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「きらりの旅日記」

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ほしのきらり。

2021.05.08
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カテゴリ:美術館・博物館
​​​​​​​​​​マティスの壁画と挿絵の仕事は、彼の造形と表現の活動において大きな転換期となりますスマイル

赤ハート​​​ピンク・ヌードに至るまでの過程​​​赤ハート

Henri Matisse
Nature morte au buffet vent,1928

アンリ・マティス
​Henri Matisse​

1869年12月31日〜1954年11月3日(84歳没)


1908年以降・・・


マティスの芸術は、アメリカにも紹介され、


マティス画塾で学んだアメリカの画家や、


複数の重要なコレクターも存在していた。​


1929年に開館した「ニューヨーク近代美術館」の
館長:アルフレッド・バーは、


1931年の『マティス回顧展』や、


1951年の著書など通して、


批評家:クレメント・グリンバーグとともに、


アメリカにおけるモダニズム的な美学における


マティスの受容に重要な役割を果たしたグッド


1924年にアメリカに渡り、


画商として活動した次男:ピエールは、


1931年 ニューヨークに自身の画廊を開き、


父親の作品をアメリカに紹介しただけではなく、


20世紀フランスの多くの重要な


芸術家を扱ったことで知られている。


帰国してまもなく・・・


カーネギー国際賞の審査員として


再びアメリカを訪れたマティスは、


重要なコレクターのアルバート・C・バーンズを訪ね


コレクションを展示するためフィラデルフィア郊外の


メリオンに建てられた美術館の壁画を依頼された。


セザンヌやルノワールをはじめ、


モダン・アートの重要作品を展示するこの仕事は、


マティスにとって、


これまでになく大規模で本格的な壁画の制作となった。


壁画と並行して1932年には、


出版人:アルベール・スキラの依頼に応じて


『マラルメ詩集』の挿絵を制作する。

これ以前、書籍のためにいくつかのデッサンや


口絵を提供するようになったことはあったが、


本格的な挿絵本としてはこれが最初となった。


さらにアメリカの出版人:ジョージ・メイシーの依頼で、


ジェームズ・ジョイスの

『ユリシーズ』のために6点のエッチングを制作し、


1935年に出版される。


これらの挿絵は、対照的な姿勢で取り組まれたが、


いずれも色彩のない線描で行われ、


バーンズ壁画と並行して制作された


『マラルメ詩集』はもちろん、


『ユリシーズ』においても、


表現や、人物のポーズに壁画と関連する側面が見出される。


また『マラルメ詩集』における牧神をはじめ、


この時期の壁面と挿絵において、


マティスは、古典的神話的な主題に立ち戻ることになる。


壁画と挿絵の仕事は・・・


マティスに造形と表現の関係について大きな転換をもたらした。


これらの制作を経ることで、


マティスの1930年代の油彩は、


1935年の『ピンク・ヌード』に見るように

陰影や肉付けを伴う1920年代の作風とは異なり、


平面的な彩色と単純化された伸びやかな線と


形態による新たな造形を展開するようになる。


同時に、


マティスの制作プロセスに対する意識は、


これまでとは異なった形で高められる。


バーンズの壁面制作時からマティスは、


作品の制作過程を写真に撮影することを始め、


『ピンク・ヌード』の制作過程の写真は、


1935年にイギリスの批評家:ロジャー・フライの


マティスについての書籍の中に掲載された。


​ピンク・ヌード・・・とは?​


『ピンク・ヌード』1935年​

油彩 カンヴァス 66.0cmx92.7cm

「ボルティモア美術館」所蔵。


この作品の制作過程では・・・


バーンズ壁画の際と同様、


一時的に切った紙をピンで留めて、


修正の具合を見るやり方が用いられた。


制作過程を記録した写真を見ると、


最初モデルの背景は・・・


二つの壁と床の交わる角で、


そこに花瓶の花を載せた椅子が置かれていた。


しかし、最終的に背景は全く平面的な椅子となり、


椅子の上の花も単純な形態に変化する。


モデルの身体は・・・


画面いっぱいに伸びやかに広がっているスマイル


(参考資料:東京美術もっと知りたいマティスより)
(写真撮影:ほしのきらり。)


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最終更新日  2021.05.08 00:10:08
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