「きらりの旅日記」

2021/01/26(火)00:10

ゴッホ 悲しむ老人 永遠の門 1890年4月〜5月 アイリス ピンクのバラを生けた花瓶 5月

美術館・博物館(1927)

​​​​​​​​ファン・ゴッホの最晩年に描かれた「悲しむ老人」は過去に描かれ再度、サン=レミで描かれたものです。美しいバラとアイリスも私は大好きな作品です ​​バラ・アイリス・永遠の門​​ ​『悲しむ老人』永遠の門 1890年4月〜5月​ 油彩 カンヴァス 81.0cmx65.0cm オランダ「クレラー・ミュラー美術館」所蔵。 最初期に制作したリトグラフを模写した作品。 小屋の中のシンプルな家具、 火が燃えているだけの暖炉、 悲嘆にくれる老人という お馴染みのレパートリーをここでも見ることができる。 健康に過ごせる時もあるものの、 自分の発作がこれからも繰り返し起こることや 画業を通してしか慰めが得られないことを ゴッホは、悟り始めていた。 そのことをこの絵は、どの作品よりも強く物語る。               フィンセント・ヴィレム・ファン・ゴッホ ​Vincent Willem van Gogh​ 1853年3月30日〜1890年7月29日(37歳没) ​1890年サン=レミ時代(ゴッホ=最晩年37歳)​ ​​ ​『アイリス』1890年​ 油彩・カンヴァス 92.7cmx73.9cm アムステルダム「ファン・ゴッホ美術館」所蔵。 アイリスの青と、背景の黄色の対照が鮮やかです。 「花束とその周囲のものは  比較にならないほど激しい  補色の効果を持っており、  その対照の激しさで  互いに強めあっている」 というゴッホの言葉からは、 色彩の効果を劇的に高めることを望んだその姿勢が窺える。 しなだれたアイリスの花びらの一群をよく見ると、 花びらの輪郭の上から、ゴッホが、地の黄色を 塗り重ねている箇所があることがわかる。 アイリスは、2点描かれました。 ​『アイリス』1890年​5月 油彩・カンヴァス 73.7cmx92.1cm ニューヨーク「メトロポリタン美術館」所蔵。 メトロポリタン美術館のアイリスの背景は・・・ 白に見えますが、ゴッホはピンク色に塗っています。 絵の具の質が悪いことで色が褪せたと思われます。 同じ展示室にあるバラの花びらも元々はピンク色だったのです。 ​静物『ピンクのバラを生けた花瓶』1890年5月​ 油彩 カンヴァス 92.6cmx73.7cm ニューヨーク「メトロポリタン美術館」所蔵。 ゴッホにとって花は・・・ 生を肯定する喜びに満ちたものだった。 花々は「にぎやかに」咲き乱れ、 自らを「絶えず更新」していた。 おびただしい数の白いバラが 緑の背景に映える本作には、 4点の静物画の連作・・・ 2点のアイリスと 2点のバラの絵・・・の1つで、 1890年にサン・レミの療養院を退院する直前に仕上がった作品である。 この絵の本来の姿は、今とは全く異なっていたことが 近年判明した。 元の知色は、蘇芳色だったが、 徐々に退色して、 今日ではかつての輝くような色彩の名残りを留めるのみである。 この責任の一端はタンギー爺さんが扱う ​​ 絵具の質や値段についての不満が長々と綴られているからだ。 (参考資料:マイケル・ハワード著、VAN GOGHより) (参考資料:朝日新聞出版ゴッホへの招待) (写真撮影:ほしのきらり。) ゴッホにぽち​ ​​​​​​​​

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