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カテゴリ:美術館・博物館
ゴッホの名作『星月夜』うゎ〜っ!!ファン・ゴッホの生涯においてクライマクスであります〜
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() サン=レミ療養所の寝室の窓から見えた 東の星空を記憶と想像とによって描いた作品。 空に渦巻くタッチが不安な効果を高めている。 中央に見える小さな教会は、 実際にはこの風景の中にはないかった架空のモティーフである。 この謎めいた絵については・・・ 聖書の一節を絵画化したという説、 プラネタリウムを駆使して宗教的意味を排除した説、 など、さまざまな説が語られてきました。 ファン・ゴッホが、 アルルで描こうとして失敗し、掻き削った 「オリーブ園のキリスト」の絵の色と似ていることから、 この絵が「オリーブ園のキリスト」の 「苦悩」を表現したものだという説が有力である。 「苦悩」の表現は色よりもむしろ、 渦巻くようなタッチによって表現されている。 空全体は大きくうねり、 月と星を渦巻きの中に包み込む。 巨大な糸杉も、背景の山もまた同様の うねるようなタッチで描き上げられている。 自然の形を借りながら、 色と筆触だけで宗教的幻覚を感じさせる。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() フィンセント・ヴィレム・ファン・ゴッホ Vincent Willem van Gogh ![]() 1853年3月30日〜1890年7月29日(37歳没) 1889年6月(ファン・ゴッホ36歳) 最も有名なゴッホ絵画の1つである ![]() ゴッホは、天と地の結合 ![]() 大なるものと小なるものの結合 ![]() 奇想天外なイメージをまたもや創りあげた ![]() 糸杉が、地上とそれを取り巻く宇宙とを結びつけ、 月と星が夜の景色を明るく照らす ![]() ![]() ![]() ![]() ゴッホの故郷の教会を思わせる 聖堂と糸杉のフォルムが相似形を成している ![]() ![]() 『星月夜』1889年6月(サン・レミ) 油彩 カンヴァス 73.0cmx92.0cm アメリカ「ニューヨーク近代美術館」所蔵。 1889年6月、サン・レミの精神病院で ファン・ゴッホにあてがわれた寝室には、 東向きの窓があった。 本作は、窓から眺めた明け方の 東の空の風景を描いたものとされている。 山並みは確かに病院の東に見える山々に似ている。 プラネタリウムにより当時の星空の再現によれば、 ![]() ![]() 実際の星空に一致していたことも分かっている。 ただ、月の形は ![]() 半月と満月の間であったし、 画中で虚空に浮かんでいる ![]() 山の手前に見えるような町、 尖塔のあるオランダ風の教会は、 実際の風景にはない。 左前景に見える糸杉も・・・ 実際に見えたものなのかどうか疑わしい。 そもそも、ファン・ゴッホは、 東向きの寝室を与えられていたものの、 絵の制作は別方向に向いた部屋で行なっていた ![]() これらの事実を総合すると、 この絵は・・・ ある明け方の東の空の記憶をもとに描かれた 虚構の世界らしいのである ![]() 『星月夜』は、多様な解釈を生み出してきた作品のひとつである ![]() 宗教的な幻覚の光景、 聖書の一場面といった宗教的・聖書的解釈、 絵の描かれた時期と方角の星空を再現し、 絵の写実性を強調する解釈、 普仏戦争のフランスの 社会状況を反映しているという解釈などである。 諸説を概観すると、 絵をめぐる解釈は・・・ 宗教的な解釈と世俗的、自然主義的な解釈との 間を揺らぎ続けてきたことになる。 しかし、「宗教」か ![]() ![]() という問いには、結局決着がついていない。 おそらく、 ![]() 『星月夜』は・・・ 「宗教」と「自然」の二者択一で 理解できるような絵ではなく 両者の内なる葛藤そのものを 根源的な主題にした絵だと考えられる。 (参考資料:小学館、100%VanGoghより) (参考資料:マイケル・ハワード著VAN GOGHより) (参考資料:東京美術、もっと知りたいゴッホより) (写真撮影:ほしのきらり。)
最終更新日
2021.01.22 00:20:06
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