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カテゴリ:美術館・博物館
度々、モデルとして登場するジョルジュ・シャンパンティエ夫人のクローズアップの肖像画です。ルノワールの描いた肖像画の中でもかなりのクオリティある作品
ピエール=オーギュスト・ルノワール Pierre-Auguste Renoir 1841年2月25日〜1919年12月3日(78歳没) Madame Georges Charpentier Vers 1876-1877 Huile sur toile 46.0cmx38.0cm 『ジョルジュ・シャンパンティエ夫人』 1876年〜1877年頃 油彩・カンヴァス パリ『オルセー美術館』所蔵。 1877年、第3回「印象派展」展示作品。 この美しいモデルは・・・だれ? マルグリット・シャンパンティエ (1848年〜1904年) 『ジョルジュ・シャンパンティエ夫人』 Madame Georges Charpentier ルノワールが・・・ 彼女の肖像画に着手した時、 活気に満ちたサロンを主宰する有名な女性であった。 狭く取られた構図、 白と黒の対比、 簡素な画面、 心理的洞察力、 マグリット・シャンパンティエは、 間違いなく ルノワールの最も巧みで かつ、インスピレーション豊かな肖像画のひとつである ゾラ、フローベール、ゴンクール兄弟の著作の出版を手掛けた 「ジョルジュ・シャンパンティエ」の妻である。 (1846年〜1905年) マグリット・シャンパンティエは、 夫の活動に直接的に関与し 「シャンパンティエ書店」の作家たちや カイユボットや 時には・・・ セザンヌといった芸術家を 自宅に集め、彼ら以外にも 筋金入りの共和主義者や のちに首相となるガンベッタや ジュール・フェリーなどの 将来有望な若手政治家も招いていた。 ガンベッタ・・・とは? レオン・ガンベッタ Leon Gambetta 1838年4月2日〜1882年12月31日 19世紀フランスの政治家。 1857年、法廷弁護士となる。 法学の勉強中よりフランス第二帝政への反対で知られる。 1881年11月14日、ガンベッタが首相に任命される。 ジュール・フェリー・・・とは? ジュール・フランソワ・カミーユ・フェリー Jules Francois Camille Ferry 1832年4月5日〜1893年3月17日 フランスの政治家。 第三共和政の下で首相を2度務めた。 (在位:1880年〜1881年、1883年〜1885年) 初等教育の無償化、世俗化、義務化を実現した。 やや斜めから捉えることで・・・ 距離感と、親近感を同時に感じさせるマルグリットは 優雅で知的で、驚くほど生き生きとしている 1877年、第3回『印象派展』に展示された この胸像の肖像画に満足した シャンパンティエ家の人々は、 自宅の居間にこれを掛けると さらに、装飾用の大きな肖像画を発注した。 その作品は・・・ 『シャンパンティエ夫人と子どもたち』 現在、ニューヨーク「メトロポリタン美術館」所蔵の作品。 1879年の「官展」サロンに出品されて以来 ルノワールの画業のなかでも 大きな成功を収めたものとして知られており 彼の芸術の頂点のひとつである。(資料:S.P./s.i.さまより) ルノワールにぽち お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.08.09 16:33:44
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