7492666 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

「きらりの旅日記」

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

カレンダー

プロフィール

ほしのきらり。

ほしのきらり。

カテゴリ

2021.03.09
XML
カテゴリ:美術館・博物館
​​​​​​​​​​​​​​​​​​19世紀のヨーロッパでは日本ブームが起きておしゃれなアイテムとしてお部屋に飾ったりしたそうですようっしっしゴーギャンの場合は、少し違っていたようですうっしっし

緑ハート​​ゴーギャンと日本趣味緑ハート


『扇のある静物』1889年​

油彩 50.0cmx61.0cm

【第三次ブルターニュ時代】

パリ「オルセー美術館」所蔵。


ポール・ゴーギャン
​Paul Gauguin​

​​​​1848年6月7日〜1903年5月8日(54歳没)​​​


日本が開国すると、1859年に


フランスなど五カ国に三港を開くと、


ヨーロッパでは「日本ブーム」といえる現象が生まれた。


たとえば・・・


お部屋に日本の扇子やうちわを飾ることが流行したのです。


パレット美術でも・・・


日本の文物を異国趣味として描く例が見られる。


こうした流行は・・・


​「ジャポネズリー(日本趣味)」​と呼ばれる。


一方、印象派の画家などは、


日本の美術や思想に示唆を得て、芸術を変革しようとする。


この動きを​「ジャポニスム」​直訳すると​「日本主義」​と呼ぶ。


二つの語は一応、このように区別されるが、


明確に分けることは難しい。


ジャポネズリーと見える作品に


画家の意図が隠されている作例も少なくない。


ゴーギャンも1880年年代半ばには、


日本の美術に関心を寄せ始めていた。


そして、「総合主義」を確立する過程で、


日本の浮世絵から、


単純な形態と平坦な色彩を吸収する。


『説教のあとの幻影』では、

構図に加え(右上)聖ヤコブが天使と闘う姿が「相撲」のようで


「葛飾北斎」の

HOKUSAI MANGA


「北斎漫画」
と呼ばれた絵手本集が1814年に刊行され


ヨーロッパでも注目された。


ゴーギャンは、北斎のデッサンについて、


次のように述べている。


「光と影の戯れもなしに、

 はるかに単純な方法で描かれている。

 自然からかけ離れていて、

 しかも自然に近いのだ。

 その高貴さと率直さは、

 今さら強調するまでもないだろう」
    (「偶感抄」より)


「歌川広重」

『名所江戸百景「亀戸梅屋舗」』1857年

錦絵 34.0cmx23cm
 下矢印

ファン・ゴッホが、

油彩で模写したことで知られる作品グッド


この浮世絵では、


クローズアップでとらえられた幹の向こうに梅園の情景が見える。


ゴーギャンは・・・


「総合主義」を形作る上で浮世絵の特質(形態と色彩)を学んだが、


『説教のあとの幻影』を描くとき、

この作品から構図上のヒント


斜めの樹上向き矢印近景と遠景のコントラストを得るグッド


浮世絵が生む下向き矢印鮮やかな補色効果と自刻像の壺

『日本の版画のある静物』1889年

油彩 カンヴァス 73.0cmx92.0cm


画中に描かれた中央上の浮世絵は、


歌川国貞(三代豊国)の役者絵と思われる。


浮世絵の背景の青と壁の黄色は補色関係にあり、


机の赤褐色も葉の緑と補色を形成する。


ゴーギャンは・・・


浮世絵から平面的な色彩表現を吸収したが、ここでは、


補色のコントラストという色彩理論も追求している。


手前右側の壺は、同年作の自刻像の壺である。


ゴーギャンの場合は・・・


日本に対する関心が「非ヨーロッパ世界」という


広い視野の中に位置付けられていたことは見逃せない。


(参考資料:東京美術もっと知りたいゴーギャンより)
(写真撮影:ほしのきらり。)

ゴーギャンにおとめ座ぽち右矢印にほんブログ村 旅行ブログ 世界遺産へ
​​​





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2021.03.09 00:10:09
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.