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「きらりの旅日記」

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ほしのきらり。

ほしのきらり。

カテゴリ

2021.05.14
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カテゴリ:美術館・博物館
​​​​​​​​​​​​​アンリ・マティスの作品のなかでヌードは、油彩画・彫刻・デッサンそして晩年の切り紙絵とイメージを高めています手書きハート

Henri Matisse

Odalisque Seated with Arms Raised,Green Striped Chair


アンリ・マティス
​Henri Matisse​

1869年12月31日〜1954年11月3日(84歳没)


赤ハート​​​ブルー・ヌードI・II・III・IV​​​赤ハート


西欧絵画の伝統において重要であったヌードを描くこと


とりわけ身体のヴォリュームを


絵画の固有の空間に構成することは、


その初期からマティスの重要なテーマだった。


ヴァンスの礼拝堂制作後、


マティスは、とりわけ青を使って、


切り紙絵を通したヌードの制作を繰り返している。

​​​

​『ブルー・ヌードI 』1952年

切り紙絵 106cmx78.0cm

バーゼル「バイラー・コレクション」所蔵。

​​
​『ブルー・ヌードII 』1952年

切り紙絵 116,2cmx88.9cm

パリ「国立近代美術館」所蔵。



​『ブルー・ヌードIII 』1952年​

切り紙絵 112.0cmx73.5cm

パリ「国立近代美術館」所蔵。


​『ブルー・ヌードIV』1952年​

切り紙絵 103.0cmx74.0cm

ニース「マティス美術館」所蔵。


​4点からなる本作は・・・​


ヴァリエーションをなしているが、


​​《ブルー・ヌードIV》​​​が最初に制作され始め、


かつ最後に制作され最後に仕上げられたと考えられている。


​​​​​​​​《ブルー・ヌードIV》​には、試行錯誤の跡をとどめる


制作のプロセスを記録した写真が残されており​


画面には、木炭の下描きの跡が多く残り、


細かい切り紙で形態を修正した跡も顕著である。


他の3点は、これと異なり


素早いリズムで仕上げられたと伝えられる。


制作に伴うデッサンも知られている。


片腰を立て、片腕を上げて座る裸婦のポーズは、


彫刻作品にも見出せる。


マティスは、切り紙絵を


彫刻ににおける直彫りにも たとえいるが、


青い紙の隙間をいわば輪郭線としたヌードは、


その平面的な色彩の形態を通して


身体のヴォリュームを喚起する。



​​『ブルー・ヌードIV』1952年​​

4点に番号がつけられたのは・・・


1961年のニューヨークの展覧会においてであるが、


今日《IV》が最初に​開始されたと考えられている。


長い持続的な制作の時間の中で修正を繰り返した《IV》と​


素早く制作された《I》《III》の制作のリズムの違いは、


デッサン集『テーマとヴァリエーション』を想起させる。


しかし《IV》の制作が全てのヴァリエーションが


終わった後も続けられたことを考えると、


その制作における時間や持続のあり方は、


より複合的で錯綜した様相を示している。


《IV》の制作プロセスの写真ではカメラ


《III》に近い

後ろののけぞったポーズから次第に前かがみのポーズへ


さらに下げていた右腕を頭の上に挙げ、


右足を、膝を立てた右足に絡めて手前におるポーズへと


展開するプロセスが伺える。


《II》は・・・

切り紙絵《インコとシレーヌ》に一時組み込まれていた。


本作は、主題も含め、これまでの絵画、彫刻、


デッサンの要素を切り紙絵で実現しようとしている。


(参考資料:東京美術もっと知りたいマティスより)
(写真撮影:ほしのきらり。)


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最終更新日  2021.05.14 00:10:09
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