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カテゴリ:美術館・博物館
ルノワールの『読書する少女』ほっぺをピンクに染めて微笑みながら読書しています〜♪それは、ルノワールの理想の女性像なのでしょうか
ピエール=オーギュスト・ルノワール Pierre-Auguste Renoir 1841年2月25日〜1919年12月3日(78歳没) La Liseuse (1874-1876) Huile sur toile 46.5cm38.5cm 『読書する少女』1874年〜1876年 油彩・カンヴァス パリ『オルセー美術館』所蔵 1876年、エドモンド・デュランティ(1833年〜1880年)は、 ドガにこのような言葉を贈っている。 「彫刻家や画家は、 上向きの鼻に小さな目をした 細身で、軽やかで、 快活な女性をその妻や愛人とする。 〔・・・]ところが、 彼らの心や精神が理想とするこのような女性は、 〔・・・]彼らが絵画や彫像のなかに 作り上げようと腐心する「女性像」とは まったく正反対の存在なのである。 彼らは、陰鬱で、厳格で、 馬のようにたくましい女性を求め ギリシャに回帰する。 いつかはおそらく、生き生きとして 上向きの鼻をしたフランス人女性が 真っ直ぐな鼻にがっしりとした顎を持つ 大理石のギリシャ女性を駆逐してしまうだろう」。 本に夢中になり、その顎がピンクの胸飾りの中に隠れてしまった ルノワールの『読書する少女』は・・・ デュランティが言う現代の 「生き生きとしたフランス人女性」の好例である。 ルノワールは・・・ モデルの心理や周囲の環境(おそらくカフェだろう) については、何も明らかにしていない。 彼は、光に照らされた彼女の顔に集中するべく この若い娘を間近から捉え 豊かな髪の金色と 画面のところどころに見える黒 頬と口元のピンクがかった赤との対比の効果を強調しており それは彼が 生涯を通じて参照していたふたりの芸術家 ジャン・オノレ・フラゴナールと 『読書する娘』1775年頃 フランソワ・ブーシェ 『ポンパドゥール夫人』1756年 へのオマージュとなっている。 (資料:S.P. /s,i.様より) ルノワールにぽち お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.08.03 00:10:10
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