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「きらりの旅日記」

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ほしのきらり。

ほしのきらり。

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2020.08.12
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カテゴリ:美術館・博物館
​​​​​​​​​​ルノワールの晩年の美しい作品です。戸外での描き方は、木々の葉が作り出す光と影の色班を表現しようとしていません。印象派を根本からやり直そうと・・・。しかし


手書きハートピエール=オーギュスト・ルノワール手書きハート 
​Pierre-Auguste Renoir​
1841年2月25日〜1919年12月3日(78歳没)

​Madame Gaston Bernheim Villers(1901)​

Huile sur toile

92.0cmx73.0cm

​『ガストン・ベルネーム・ド・ヴィレール夫人』​

1901年

油彩・カンヴァス

​パリ『オルセー美術館』所蔵。​


シュザンヌ・アドレール(1883年〜1961年)は、


ガストン・ベルネーム・ド・ヴィレール(1870年〜1953年)の


妻となった女性。


ガストンは・・・兄で共同経営者の


ジョス(1870年〜1941年)と同じく


ルノワールの画商であった。


彼らは、自分たちそれぞれの婚約者である


シュザンヌとマチルドの肖像画(個人蔵)を注文した。


そのために兄弟は、


パリの南東のフォンテーヌブローにある


家べリューヌの邸宅に画家を招いた。


長い間、未公開であった9月18日の書簡のなかで


ルノワールは、こう書いている下向き矢印


「素晴らしい作品に仕上がりそうな

 肖像画に取り掛かったのですが、〔・・・]

 理想とする照明のもとで描くことができないので

 どのくらいで満足すべきなのか

 はっきり分かりません。

 今回は下絵だけにしておいて

 後で描き直したほうがいいのか

 それともこのまま描き続けるべきなのか。

 描き続けることになるとは思います。

 完璧なものが手に入ったためしなどないのですから。

 美しいモデルが見つかったと思うと

 良い環境が得られず、

 良い環境が整ったと思うと

 モデルが見つからないのです。

 そういうわけで今のところ、

 これ以上あなたにお話しすることはありません。

 こうした不都合を別にすれば

 私は親切すぎると言っていいくらい親切な方々のところで

 快適に過ごしています」。


ルノワールは実際、


どういった道具立てにするか迷っていたようだわからん


画家が、戸外でシュザンヌの肖像画に


取り組んでいるように見える写真がある一方で、


マチルドが窓の開口部でポーズをし


画家自身は、庭にいて、戸外と室内の


いわば中間にあるようなところを


撮影した写真があることも知られている。


そういうわけで 椅子は、庭にあり

モデルのドレスは、薄手であるにもかかわらず・・・


このシュザンヌの肖像画からは、


それが野外の情景であるような印象は受けない。


植物は、ここでは・・・


何よりもまず背景を彩るためのものであり


人物の描き方とは、実質的な関係がないように見える。


ルノワールの言葉を借りれば


​「全体としてぴったりしない」​


といった具合である。


画家はもはや​『ぶらんこ』​

の場合のように


木々の葉が作り出す光と影の色班の効果を表現しようとはしていない。


その意味で、この「外光」の肖像画は・・・


印象派を根本からやり直そうとした


画家晩年の試みを体現している。


だが明るく光り輝く色使いが物語るように


印象派そのものを否定したわけではない。

(資料:S.P./t.s.さまより)

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最終更新日  2020.08.12 00:10:10
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