかったのです。
互いにコントラストとなる
様々な色調で描かねばなりません
1888年9月、ゴッホはアルルに来て
ほぼ半年が過ぎておりました。
ゴッホは・・・
このカフェテラスの前の広場も
部分的に描かれたこの絵を制作しました。
プロバンスの街にある心地よく暖かな
夜の雰囲気が描かれています。
ゴッホは、
この暖かい世界を描いている時はとっても幸せだったのかも
このカフェは
フォーラム広場、フォルム広場、フォロム広場などと呼ばれており
比較的裕福な階級層向けの
カフェテラスの情景を描いた作品です。
画面、左側に・・・
当時の文明の発展を象徴する「ガス灯」が
黄色の光に照らされるカフェに
輝くように描写されています
画面、右側と前景には、
カフェと続く・・・「石畳」
この普通では、気にならない比較的大きな表現が
私は、ゴッホのたぐい稀な力量を感じるのであります。
そして、右端には、ここでもゴッホの想いの深い
1本の杉が半分ではありますが~大きく描かれました。
画面の上部には、窓から光の漏れる薄暗い旧市内の街並みと
青々とした夜空が~なんと素敵なのでしょう
ゴッホは・・・
夜を「黒」として、ありきたりに
表現したく無かった
黒色を全く使わないで黄色と深い青い色で描かれています!
ここが、ゴッホさんの大きなポイント。。。
ゴッホにとって馴染み深い「黄色」と「青」の対象的な
激しい色彩により動的な衝突として
私たちの心を惹きつけるのであります。
そして、夜空に輝く星の表現も
ゴッホの大きな特徴であり、
人々を魅了する表現であります。
ゴッホ自身の言葉では・・・
夜空に咲く『天国の花』として描いた。
なんと~素晴らしい表現力なのでしょう。
確かに「花」天国の花です。
しかし、
私たちは、ここでこの光景は・・・
本当に見えたままなのかしら
(ゴッホはん、やらかしました?)
全て、ゴッホの巧みな組み立てでは・・・ノンフィクションでは無いか
と疑うのでありますがっ。
この絵が描かれたずっと後に
天文学的に調査がされ
1888年9月16日か?17日の
星座の位置を調べるてみると・・・確かに
星座の位置が、絵と同じ位置に正しくあった!
と学術的にも証明されたのであります
テラスは、おしゃべりを楽しむ人々で賑わっております
「ガス灯」は、特に厚塗りされていて・・・明るく黄色く光り輝き
テラスの下へ射す暖かい光は、
黄色と、オレンジと、青の窓枠
そして星空の青色と
通りの奥の家並みの深い青色がコントラストです。
明るいテラスの光りは、
店先の広場を歩いて過ぎる人にも射しています。
通りの奥からは、馬車が近づいています。
この絵を・・・長い間、ひとり占めしてたのに
ひと周りして、また名残惜しくまた戻ってまいりました。
こんなん~ありえへん贅沢であります
ゴッホの絵画は、生前にほとんど売れる事がありませんでした。
激しい性格で人々に嫌悪感を与えながらも
いつかは・・・きっと
僕の絵を認めてくれる世界が来ると信じておりました。
その自信は、この傑作を描ききったからでしょうか?
ゴッホの激しい
黄色、オレンジ、青のコントラストが見事に描かれ
極端な遠近法に寄りモダンな雰囲気と
石畳のデリケートに光を受けとめた表現
この絵を描く時に
ゴッホは、素晴らしい瞬間に出会った
と自覚し、もの凄い勢いで描いたと思われます。
130年後の私に出会うまでの未来を予測して
随分と長い間「クレラー・ミュラー美術館」で
待っていてくれたのであります
もぅ~感動。
・・・つづく・・・
KröllerMüllerにぽち