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エドゥアール・マネ♪一番の肖像画『菫の花束をつけたベルト・モリゾ』謎多き、マネとモリゾの関係・・・とは?
菫の花束をつけたベルト・モリゾ Berthe Morisot au bouquet de violets(1872) 油彩・カンヴァス 55.0cmx38.0cm 『菫の花束をつけたベルト・モリゾ』1872年 (すみれのブーケをつけたベルト・モリゾ) エドゥアール・マネ Edouard Manet 1832年1月23日〜1883年4月30日(51歳没) 19世紀フランスを代表する画家。 近代化するパリの情景や人物を 伝統的な絵画の約束事にとらわれずに描き出し 絵画の革新の担い手となった。 肖像画の代表作である。 モデルは ベルト・モリゾ Berthe Morisot 1841年1月14日〜1895年3月2日(54歳没) 19世紀には珍しい女性画家。『印象派』 モリゾの画風は、自然の緑を基調としたものが多い。 穏やかで、母子の微笑ましい情景などが特徴的。 マネの絵画のモデルとして有名・左下『バルコニー』 「私の顔は詮索好きな人たちの間では、 “妖精”などという言い回しが広まっているようです」 ーーベルト・モリゾーー 『バルコニー』が展示されたサロンの印象を綴った姉宛の手紙 1868年に『ルーヴル美術館』で模写の時に知り合った 「マネ」と「モリゾ」の関係とは・・・? さまざまな憶測がささやかれる。 「バルコニー』から3年後に描かれた しかし、長い間ベルト自身が愛蔵していたこの作品は、 そうした愛情関係を超えて、近代が生み出した 肖像画の最高傑作といわれる要素が満ちている。 黒と灰色のシンプルな色彩、 瞬間に凝縮された時間。 逆光のなかでとらえられた、 ひとりの女性の一瞬の表情を通して レオナルド・ダ・ヴィンチ (1452年〜1519年)の 『モナ・リザ』(1503年〜15006年作) パリ『ルーヴル美術館』所蔵。 に代表されるルネサンス以来の肖像画の伝統を マネは、鮮やかに再構築した。 ベルト・モリゾは・・・ フランス王国:ブルージュでシェール県官史の子として生まれる。 ベルトと姉のエドマは、2人とも画家の道を志した。 モリゾ家は、ロココ時代の画家:フラゴナールの家系であるらしい。 20歳の時から姉とともに「バルビゾン派」の ジャン=バティスト・カミーユ・コローに師事。 戸外での制作をはじめる。 ベルトとエドマは、ともに画学生として励んだが エドマの方は・・・ 結婚して子どもができたために画家への道を諦めた。 エドマは、その後もベルトを心を込めて支えた。 1864年(23歳の時)2つの風景画でサロンに初入選。 1874年第1回『印象派展』の前年までサロン出展を続けた。 1868年、モリゾはエドゥアール・マネ に出会う。 マネに絵画を学びながら、 マネのモデルを多く務め マネと恋仲を噂されることもあった。 基本的にマネが師であり、 モリゾが弟子であるとされているが、 二人の間にはお互いに影響を与え合うものがあった。 また、モリゾは・・・ ピエール=オーギュスト・ルノワールや ステファヌ・マラルメ との親交もあった。 1874年、モリゾはマネの弟:ウジューヌ・マネと結婚 1878年、娘:ジュリーを出産。 夫婦仲も良く、モリゾは夫や娘を題材に作品を多く描いた。 モリゾ「ウジューヌ・マネと娘」 1895年(54歳)で死去するが マラルメ、ルノワール、エドガー・ドガは、 モリゾ夫妻が遺した一人娘 ジュリー・マネ(1878年11月14日生まれ、彼女も画家となる) の後見人となる。 1900年、ジュリー・マネは・・・ 画家:エルネスト・ルアール(ドガの弟子でヴァレリーの友人)と 同時にヴァレリーもモリゾの姪ジャニ・ゴヒヤールと結婚した。 「マネの作品のなかで、 1872年に描かれた ベルト・モリゾの肖像画を超えるものはない。 (・・・)何よりもまず「黒」。 完全な黒。 喪の帽子の黒。 ピンクの光沢がある 栗色の髪がもつれる この小さな帽子のあごひもの黒が、 私をとらえた。(・・・) これらの黒の絶対的な力強さ 背景の簡素な冷たさ、 肌の青白い、 あるいはバラ色の明るさ。(・・・) 髪やあごひもやリボンの乱れが 顔をとりまいている。 あいまいに固定された大きな瞳は、 激しい放心状態にあり いわば「不在の存在」の様相を呈している」 ーーポール・バレリー (資料:Manet Jai fait ce que jai vu.フランソワーズ・カシャン氏著) (資料:ウィキペディアさまより) (資料:東京美術マネ生涯と作品高橋明也さま著書より) (写真撮影:ほしのきらり) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.10.26 08:21:59
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