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カテゴリ:美術館・博物館
パブロ・ピカソの作品は、オランダ郊外にも見つけることができます。分析的キュビスムの時代の作品でこれは楕円形ですね〜
キュビスム『バイオリン』 Pablo Ruiz Picasso 『バイオリン』 1911年〜1912年 油彩 カンヴァス 100.0cmx73.0cm オランダ「クレラー・ミュラー美術館」所蔵。 パブロ・ピカソ Pablo Picsso 1881年10月25日〜1973年4月8日(91歳没) この「バイオリン」は 分析的キュビスムと呼ばれる典型的な作品です。 この段階まで展開されたキュビスムの絵は、 モティーフの形態が、分析解体され それぞれの別個の部分として捉えられ、 複数の視点から見ているように描かれています。 こうしたいわゆる「同時構成」作品では、 錯視を利用した自然な遠近法は、 まったく見られなくなります。 代わりに線と陰影で区切られた ほぼ平面な構成、並行する あるいは前後に並んだ平面の 相互表現が現れてきます。 この作品でも、 そもそものモティーフであったバイオリンの姿は、 指板状部の渦巻き、 弦、 ブリッジ、 胴体のカーブ、 f字穴など、 まだそれと見分けることのできる部分に わずかに残されているだけです。 分析的キュビスムの典型は・・・ 構成がモティーフの中央から始まり、 外周に向かって「消失して」行くことです。 この技法では・・・ 絵が楕円状になるのが特徴です。 色は、かなり制限され、 オークル、茶、灰色だけになります。 そして作品の主題はあくまでも、 新しい形体の追求にあるのです。 (参考資料:クレラー・ミュラー美術館より) (写真撮影:ほしのきらり) バイオリンにぽち お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.07.24 00:10:07
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